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ソープ嬢人生初のお茶をひいてしまった話


2020年6月
最初の緊急事態宣言が空け、ソープのお仕事に復帰することにします。

少ないながらも足を運んでくださるお客様はいらっしゃり、またパンデミック前の元の生活に戻れると信じていました。
前回の日記にも書きましたが、前年の収入が多すぎたためこの年に払う税金が倍近くになりました。累進課税といって、稼いだら稼いだ分だけ納める税率が高くなる仕組み。どうやら私は税率が上がるボーダーラインを、ギリギリ越えてしまったようです。


丸々2ヶ月間お休みした分のマイナス
前年度分の桁違いの税金

それらを巻き返すことはとても困難でした。



とりあえず手持ちのものでお金になりそうなものは全て手放しました。調子に乗っていた頃に買い集めた
ブランドバッグやアクセサリーも、この時にほとんどを売りに出し、私が東京へ出て来て夢中で集めたキラキラを全て手放してしまいました。家賃も半額のところへ引っ越します。


このパンデミックを機に、自分が幸せだと感じることは何か?自問自答していました。結論としては愛する猫ちゃんや家族と平和で穏やかな日々を過ごすこと。そう思ってからはあまり贅沢をしなくなりました。服はユニクロでいいし、外食もファミレスでご馳走!家も必要最低限の広さがあれば、という考えに至りました。

しかしながら自粛ムードの世の中の動きが急に変わるわけもなく、以前と比べて収入は半減してしまいます。


そして8月。私はソープ嬢人生で初めてのお茶をひきます(出勤してもお客様がつかないことをお茶をひくと言います)
頭では仕方ない!平気平気!と思っていても、その夜は「もう自分に価値がなくなった」という考えが巡ってしまい、眠れなくなってしまいました。


それまではどんなに暇でもお店が頑張ってお客様をつけてくれて、どうしても暇な時は義理風呂というのも経験しました(業界の風習です)

しかしもう、お店が女の子につけたくてもお客様がご来店しないのです。



それからというもの、事前予約のない日は当日欠勤を繰り返すようになってしまいました。



これから数ヶ月苦しい日々が続きました。



そして2021年の3月
日々を無気力に過ごしていた私にあるきっかけをくれたお客様が、この流れを変えてくれることになります。

詳しい話はまた次回

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