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【西武ライオンズ 今日の見どころ】昨年に続き沖縄対決の與座 森慎二さんの命日に勝利なるか

●凱旋登板の與座 昨年に続いて沖縄出身者との投げ合いに

【28日◇ライオンズ‐ファイターズ11回戦(沖縄セルラー那覇)18:30】
7連敗のあとの連勝は4でストップ。オールスターブレイクまで残り14試合で、現在借金11だから、12勝2敗でいってもオールスター前の借金完済はできなくなった。

当面の目標は、早く借金を一桁に減らすこと。それには連敗は許されない。仕切り直しの一戦となる。

浦添市出身の與座海人と、うるま市出身の上原健太。沖縄出身投手同士の先発になった。與座は去年に続いての沖縄凱旋。上原のほうも2018年に沖縄でホークス相手に先発しており、5年ぶり2度目の地元登板になる。

両先発 過去の沖縄登板

1961年に沖縄で初めてプロ野球が開催されてから、沖縄出身の投手同士が先発で投げ合うのは、昨年の與座とホークス東浜巨に続いて、今回が2度目になる。

きのう(27日)の記事でも紹介したが、平良海馬が勝てなかったことで、沖縄出身者初となる、沖縄での勝利投手の誕生は持ち越しになった。

昨年の與座は8回無失点と、最高のピッチングをしながら勝ちが付かなかっただけに、今年こそは記念の勝利を手にして欲しいところだ。

●先週イースタンのファイターズ戦で7失点

ただ、不安なのは調整登板の内容だ。先週22日、イースタンのファイターズ戦に先発した與座は、初回こそ三者凡退で立ち上がったものの、2回表に大きく乱れ、押し出し四球や江越大賀の満塁本塁打などで7失点。この回限りでマウンドを降り、負け投手になっていた。

自分なりのテーマを持って、何かしら試すことのあったピッチングなら良いのだが、さすがに2回7失点では心許ない。特に今シーズンの與座は、1軍、2軍あわせて、68 2/3イニングを投げて11被本塁打と。ホームランに泣くケースが多くなっている。

與座海人 カウント別 被打率 (左・1軍/右・2軍)

カウント別では、1ボール0ストライクで半分以上の6本、2ボール1ストライクから2本のホームランを打たれており、ボールが先行するなか、不用意にストライクを欲しがったところを痛打されていることが想像できる。まずはストライク先行で、優位にピッチングを進めたい。

●6月28日に 沖縄で試合をするのは 6年ぶり

きょう6月28日は、2017年に42歳の若さで帰らぬ人となった森慎二当時1軍投手コーチの命日になる。奇しくも6年前の6月28日も、ライオンズは沖縄遠征中で、マリーンズ相手に延長11回、4時間を超える熱戦を終えたあとで、選手たちには訃報が知らされた。

時が経つにつれ、森さんのことを直接知らない選手も多くなった。6年前の沖縄では、ライオンズは6人のピッチャーが登板していたのだが、そのうち今年も現役なのは、増田達至ひとりだけ。6年とは、それだけの時間なのだ。現実は日々、眼の前を過ぎ去っていく。

ただ、ライオンズが「6月28日」に「沖縄」で試合をするのは、あのとき以来なのだ。多少感傷的になることを許してもらい、きょうの日の勝利を祈りたい。

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