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記憶処理(22/12/13)

記憶の削除依頼

こういった依頼が来るのはほとんどなかったのですが、しかしどこから聞きつけたのか、私が記憶に手を加えられるという話を聞いてきた方がいらっしゃいました(詳しくはこのツイートをご参考ください いざというときのための魚拓)。今回はこの依頼者様のお話になります。

この度、「過去の辛い記憶を消去、曖昧化してほしい」という仕事が入りました。(自分で思ってしまいますが、とんでもない依頼ですね……)
もし私がそういった技能がなければ断っていましたが、覚えがないわけでは決してありませんでした。ほかに頼れるところもないのは現代の技術を見て理解していたので、依頼を受けさせていただきました。

依頼者様の経緯

まずは、私が手を付けていい記憶なのかというのを確認する必要があります。場合によっては「恥ずかしいから思い出したくない!」というようなライトな感覚の方もいらっしゃるかもしれませんからね。そういった場合は、自分の感情と向き合って歩んでいくのが今後のため、ということもありますから。

その方は過去の職場において、いささか受難が多く精神的にも病んでしまうという経験をしていたそうです。
話を聞いてみると、どうやら上司とあまりそりが合わなかったのだとか。嫌な出来事や上司に言われた言葉を思い出したりなど、そういったことがあって眠れない夜もあったとお話していました。特に上司とはあまりいい記憶がないのか、その部分をかなり強調していらっしゃいました。

とはいえ、今は現代医療の力でそれなりに克服しているらしく、私に依頼したときにはかなりあっさりとお話をいただけている状況でした。精神状態はとてもよくなっているのだろうな、と感じるほどには明朗さがうかがえました。(私も鬱病になったことがあるので、特有のしゃべり方というか、考え方というか、そういったにおいを感じ取ることがありますが、それをほとんど感じませんでした)
ですが、足を引っ張るような過去の記憶であることも事実。今でも思い出して不眠気味になってしまうことがあるそうです。前に進むのを邪魔するだけの記憶なら持っていたくないということだったので、お仕事の方に移らせていただきました。

施術開始

記憶処理を行っている人なんて私くらいなものですから、一体どのような手順で行っているのかと思う方もいらっしゃると思います。なので一連の流れを簡単に解説いたします。

真似する際は、自己責任でお願いいたします。

手順としては、

1. 相手に記憶を思い出してもらう
2. 思い出したときに特に活性化していた霊体を確認する
3. 他の記憶や霊体とどんなふうにつながっていそうか確認する
4. 他の部分とほとんどかかわりがなさそうな霊体を削る

という手順です。
確認事項がかなり多いですが、他の部分とバッティングする記憶を消してしまうと、意図しない影響を与えてしまうこともあり得ます。そういった副作用をなるべく小さくするため、かなり慎重に施させていただきました。
ただ施術は本当に2分もしないくらいで終了しました。私にとっては、年度の特定部分を削るような、そんな作業にも似ています。

記憶処理の結果

処置が完了した後すぐに、私は依頼者様に質問させていただきました。

「私に言った内容を思い出せますか?」

すると依頼者様は、「思い出せる」と答えました。

この時少し混乱しましたが、よくよく思い出していくと、記憶が抜け落ちている、非常に思い出しにくくなっていることに気づいたそうです。
「思い出せないことはないけれど、上司の姿がぼんやりとしている。何を言われたかは一部思い出せるが、悪い文言は思い出せない」
という状況になったと報告していただけました。

完全にすっぱりと消えるわけではなかったのは、記憶の方法が個人によって異なるからだと思われます(他の記憶とのつながり具合など)。

上記にもあるとおり、どのような記憶がどのようにその人へ影響しているか、というのは非常に複雑な構造をしています。なので完全に思い出せなくするということは、場合によってはそれ以外のことも思い出しにくくなったり、あるいは何かがやりにくくなったり、ということにつながりかねません。なので、最低限で最大の効果を得る手立てとして、多少思い出せてしまうのは仕方がないかな……? という気はします。

しかし、かなり漠然としか思い出せなくなっていた様子で、効能はしっかり出ていると確認できました。

ちょっとした仕事後

依頼者様はいやな記憶をかなり薄れさせることができて、とても喜んでいたご様子でした。また、時間が経つにつれてもっと薄れていくだろうと話したので、今はもっと記憶が薄れているかもしれません。

が、処置が終わった後に「加えて高校生の頃の黒歴史を消してくれません?」と言われました。
それはさすがに断りましたwww
アイデンティティを作っていそうな記憶は、しっかり持っていた方がいいですからね。ただ、思い出して悶絶してしまうのはあまりよろしくないのかな? と考えて、思い出したときの精神的負荷の軽減ははかりました。それもうまくいったのか、思い出してもそこまで負担のないご様子になっていました。

依頼するには

誰しも、前に進もうとする自分の足を引っ張る記憶というものは持っているものです。
その程度が自分で解決できないまでに大きくて、時間役でもどうにもならないことが時としてあります。
記憶の処理は非常に個人差がありますが、必要だと思ったときは私のtwitterDMにてご相談ください。

誠心誠意、対応させていただきます。


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