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【無料記事】はじめに+『#旅ができる日々』の日記 1

2023年の5月、会う人ごとに「GWはどこへ行きましたか?」と聞かれた。

挨拶のことばが「コロナ」から「旅」になった。

一気に旅に出る人が増えたし、日本にもたくさんの観光客が来るようになった。

私自身も、仕事とプライベート含め、あちこち行く機会が多くなった。本来、遠くに出かけるのが大好きなので、それだけで嬉しい一年だ。

旅ができる、ということは、それだけ余裕があるともいえる。コロナに限らず、自身の健康、試験、仕事、金欠であったり、介護や育児、家庭の事情、ペットの留守番問題などなど人によって様々な事情があり、なかなか旅に出かけられないときもある。それこそ戦禍や厄災のなかにあったら、旅はとてつもなく遠くなる。

自分の人生に現れた、一瞬の晴れ間のようなこの機会を忘れないようにしようと思う。また困難のなかにあるとき、支えてくれるかもしれないから。

コロナ禍の日常を2020年から「Distance」「Essencial」「From Tokyo」の三冊に綴ってきた。
2023年は「旅ができる日々」として、1年を記録することにした。
これは2024年の春に書籍化する予定。
そのために制作している絵と日記をこちらのnoteにおいておくことにした。

(いつも入稿ギリギリで書くのが大変だから、事前に書いておきたいし、久しぶりにたくさん文章を書きたい・練習したいという気持ちが出てきたというのも理由の一つだ。いま、いくつか漫画の準備をしていてなかなか絵日記どころではなくなってきたのだけど、stayhomeから続く日々の日記はライフワークとして大切にしていきたい。〆切と読者への購読料が発生しているならば必ず書いてしまうのが本職の末席にある者の宿命というものだろう。応援していただければ幸いです。)

まだ編集前だから、場所も時系列も前後するし、書籍には載らないものもあるかもしれない。書籍に載りきらなかったもののなかにも、記録としては捨てがたいものもあるし、後々になってから別の作品に活かされるものもある。完成品ではないけれど、作業の様子を覗いてみたい方はぜひ。ふだん諸々の事情からSNSでは投稿のみにしているのだけど、質問などに答える場所も(おそらく少人数の)こちらでは用意します。未編集の「旅ノート」として、楽しんでいただけたら幸いです。

いちおう断っておくけれど、私はお金持ちではないので、豪華な旅、グルメとか、スイートルームとか、そういうものには縁がない。
出張ついでの旅とか、興味とか取材を目的とした旅がほとんどだ。
その土地の空気を吸うとか、猫を発見するとか、路地裏探検だけで幸せなのである。

それでもよければ、ぜひご一緒に。

#旅ができる日々 2023年8月4日、ラムネと海

この絵は7月に宮城県仙台市の荒浜地区を訪問したときのもの。「From Tokyo」にも2022年に訪れた荒浜周辺の海の絵を描いた。今年2023年の荒浜は、ちょうど夏だったこともあり、海に遊びに来ている人がたくさんいた。1年しか違わないけど、コロナ明けということが影響しているのか、明るさを感じた。

(お世話になった「海辺の図書館」の方々が仙台での書店イベントに来てくれた。ありがとうございます!)

次の日記以降、この線画の絵はメンバーシップの方のみ公開します。
今日マチ子が元絵がであることを明示していただき、右下のクレジット部分を含めて塗り絵としてのネットに公開いただいて問題ありません。

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日記の第2回は9月4日(月)に公開します。

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