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推し卒業プレイリスト

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ノリで作ってみたはいいものの、曲解される可能性もありそうなので、いらぬ誤解を避けるための記事。我、生粋杞憂民也。気分で増えるかも。

選定基準は自分が好きな曲(全部むちゃくちゃに好き)であることは当然、多くは歌詞から。こういう時のBUMP、マジで強い。大衆性ありすぎ。くるりは好きすぎ。






1.BUMP OF CHICKEN「beautiful glider」(歌詞)
いつぞや「推しのテーマソング」と勝手に決めつけていたナンバー。ともすれば誰にでもある、人生の岐路から一つの道を選択し、夜明け前の暗い中を果敢にも飛び出していく―――その背中を応援する歌。

一言一句、我が推し勇気ちひろへのメッセージ。あたかも彼女のために作られたかのよう。アコギの爽やかな音像が軽やかなを連想させ、それはグライダーとあるタイトルともに、あたかも彼女の「次」である姿にも親和性があるような。



2.くるり「Baby I Love You」(歌詞)
シンプルガチ恋勢テーマソング

冒頭から別れを憂う言葉もありながら、個人的「いつもごめんね」が刺さる。本当にそう。いつもごめんなさい。



3.ROTH BART BARON「HEX」(歌詞)
かろうじて歌詞に「魔法」の言葉があるも、ほとんどこじつけ。ただただ大好きな曲なので。あるいは、魔法が解ける前に=卒業してしまう前に話したいことがあるリスナーに向けての。

ここからきっと、想像もしなかった何かが起きる。そんな新たな道へと歩む推しへ向けて。さぁ、仕掛けた魔法が解ける前に。



4.東京事変「スーパースター」(歌詞)
元々は椎名林檎がイチローへ向けて綴られたもの。「あなたの孤独に立つ意思」というフレーズは、どことなくバッターボックスを比喩しているような。

自らの小ささと、スーパースターの大きさとの乖離を真っすぐに言葉にしているが、それはそのまま私と推しにも当てはまる。テレビではないが、モニタのなかのあなた、私のスーパースター。その通りです。



5.宇多田ヒカル「Good Night」(歌詞)
収録されたアルバムのタイトルは「初恋」
宇多田ヒカルは当時、元夫との離婚から間もないころだった。そう考えると歌詞にも納得。

推しが卒業してしばらく経ち、ふと寂しさが込み上げてきた時にきっと聴きたくなる。つまりは推しに向けてではなく、リスナーが推しに伝えたい歌。そうでなくとも、大好きな音。



6.Black Country, New Road「Turbines/Pigs」
メンバーであるVoアイザックが脱退し、彼の書き上げた楽曲はすべて封印。全曲新曲でライブに臨んだ際の、その一曲。つまりは、「惜別と新たな旅立ち」がテーマ。それはそのまま推しにも当てはまる。

手前味噌ながら、2023ベストトラック記事で言葉にしたものを。

自らを魔女と見立て、箒にまたがって空を飛んでいる時、下には「風車(Turbines)」が回っていた。「あなたの真珠を私で無駄にしないで 私はただの「豚」だから」と、仲間との別れを惜しみつつも彼女は自らを卑下しつつ、こんなところからは早く去ったほうがいい、とも促して。

否応にも出会いと別れを想起させるにリリースされた本作からの楽曲にて、私はこの音にどうしても桜吹雪を連想してしまう。

箒もしゃぼん玉もなしで
あなたは自分で飛べるようになった

そう歌ったのち、今までせき止めていた涙のダムを崩壊させるかのように、バンドは音を爆発させる。

もう貴方は、魔法がなくたって自由に飛べる。とこへでもゆける。桜吹雪ともに流れる涙とは、けして悲しいからじゃない。その桃色は、喜びだ。
(検索するとLIVE映像も出てくるけど、本当に泣いちゃった。いい曲すぎる・・・)



7.Four Tet「Slow Jam」
一曲はインストもいれたいな、という個人的な気持ちで。

朝焼けか夕暮れ、陽の光に照らされながら、彼女はその黄金色とともにゆっくりと消えていく。こちらを振り向いて、笑顔を見せて、涙を流しながら。
この曲のアウトロを聴くと、いつもそんな風景が頭に流れる。



8.Sigur Rós「Hoppípolla」
ググればいくらでも和訳が出てくるほど、もはや説明不要の名曲。

なにかお祝い事があるとき。そうでなくても、ただ単純に嬉しいとき。どうしても聴きたくなる。外したくない一曲。歌詞も「鼻血が出たって 私は絶対立ち上がる」といったフレーズもあり、それは推しのことを指しているようにも思う。



9.くるり「ハイウェイ」(歌詞)
まさに旅立ちの日のための歌。

なのだが、最後のサビでは「旅に出る理由なんて何ひとつない」というフレーズも。

元々くるり楽曲の歌詞に深い意味はないそうだが、しかしこのフレーズとは、「理由なんてなくたって、私たちはいつでもその日から旅立てる。思い立ったその瞬間、その日が旅立ちの日になる」といった、至極前向きなイメージが私にはある。

