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Hotel’sでの食事が最高だった話

今日は青山にあるHotel’sというお店に行ってハンバーガーを食べたのだが、そこでの体験がとても印象に残ったので、感じたこと書き留めておくべく、初めてnoteを投稿することにした。

雑記であり、長くなりそうなので先に伝えたいことを一言でまとめると、

Hotel’sの空間はホスピタリティに満ち溢れており、そこでの食事は感受性を研ぎ澄まされ、最高の”美味しい”を体験できる

ということである。

これから書く”私が感動したこと”は、Hotel’sの方々が意図して行っていることかもしれないし、意図せずに行っていて、それを私がただ好意的に解釈しているだけかもしれない。
けれど、”意図して心地よい空間を生み出している、そう思わせた時点で勝ちだよね”っていうことだと思う。言い換えれば、ファンをつくるというのはこういうことなんだと思うし、その点Hotel’sは飲食店の最先端にあると感じた。

Hotel’sに行ったきっかけ

さて、そもそもなぜHotel’sにいきなり行ったのかというと、理由は至って簡単、Twitterで告知を見たから。ただそれだけ。
かねてから私は鳥羽さんのファンでHotel’sの存在は知っていたし鳥羽さんのHotel’sに関するnoteも読んでいて、いつかは行きたいと思っていたのだが、なんとなく「まぁまだいいかな、ステーキ小さそう*だし」なんて思ったりして予約を取るには至らない気持ちでいた。 
*実際はわからない。十分な量かもしれないし、コース全体では適量かもしれない。あくまで広告用?の画像を見て一個人が思ったことなだけなのであしからず。

Twitterで見た告知

そんな気持ちで、いつものようにただTwitterを見ていたら見つけたのである。
Hotel’sで500円でハンバーガーを食べれるらしい!
たまたまこの日は1時間時差での出社にしていて、ちょっと早起きすれば開店の8時に行って食べてから出社できるな、ってことでふらっと行ってみただけだった。

行く前から好意100%で高評価だけをするつもりで行ったわけではなかった。特別期待せずなんとなくお得だなぁくらいの気持ちで行ったら、実はここはとんでもないお店だった。

Hotel’sで感じたホスピタリティ①

今日は夏日で朝からうだるような暑さだったのだけれど、振り返ってみるとこの暑さが、Hotel’sのホスピタリティ、”なんかこのお店は他とちがうぞ”と感じ始めたきっかけだった。

Hotel’sに着いて2巡目で案内されるまでの間、当然他のお店と同じように並んで待つのだが、この待ち時間で私が”いいな”と思ったことがいくつかあった。

・熱中症対策のアメが置いてあったこと
・冷たいお水を配ってくれたこと
・待ち時間の目安を伝えてくれたこと
・適度な雑談力があること
・社員さん*がだるそうにしていないこと

*自分でも言ってる意味がよくわからないがなんとなく敬意を表するために店員さんではなく社員さんと書きたい。

箇条書きにすると、「え、そんなこと?別に普通じゃない?」って思うかもしれない。けれど、
・100食のハンバーガーを用意するってなったらまずは仕込みのことが気になるだろうし、当日も準備が遅れたら客の対応が後回しになってるかもしれないよねって話である。または、もし仮に以前こういったイベントの経験があるからってことならその経験が活かされてて良いよねって話。
社員さんも前日に「時間帯によってどこに陽が当たるか確認した」と仰っていて“お客さんのことを考えているんだなぁ”とHotel’sのホスピタリティを感じたきっかけだった。

・お水に関しても別に置いたままにして”ご自由にお飲みください”でもいいわけで。あと、社員さんともう一人お水を配ってくれた若い女性の社員さん(実際にはあの女性はアルバイトなのかな?わからないけれど)が最初、手に3つくらい持ってお水を配っていて、「トレイに載せて配ればいいのに」って思っていたら、その後トレイで配り始めたこと。そして配る時にとても笑顔が素敵だったこともよかった。
これは単にホスピタリティうんぬんよりも、社員さんの教育が行き届いてるなと感じた出来事だった。言われたことをやるだけの方が簡単だし、こんなに暑ければ店内にいたいよね、ってなる状況でちゃんと頭を使って行動している。そもそもお金を貰うためだけに働いていたならば朝8時から行列ができているなんて面倒の極みでしかないわけで、笑顔で対応できるだろうか?この暑さの中で。お店に入ってからもそうだが、細かな一つ一つの所作にプライドというか文化というか“このお店で体現したいこと”がひしひしと全員から伝わってきたことに感動した。

あなたの属するコミュニティでモチベーションが低い人はいませんか?“こうしよう”を掲げるのは簡単だけれど、それを末端まで再現するのって相当難しいことだと思う。

Hotel’sで感じたホスピタリティ②

店内に案内されてからも、ホスピタリティは変わらない。レベル的には5つ星ホテルのそれである。
適度な距離感で親切で、一生懸命なのだが慌ただしそうではなく、といった感じである。
印象に残ったのは2つ

