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かみまち制作日記 「かみまち」上下巻の完成

「かみまち制作日記」で制作途中のことを少し日記に残した。
連載の途中で、毎日の作業の様子をテキストで残しておいた。
こちらにまとめてあります

その後、無事全話ぶんのネームが完成し、そこからペン入れに進んだ。連載も再開し、無事に単行本としてまとめることができた。

連載中というのはどんな作品も基本的にはあまり反応がないので、慣れてはいるのだけれど、いつもよりも手探りで進むような不安があった。カウンセリングなどを利用しながら心の健康を保ってはいたけど、取り扱ったテーマゆえに、底なし沼のような恐怖にずっととりつかれていた気がする。ひとつは「私が描いていいのか」という不安と、もうひとつは取材で聞かせてもらった性被害をはじめとした恐怖を追体験することだ。カウンセリングでは仕事の具体的な内容までは明らかにできなかったため、そこに対しては、なすすべがなかったのが辛かった。

本になってからたくさんの感想をもらうことができて、まずはほっとしている。とはいえ、辛い体験を共有することも多い。「かみまち」は漫画だし、あくまでフィクションであることを強調しておくけれど、その下敷きになったのは実際の体験談だ。そういった引力が働いているのかもしれない。
私自身は描き終えて安心した部分もあるが、それ以上に反響に驚いている。終わったテーマではなく、これからも向かい合うべきものとして新たに「かみまち」が自分の目の前に据えられたかのようだ。

いくつかインタビューを受けたので、こちらに紹介しておく。

好書好日(インタビュー) https://book.asahi.com/article/14981514
FRaU(インタビュー) https://gendai.media/articles/-/114753
リアルサウンドブックhttps://realsound.jp/book/2023/10/post-1457563_2.html
本の感想まとめ https://togetter.com/li/2221570

Amazon https://amazon.co.jp/dp/4087927792
下巻も同時発売です https://amazon.co.jp/dp/4087927806/


「かみまち」上巻
「かみまち」下巻


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