「勇気なんていらないぜ」
という歌詞も刺さるが、これは別れを惜しむリスナーが半ば強引にちーちゃんとさよならするための言葉。そう捉えることもできる。彼女の意志はもう胸の中にある。大丈夫。推しが旅立つのだから、私もまたいつまでもここにいないで、どこか別の場所へと旅立たねば。そんな感じ。



10.BUMP OF CHIKEN「ファイター」(歌詞)
MVにもある通り、元々は「三月のライオン」(名作!)のために書き下ろされた楽曲。主人公である桐山は元々体も心も脆いタイプ。その性質から、弱弱しくも少しずつ壁に立ち向かっていくさまが、歌詞によく表れているように思う。

いくつもの戦場を駆け抜けてきた推しはまさしくファイターだが、それを受けてその推しに向けて歌いたい言葉が、この曲の歌詞には詰め込まれている。「陽だまり」というワードもまた、アキ君を彷彿とさせる。

最後の大サビはまるでリスナーの想いを代弁しているかのよう。卒業から推しが去ったとして、私たちの中にその意思や想いは残る。「勇気になる」というワードから、その意思と背中に倣い、我々リスナーもまた勇気ちひろのように、その先を歩んでいける。勇気ちひろのいなくなった世界のあとでも。



11.BUMP OF CHIKEN「グッドラック」(歌詞)
曲タイトルでもうおかわり。The 惜別と旅立ちソング

この楽曲もまた我々リスナーの想いを代弁しているかのようだが、同時にこの想いは、推しからリスナーに対してもほとんど同じなのかもしれない。

出来れば笑っていて、選んだ事だけは信じて、魂の望む方へ(心の赴くままに)・・・どれもこれも、私が推し活にて推しへ向けた言葉ばかり。最後の四行から、「君の生きる明日が好き」は特に好きなフレーズ。シンプルながら、中々見ない言葉のように思う。いい言葉。



12.ASIAN KUNG-FU GENERATION「マジックディスク」(歌詞)
そこまで歌詞に親和性がないことから、当初はプレイリストにはなかった曲。でもイントロのスネア連打から否応に気分は高まる。推しを送り出すというか、蹴っ飛ばす感じ。「いつまでも泣いてんな! さっさと行け!」 蹴るほうが鼻水涙でぐしゃぐしゃなのに。

「でも 僕は行こう」
という歌詞から、実はリスナーではなく推しが歌う側だったりする。しかし、この際こまけぇことはどうでもいい。タイトルから最後の歌詞「魔法を仕掛けて」、からの、「遠くても そう 君を想うよ」

勇気ちひろという魔法が消えても、その想いまでは消えはしない。誰かの記憶にある限り。それこそ奇跡のような魔法。そして誰もがこの世界のあらゆる場所に魔法を仕掛ける。これからも、ずっと。



13.Parannoul「After the Magic」
タイトルから歌詞、別れそのもののような音像まで。すべてが推しの終わりとその次を表現している。この曲と出会えたこともまた、奇跡のような魔法だったのかもしれない。

私たちはゆっくりと学んでいく
魔法が消えて扉が開くとき
夢もまた消えてゆく
いつかまた、どこかで会えるかな

翼を広げ
暗闇を抜けて

私の心には妖精がいる
幼い頃に連れていってくれた
夜明けのトンネルの先へ

翼を広げ
暗闇を抜けて
願いを込めて

私を忘れないで
私を忘れないで
私を忘れないで
忘れないで

最初で最後の推しへ。
ごめんなさい。
ありがとう。
さようなら。



14.くるり「How To Go<Timeless>」(歌詞)
何かしら新しい節目を感じた時、私は自然とこの曲が聴きたくなる。そうでなくとも聴きたくなった時、それは新しい節目が到来したのだという直感。

明るいだけでなく、ネガな歌詞も推しとの状況に当てはまるのだが、それでも最後にはこう歌う。

いつかは想像を超える日が待っているのだろう
毎日は過ぎてく でも僕は君の味方だよ

「進み方」とタイトルにあるが、それは誰にもわからない。彼女もまた、わからないままに次の道に進む。きっと暗い時間も訪れたりするのだろう。ならばいっそ、そのすべてを楽しみとしてしまいたい。

進み方なんて死ぬまでわからないままでいい。大丈夫。貴方には間違いなく味方がいる。どんな未来が待っていたって、きっと何とかなる。一歩踏み出したのなら、あとはもう、振り返らずにただ前を見るだけ。その翼をどこまでも羽ばたかせて。



0.勇気ちひろ「Brave Magic」
やはり最後はこの楽曲。正直に言えば、イントロとアウトロにある歌詞に合わせた変拍子は非常に独特なもので、通常なら設計しないもののように思う。

しかし、そんな常識にとらわれず、またいつでも唯一無二でありたいと願う推しにとって、そういったものも強烈な個性、武器となるのだろう。

推しがいなくなっても、音楽は残る。残念ながら上記もまた非公開となるのだろうが、それでも構いやしない。次に進むうえで、それもまた必要な儀式。

勇気の魔法は、もうすでに数多のリスナーに届いたはず。推しは過去を振り返らない。私もまた推しと同じように、貴方のいない世界を生きる勇気をもって。

いつもごめん。
今までありがとう。
さようなら。どうか、お元気で。






















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