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腸にいいことだけをやりなさい!

腸にいいことだけをやりなさい!」藤田公一郎:著 に「なるほど!」と思われる内容があったので、私の「忘備録メモ」から一部引用してみます。

詳しくは本書をご覧ください。
藤田 紘一郎(ふじた こういちろう、1939年8月6日~2021年5月14日)

腸にいいことだけをやりなさい!

あしは、2014年にたまたま出会った石原結實結実医師の「生きる力」で知った「人参リンゴジュースによる18時間のプチ断食」を、2023年の今も毎日続けています。その際の「人参の搾りカス」の一部を、焼き肉のタレで味付けして昼飯時に頂いています。そのせいか、「快腸」「快便」「快体調」を維持できていますので、本書の内容には大いに納得できました!!

以下は、本書からの引用です・・。
【私達人間は、腸内細菌のおかげで生きている。いや、腸内細菌のおかげで「生かされている」といったほうがいいのかもしれません。
わたしたちのおなかのなかには、5万種類以上、1000兆個以上の腸内細菌が生息しています。数年前までは培養できる菌で約100種類、100兆個といわれていたのですが、遺伝子のメタゲノム解析が進んでこれまで培養できなかった菌の存在もつかめるようになった結果、500倍以上の種類、10倍以上の種類、10倍以上の数の腸内細菌が棲んでいることがわかったのです。
 たぶん1000兆個といわれてもピンと来ないかもしれませんが、人間の体は約60兆個の細胞で成り立っているのです。1000兆個は60兆個の訳16倍。
これら1000兆個以上のパートナーたちが棲んでいるのは、小腸の下部から大腸にかけてです。多種多様な菌がびっしりとひしめき合いながら織りなしている様子は、まさに広大なお花畑(フローラ)のようであり「腸内フローラ」と呼ばれています。では、このお花畑で腸内細菌はどんな仕事をしているのか。主な仕事内容を挙げてみましょう。
・食べ物の消化・吸収と排泄物の形成
・免疫機能の維持
・有害物質の排除
・各種ビタミンの合成(ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンKはど)
・ホルモンの合成
・幸せ物質(セロトニン、ドーパミン)の前駆体の合成
・腸の蠕動運動の促進

善玉菌グループ・・ビフィズス菌、乳酸菌、麹菌、酵母菌(20~30%)
悪玉菌グループ・・大腸菌、ウエルシュ菌、ブドウ球菌(10%)
日和見菌グループ・・バクテロイデス、連鎖球菌、土壌菌(60~70%)

腸内フローラの組成バランスは、だいたい生後10か月までに決まってしまうとされています。
 赤ちゃんはお母さんのおなかにいる期間は完全な無菌状態で育ちます。そして、分娩の際、産道を通るときに膣内の菌に初接触し、この世に生まれ落ち、空気を吸ったり、お母さんの肌に接したらり、母乳を飲んだりすることにより大量の菌を体内に取り入れるようになります。とりわけ、母乳やミルクを飲むことによって善玉菌の代表格であるビフビィズス 菌やラクトバチル菌などが一気に増加し、生後1週間くらいになると、赤ちゃんのおなかのなかがビフビィズス菌で満たされるようになるのです。
 さらに、ハイハイするくらいのころになると、いろいろなものを手当たり次第にぺろぺろとなめるようになって、どんどんいろいろな菌を体内に取り入れていくようになります。丈夫な腸内フローラを形成するにはたくさんの種類の菌が取り込まれている方がいいのですが、この時期の赤ちゃんが近くのものを口に入れたりなめたりするのは、多くの菌を獲得するための本能的な行動なのです。
 これにより赤ちゃんのおなかのなかでは多くの腸内細菌が勢力を拡大したり縮小したりするようになり、やがて勢力分布がだんだん決められてきて、生後10か月ごろに、腸内フローラのおおまかな組成バランスが完成するわけです。そして、このときにできた”お花畑”のバランスを、その人は一生涯持ち続けていくことになるのです。
 この時期までにどれだけ多くの菌を取り入れることができたかで、免疫力の強さが決定してしまう側面がある
 それは、10カ月までにいろいろなもの、いろいろな自然に接して、たくさんの菌を取り込んでいったほうが、多くの免疫を獲得して病気に強い子に育つ可能性が高いということ。逆に、菌と接する機会が少ないと、必要な免疫が獲得できず、病気に対する抵抗力が低い子になってしまいます。たとえば、清潔な部屋に閉じ込めて外部との接触をほとんどさせなかったり、いろいろなものをいちいち消毒してから使わせたり、その辺のものをなめさせないようにしていたりしていると、アトピー性皮膚炎をはじめ、さまざまなアレルギーを発症する可能性が高くなってしまします。実際にアトピーの子供と健康な子供の生後1カ月時の腸内細菌を比較してみたら、健康な子供のほうが菌の種類と数がはるかに多かったというレポートもあるのです。
 つまり、アレルギーになるかならないか、免疫力が高いか低いか、病気になりやすいかなりにくいか、といった”体質”の基本ベースは、生後10か月までにどのような腸内フローラを築くことができたかで決まってくるわけです。
 生後10か月といえば、通常、離乳食にも慣れてきて乳離れが進む頃合いです。また、このころは、食べ物を消化・吸収したり、病原菌を排除したり、免疫機能を維持したりといった腸の基本的な機能が整ってくる時期でもあります。それはきっと、腸内細菌のサポート態勢が整うことによって、一人の人間として生きてゆくための初期設定ができたということを表しているのでしょう。

「脳よりも腸のほうがかしこい」
①腸は脳にできない判断ができる
食中毒菌などの安全でないものを判断して嘔吐や下痢で体外に排出する
②腸は、脳の指図を受けなくても動く
体はだいたい脳の指令を受けて動いているが、腸は独自の判断で動いている。脳死になっても、腸はひとりで機能し続けるが、腸が完全に死んでしまうと脳の働きも完全にストップしてしまう。
③腸には、脳に匹敵する神経細胞ネットワークがある
人間の腸内には、約1億個の神経細胞があり、網目状の神経ネットワークを築いている、
④腸は、幸せな感情を生み出している
腸はセロトニンやドーパミンなどの幸せ物質のもとを生産している。すなわち、心の健康のカギは腸が握っている。
⑤腸はウソをつかない
脳は、見栄っ張りのうぬぼれ屋です。真実をねじ曲げて、偏見に満ちたものの見方をするが、腸はウソをつかない。
⑥腸は、欲に溺れない
脳は、意志薄弱で目先の欲望にとらわれがちですが、腸は日々を生きていけるだけのものがあればそれで満足。
⑦腸は体のことを第一に考えている
脳は、お調子者の遊び人。時にはハメを外すこともある。食べ過ぎたり、飲み過ぎたり、たばこを吸ったり、生活を乱してしまったり・・。腸は体によくないことが続くと、すぐに便秘や下痢などで不調を訴えます。

腸内細菌をよろこばせる食べ物は「お・な・か・は・す・き・や・よ」
「お」・・オリゴ糖。おすすめは「焼バナナ」
「な」・・納豆などの大豆製品 納豆は夜に食べるほうがいい!
「か」・・海藻類 日本人の腸にフィットした食物繊維
「は」・・発酵食品
「す」・・酢
「き」・・きのこ類
「や」・・野菜類
「よ」・・ヨーグルト】

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