見出し画像

【西武ライオンズ 今日の見どころ】山川穂高と初対決 浅村、森には”恩返し弾”を許す

●山川がベルーナドームでプレーするのは昨年5月11日以来

【12日◇ライオンズ‐ホークス1回戦(ベルーナ)18:00】
きょうから開幕5カード目、パ・リーグ5球団との対戦の最後に残されていたのが、福岡ソフトバンクホークス戦。山川穂高との初対決がベルーナドームで実現する。

ライオンズからFA移籍した野手は、山川で12人目になる。93年オフにFA制度が導入された当初は、セ・リーグ球団への移籍が目立ったのだが、近年は浅村栄斗、森友哉、山川穂高と、同一リーグのライバル球団への移籍が相次いでいる。今月3日にはライオンズ出身選手が、パ・リーグ3球場すべてで4番を打っていたほどだ。

                                  ★日本シリーズ

浅村、森との初対決では、いずれも”恩返し”の手痛い一発を浴びている。

2019年4月9日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦、3対4と1点のビハインドで迎えた5回表、ライオンズファンのブーイングが響くなか、無死1塁で打席に入った浅村がニールの投じたスライダーをカチ上げると、打球は県営大宮公園野球場のレフト場外へと消えていく、特大アーチとなった。

森友哉との初対決は、まだ記憶に新しい昨シーズンの開幕戦。2対1とライオンズリードの9回表、抑えに抜擢されたルーキー青山美夏人が、内野ゴロふたつでツーアウト。松井稼頭央新監督の初勝利まで、あとひとりとなったところで、森が初球のスプリットを、片膝を地面につくようにしてフルスイング。痛恨の同点ソロが、ライトスタンドへ吸い込まれた。

きのう(11日)の試合で移籍後最多の3打点と、上向きの状態で山川は古巣に乗り込んでくる。

先発の今井達也をはじめ、開幕から11試合ホームランを打たれていないライオンズ投手陣には「2度あることは3度…」とはならないよう。2月の練習試合のような、ライオンズファンの眼の前での「どすこいポーズ」は封じ込めたい。

●甲斐野は古巣相手の初登板  山川との対戦なるか

同時に、山川の人的補償でライオンズ入りした甲斐野央が、古巣ホークス相手にどんなピッチングをするのかも楽しみだ。現在1軍にいる主なメンバーでは、松本裕樹、栗原陵矢が同じ96年生まれの同級生、杉山一樹が18年ドラフトの同期入団となる。

また、以前の記事でも紹介した(甲斐野央とライオンズを結ぶ縁と 懸かる期待)が、甲斐野が新人時代、プロ初登板で最初に対戦した打者が山川穂高で、結果は3球三振。以来、両者の対戦は通算13打数6安打と、山川優位になっているが、ホームランはない。

FA移籍した選手が、自身の人的補償で移籍した投手からホームランを打ったケースが、これまで2度ある。21年の交流戦で「ライオンズの内海哲也」から「ジャイアンツの炭谷銀仁朗」が、東京ドームでホームランを打ったシーンは、ライオンズファンをひじょうに複雑な感情にさせたものだ。

こちらに関しても「2度あることは3度…」とならないよう願いたい。いずれにせよ、見どころ満載の3連戦になる。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?