90年代のアングラ文化
90年代のインターネット黎明期の世界観フェチなので、色々調べる企画です。今の若い方は興味を持たないかと思いますが、気になる方は是非見ていってくだちい。そんな私はZ世代ですが。
90年代のアングラとは、一言で言うと…
1995年に退廃的なストーリー展開だったエヴァンゲリオン、カルト宗教問題のオウム真理教事件を皮切りに、1997年頃から経済不況や重大事件が押し寄せます。エヴァンゲリオンの影響を受けたからか、アニメやゲームも陰鬱な作品が増えた。1999年のノストラダムスの予言や国内不況と政治不信などの社会的背景から、終末思想・無常観が蔓延ります。
同時に1995年頃から、インターネットがより身近なものになり、1997年頃から多くのWebサイトが個人レベルで公開されていきます。1999年には2chが公開されます。
アングラの闇の部分を肯定しているわけではありません。
あやしいわーるど
1996〜2000年代頃に栄華を極めた大型電子掲示板。
2chのライバル。芝雅之氏によって開設され、複数の管理人が独自で運営する複数の掲示板を持つ無政府状態の掲示板集合群であることが特徴である。2chとは対立関係であったらしい。現在はSNSの隆盛により、当時からユーザー数や書き込み数が衰退してしまった。
WAREZ
掲示板では違法コピーされたソフトウェアのことを示すスラング。
ソフトウェアの機能制限を解除することで、シリアルナンバー不正入手による課金回避、不正コピー、ソフトウェアの改造が可能となる。不正コピーしたソフトウェアを仲間内で売買するなどの悪行に走る人が多かった。
ドクターキリコ事件
1998年に発生した自殺幇助事件。
口コミで紹介された人に所有していた毒物を販売していた。志願者は毒物を使用するというより、お守りとして持ち歩くことで命について客観的に捉え、ネガティブな感情を開放するカタルシス効果があったという。
絶望の世界
1998年に公開された日記系web小説。
内容はかなり陰鬱な作品となっている。当時のアングラではかなり盛り上がった(らしい)。「絶望の世界」を読んで、「俺でも書ける」と自分の文才を過信したユーザーが多くいたのではないか。
あめぞうリンク
1997年〜2000年頃にあめぞう氏によって運営されていたサイト。
アングラ系サイトをリンク形式にしたことで、簡単にあらゆるアングラサイトにアクセスができるようになった。最終的に多くの誹謗中傷に溢れ、その対処や開設者への脅迫が相次いだことに閉鎖へ追い込まれた。現代でも誹謗中傷が絶えず、常態化している。
結局
よく言えば、完全な自由で息苦しくない空間。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?