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2024 4月「VCR RUST」雑感

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同じコンテンツをこすり続ければどうしても旨味は減衰していくもの。それでもなお楽しかった。小言も交えつつ、言葉にしてみます。






0.前置き「だるまさんの不在」

現在彼は休止中なのだが、「CRフェス」もある手前、また直近VCR GTAの際は「休止を休止します」と表舞台に顔を覗かせ、今回も「もしかしたら・・・!」と期待したのだが、残念ながら復帰とはならず。なぜそんなことに触れるのかというと、過去VCR RUSTはいずれも彼の視点で楽しんでいたからだ。

個人的、VCRの良いところは「思いがけない配信者同士がばったり出くわす交差点」になるところだと考えている。各視点で一人でに物語が紡がれていくのも然り、その物語には様々な出会いもつきもの。

しかしだるまさんは最初も二度目もトライブには入らず、徹底してソロプレイを謳歌。それが故に行動も自由で、かつさすが100万人登録者といったところ、道行く人みなだるまさんを認知しており、当然好意的。もはや彼そのものが「人間交差点」となり、その視点は格別に楽しかった。改めてすごすぎ、この人。

そんなRUSTを二度も鑑賞したがためか、今回のRUSTはいつもより思わぬすれ違いが少ないようにも感じられた。これが最初の感想で、「今回はまぁ時間ある時に流し見ぐらいでええか~」ぐらいのテンションでいた。

長くなったけど、ひとまずこれを前置きとしたい。今回は「どの視点で観ようか」という迷いがまずありました。




1.実際に観た視点

VCR開始から時間のある時は二窓、時に三窓でザッピングしていたが、まずは葛葉視点を楽しんでいた。しかしほどなくして「大阪城に乗り込む」と一足先に舞台から去ることに(説明するまでもないがクロノアでのLIVEがあったため)

その後は上記と並行して気にしていたイブラヒム、ローレン視点をメインに鑑賞。彼らの配信がない時は、同トライブ内にいる別配信者を観たりもしていた。

イブラヒム視点では釈迦、エビオの二名がいることもあってかボス攻略最前線の流れに。結果としてどのトライブよりも一早くラスボス討伐。今回のVCRメインテーマを過不足なく楽しめる視点となった。

ローレン視点では男女比率4:4というバランスもさることながら、ギャグも語尾も尻上がりなローレンさんの軽妙トークをメインに、トライブ空気うまうまなカジュアル空間を楽しめるものに(あの発音は私もしばらく抜けなかった)

反響でいえば、かるび、りりむを引率するひなのママ、クラッチパパトライブが大きかったように思うが、個人的に外したくないのが、最後まで五名と小規模ながらマイペースに活動した名もなき(多分)トライブより、きなこさんと麻婆豆腐さんの絡み。メンバーが集まる前に二人で行動することがあったのだが、会話にとにかく癒された。あの麻婆豆腐さんの、どこにでもいる普通の女の子感。一気に好きになっちゃった。

時間がある時のみの鑑賞で特にアーカイブは追わず、また鑑賞中もほぼ垂れ流し。故に大きなドラマも感じられないままに終了となったが、どのトライブでもきっと様々な物語が紡がれていたのだろう。なんだかんだで最終日や、その前日でのライブ演出は込み上げてくるものもあった。

何といっても、最終日滑り込みにて一躍巨大コンテンツとなった「脱出 the K4sen」は本当に面白かった。


クリアのためなら手段を選ばぬ者、ルールの裏をどうにかかいくぐろうとする者、自責に耐えられぬ者や、純粋な友情を信じる者・・・誰もが正しくて間違っている、でもそれでいい。もはや現代の社会性までゲームに落とし込んだかのよう。K4senさん、あんたやっぱ最高だよ。

そんなこんなで、最後まで楽しく鑑賞できたことは確か。各運営陣や土井さんに感謝を。ありがとうございます


それを前提にして、以下小言も言葉にするのが私という人間。好きなものには真っすぐでありたい。以下、注意を。




2.気になった点


・ボス攻略
趣向を凝らしたボスと、それに挑戦するトライブという図式はシリアスでグッド。トライブで一つのことを成し遂げる過程もまた、交流を深めるいいきっかけになったはず。