・お店を出ていくお客さんに全員が顔を向けて挨拶をしていたこと
・常にお客さんの視線から何か求めていないか察していたこと

店外での話にも通ずるが、ここの社員さん達は“私くらい別にいいや、忙しいからできないや、見られてないっしょ”といった甘えが誰一人、無い。ふつうはここまで徹底できないと思う。というのも、客側にも変な人はいるだろし、サービスする側にだって体調やプライベートでの出来事等いくらでも“水準が下がる”要素(変数)はいくらでもあるはずなのだ。でもこの人たちはどうしてか、そういった変数の影響を受けているようには見えない。人と話すのが好きとかそういった一過性の類いだけでは到底維持できないレベルだと思う*。
目の前で調理していた人も調理台に落ちたサラダは当然入れない(捨てる)し、味見はさっと後ろを向くし、と所作が綺麗だった。当たり前、と言われればそれまでなのかもしれないけど、当たり前を徹底できる、というのはやはり強い。
そしてお客さんが帰る時にはちゃんと手を止めて挨拶をしていた。こうして全員が特別な客として迎えられ、そして送り出されていて、価格帯とか色々あるけれど、単に高価格帯でお金を払ったとしても作れる雰囲気ではないなと終始感じた。
ほかにもグラスを拭くときにずっと下を向いてても“仕事はしている”からいいだろうに、ふとした時に周りを見渡していて気遣いで溢れていた。

*推察だけれどここの社員さん達は接客を通じて、喜びや幸せ、そして自信を深めて自己肯定感が高いゆえにブレないのかなぁと思った。あと社員さん同士の心理的安全性の高さだろうか。好循環。一般企業の組織マネジメントでも参考にすべきレベル。

そんなこんなで、とても心地よい空間が醸成されていて、ここにいる人達はどこの場所、業種でも活躍できる、一緒に働いて心地よい人たちなんだろうなぁと思った。

Hotel’sのトバグリドル

肝心な味に関しては申し訳ないのだがあまり語彙力がなく語れそうにない。
勿論とても美味しかったよ!特別、あまっじょぱいのよさ、5味+1が残念ながらわたしにはまだ分からない、それだけ。
そんな私が言えることは2つ

・マヨネーズが嫌いなのだけれど、”ふつうのマヨネーズ”は食べれたこと
・全く胃もたれせずくどくないこと

嫌いな食べ物も聞かれたけれど、鳥羽さんの言う美味しさをちゃんと感じたくて、あえてそのまま食べたかった。そしたら食べれた。これは嬉しかったな。
ハンバーガー自体は小ぶりかなと最初思ったけれど十分なボリュームがあった。その一方で暑い中歩いていても胃もたれせず気持ち悪くならなかった。

あと人参スープもおかわり自由でとても美味しかった。何杯頼んでも快くついでくれただろうけどワンコインだし申し訳なくて2杯でストップ。
サラダも酸味が美味しかった。
とはいえ、私はやっぱり食事以上に、ここのおしぼりから椅子の丸みから、社員さんの作り上げる上質な空間から、並々ならぬ感銘を受けたのだ。


Hotel’sに行ってみて

特にこれといった理由もなく初めて来ただけでもこれだけ感じるものがあって、自分もこんな感受性があるんだなと気付けて嬉しくなった。

ここは鳥羽さんが社員さんに任せて作り上げられたみたいなのだけれど、任せるって大変。求めるレベルに達さなかったらモヤモヤするし、任せられる方も熱意がないと応えられない。口も出したくなるし共倒れにだってなる時もある。それを見事に飛び越えて魅せたお店がHotel’sだと思う。
繰り返しになるけど一般企業の人も全員、新入社員研修で来させるべきレベル。

私は仕事柄、マネジメントのことを考えてしまったけれど、ここに来れば、語り手はいい原稿が、歌い手はいいメロディが書けると思う。それだけホスピタリティに満ち溢れ、感受性が研ぎ澄まされる空間だった。


このイベントの狙いや開催理由は正直わからないけれど、列の中には高校生もいたりして、この高校生がここでの“美味しい”を思い出に将来デートでまた来たりしたら素敵だな、なんて勝手に思ったりした。
私もまたここにちゃんと来て、ステーキが本当に小さいのか確かめてみたいと思う。

ほかにも“そもそも500円ってやばいよね、赤字じゃん”とか“幸せの分母を増やすってスローガンめっちゃいいよね”とか“(入江さんかな?)スープをついでくれるダンディなおじさまがいて俺はこの人のファンになったのだ”とか書きたいことはたくさんあるのだが、今日はこれまで。
書くって大変だなぁ、ちょっとずつだろうけれどこれをきっかけにまたなんか書きたいな。

美味しい思い出をありがとうございました。

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