ただ攻略にはどうしても時間がかかり、その時間は「他のプレイができない」という制限にもなって、かつどの視点も似たようなものに収束してゆき、とはいえプレイヤーからすれば面白そうなコンテンツであることに間違いなく・・・

目標を用意する、という良さと悪さのジレンマ。あってもいいし、なくてもいい。うーん難しい。一人賛否両論。

ただログインの少ない昼間等、トライブの垣根超えた即興チームでの攻略は私の観たかった光景の一つ。大変良かったです。


・ギャンブル
ファーム制限とティーザー動画からして、初期に盛り上がったギャンブルコンテンツを再興したいねらいもあったように思う。今回は出目の履歴やランキングもあったりして、力の入れようは明らかに違うものに。

しかし、やはり同じコンテンツをこすると薄味になるのか、どうも初期ほどの盛り上がりもなかったように思う(あくまで私の見た視点の限りではあるが)

建築制限、自販機が周辺にある等、賭博場が今回の「交差点」となったように思うが、多くのVCが混在する中での会話は話しづらく、かつルーレット等基本的には自分との勝負。思わぬ交流のきっかけとして弱かったのもまた事実。

ギャンブルそのものはVCR RUSTの目玉で、今後も続いてほしいとは思うけれどもね。


・マップ
この大きく分断されたマップ。目的別に棲み分けされていて、確かに遊びやすい。が、物理的に「交差点」がない! 初期のマップが結局のところ、原点にして頂点だったのかも。


・ファーム
前回がどうだったかよく覚えていないのだが、今回は初動がいささかスローペースだったように思う。のちに大きく緩和されていくのだが、運営としては「少ない資材でもボス攻略できることを楽しんでほしい」といったねらいがあったのかもしれない。

しかし、そもそもの日数もあまり長くない中での遅れはボス攻略と同時に、「資材があればもっとおもろいことができたストリーマー」に対しても影響があったように思えてならない。

これもまた「ボス攻略」というシステムとのジレンマのように思う。強いボスを倒さねば、より良い資材は手に入らない。しかしボス攻略のためにまず資材が必要で・・・モンハン遊んでる時に似てる。楽しいんだよね、この時間。

ただVCRだと圧倒的に時間が足りなかった。最初からもっとユーザーライクな姿勢でも良かったのかもしれない。その辺は始めてみないとわからないのだから、やっぱり難しい。

初めから資材インフレVCRが開催されたら、一体どうなるのだろう。数日で飽きちゃうのかな。あるいは、ストリーマーの織り成すカオスなコンテンツとなるのか。一度観てみたい気もする。

なお、今回の自販機制度については微細に確認していないためよくわからず。ファームが簡略化されてグッドなのか、スクラップ目的だけのファームは大味で簡素なのか・・・これもまたムズカシイ。

個人的にはBP制のほうが好きでした。意外な場所から意外な資材、BPがぽんと出てきたり、レシピ独占から武器商人が現れたり。不自由の自由、みたいな。


・「土地」による建築制限
最も?の浮かんだルール。私の見ていた視点がたまたまわかりづらかったのかもしれないし、そもそも途切れ途切れで全容を把握していなかったのもあるが、この制限は最後までねらいがよくわからなかった。ご近所付き合い、みたいなものに発展させたかった?

ストリーマーなんて一人でにおもろいもんを創り出す生業。結局好きな場所に好きなもんをどーん! が、一番面白い気がするけど、どうなんだろう。



・そもそもルールわかんない
参加者にはディスコやらでルールの周知は行われているのだろうが、リスナーは当然知る由もなく。それがわかれば、あるいはもっと鑑賞を楽しめていたのかもしれない。

引き合いに出すのもよろしくないかもしれないが、だるまさんはアプデの度口頭で変化をリスナーに伝えていた。今考えると、鑑賞を楽しむ上で大きく助けられていたように思う。とはいえそれも律義にアーカイブを追った結果。流し見程度のリスナーであらば、結局わからなかっただろう。

その都度は大変だろうけど、せめて最初のルールぐらいはポストかなにかあってもいい気はする。検索すりゃいいって話でもあるのだが・・・。



結論

・思わぬ交流が少なかった
・みな基本的にボス攻略の時間が長く、その分独自の物語が少なかった(ように見えた)
・だからこそトライブ内での交流はより深まった


閉会式にてK4senさんが口にした「こんなに人いたんだ」が、色々と物語っているような気もする。彼の場合はただひたすらコンテンツ作りに勤しんでいたからこそではあるだろうが、しかし別視点を鑑賞していた一リスナーとしてもそれは感じた。

各トライブでの交流はあったが、横と横ですれ違うきっかけは少なかった。これだけのストリーマーがいて、それは少しもったいないなぁ、とは思いました。正直なところ。これもまぁ私がただ知らないだけで、小さな交流はきっと多くあったんだとは予想できるんだけども。

その分トライブ内での交流はとてもディープなものに。それでも何だか物足りないと感じてしまうのは、きっと人間交差点ことだるまさん視点に入れ込み過ぎたがため、なんだろう。やっぱすげぇや、あの人は。




3.良かったところ


・新たな試み
上記で散々に述べたものの、いつだって新しい試みは「なにが起きるんだろう」というわくわくがある。それだけでいい。ほんと、運営陣には頭が上がらない。極上のエンタメをいつもありがとうございます。


・6:00~12:00サーバーメンテ
アーカイブが追いやすい親切設計で、また明確な休憩時間があるからこそ、トライブメンバーも比較的集まりやすいものに。

それはかえって個人の時間も少なくなり、思わぬ交流のきっかけもまた減少してしまったのかもしれないが、それでもどのトライブも多少なり雑談時間もあったりして、一リスナーとしてはその空気感が良かったです。

だから今回のVCR RUSTはミクロでなくマクロの、「トライブ一極集中型」だった、のかも?


・「釣り」コンテンツ
ファーム緩和の加速するタイミングで突如現れたこのコンテンツは、別トライブ間での交流のきっかけとなる、まさに私の求めていた「交差点」の一つとなり、多くのストリーマー、いやフィッシャーが釣り堀に糸とふれあいを垂らす結果に。

のちにナーフされ人は去るのだが、短い期間だったからこそ価値も生まれ、基本的にボス攻略という殺伐としたサイクルに、一つ潮の香り漂う癒しの風を吹かせたように思う。こういう時間はなんぼあってもええですな。


・運営の配慮
これは今回に限らずだが、日々のメンテで昨日とはまた違うVCR RUSTを毎日楽しめるのは、ストリーマーにとってもリスナーにとっても刺激的だったように思う。

ことファーム緩和にて物語は大きく動き、開始二、三日ぐらいで「RUSTらしくなってきた」と感じたことは今でもよく覚えている。

「面白そうなことには全力投資」な姿勢にも好印象。結果としてマクロでは「脱出 the K4sen」への協力が大きかったように思うが、ミクロでも実に様々な配慮があったと推察。土井さんの悪戯心たっぷりな愛ある横槍も毎度面白い。ありがとうございます。

欲を言えばアプデ内容をリスナーとでも共有できたらなぁ、と思うけど、それは贅沢?


・トライブ
思わぬ交流のきっかけが少なかった分、トライブでの交流は段違いに長かったように思う。

いつ面が集まりつつも、八名全員がそうでもなく。結果として、VCRでしか見られない光景はそこかしこにあった。今後も別ゲーにてコラボがあったりすれば、それは素晴らしい交流の続き。

VCRで繋がる新たな縁。それはストリーマーにとっても得難いもの。そういうの好きです。


・ズズさん
普段の彼を知らないんだけど、ブレイクのきっかけになったように思います。思わぬ交流から、照らされて然るべきストリーマーにきちんとスポットライトが当たる。これもまたVCRの良いところ。


・サーバーが開かれたという事実
ぐちぐち言うといて説得力はないが、結局のところこれが一番。ただただ感謝しかない。ありがとうございます。




4.終わりに


良いところはずばっ!と言葉にできるけど、悪い所は考えて言葉を選ばないといけなくて、補足でどうしても長くなってしまう。だから、あまりこういうのは言葉にしない方がいいのが基本。テンション悪い時にSNSから遠ざかるに同じ。

だからこそ、あえて言葉にするのも大事。「期待を大きくは超えてこなかったなぁ」という想いも事実だし、「でもやっぱり楽しかったなぁ」というのも事実。だるまさんの不在が主な原因だとは思うけども。K4senさんは最後の最後で満塁ホームランかっ飛ばしていったなぁ。

RUSTに限らず、次のVCRも楽しみにしております。改めて、運営陣や土井さんに深い感謝を。ありがとうございます。お疲れ様でした。















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