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小杉湯みたいな人になりたい

ミルク風呂に浸かりながら思った。
わたしは小杉湯を見習ったほうがいいのでは……と。

一応軽く説明すると、小杉湯とは高円寺にある銭湯である。
あまり細かく言うのはよくないとまわりに心配されているのでぼかすけど、かなり近くに住んでいるので週1くらい行く。

最近原宿に新店舗ができたらしい。都会の銭湯はいいよなぁ。

本題に戻り「小杉湯みたいな人間」とはなにか。
とりあえず7つの項目にまとめたから聞いてくれ。


1.いつ会っても変わらない

※イベント見学の際に許可を得て撮影したものです

いつ行っても受付の人はみんな感じがいいし、脱衣所はきれいに片付いているし、ポンポンポンポンと特徴的なヒーリング音楽がかかっているし、あまい匂いのミルク風呂がある。

変わらないのは自立しているということ。人に左右されず、自分のやると決めたことを淡々と実行する。そういった真摯な気持ちに支えられた不変は心地よい。

2.平日はゆったり、土日はワイワイ

感覚的に、いつ行っても混んでるか空いてるかの銭湯が多い気がするのだが、小杉湯は平日は地元の人がゆったり使って休日は遠方からきた人がいたりマルシェが出たりしてワイワイしているイメージがある。とてもいい状態だなぁと思う。

そんな適度なにぎわいのある人生にしたい。毎日がパーティを好む人もいると思うが、わたしは詰め込みすぎるとひとつひとつの満足度が低くなってしまうので時々退屈な日も味わいながら刺激と安心を繰り返していたい。

3.背伸びせず自分を最大限活かす

小杉湯はスーパー銭湯のたぐいではなく、520円で入れる一般的な銭湯だ。めちゃくちゃ広いわけでもないし、高級なアメニティがおいてあるわけでもないけれど、持っている広さと設備の最大値を出している感じがする。

嘘みたいに広いスパジアムジャポンやラグジュアリーな気持ちになれるテルマー湯も好きだけど、限られたスペースがフルで機能している空間はそれと違った良さがある。話がそれるけど、阿佐ケ谷にあるウィングという喫茶店も全てが最適化されている感じがして気持ちが良い。わたしもわたしを活かしたい。ないものを求めず、あるものを出し惜しみせず見せたいし使いたい。

4.清潔感がある

※イベント見学の際に許可を得て撮影したものです

他人に向けた配慮が行き届いているのはかっこいい。小杉湯の床や洗い場はいつもピカピカだ。スーパー銭湯や旅館を含めてこんなに綺麗な公衆浴場は見たことがない。あまりに綺麗なので、自分の髪の毛が落ちたら拾うし掃除機もかける(お客さんが使っていい掃除機がおいてある)。

清潔感があることは特に必須事項とは思っていなかったし、わたしは寝坊して髪の毛ボサボサで出かけることが多々あるけど、遅刻してもみだしなみがバッチリの人はわりといいなと思う。遅刻はだめなんだけど。

5.ちいさな気配りを忘れない

貸出用のタオルが泉州タオルだったり、ヘアアイロンの貸出があったり、サニタリー用品の用意があったり、上着を掛けるラックがあったり、綿棒やヘアオイルがあったり、メイクブースがあったり、ほしいなというものはだいたいある。正確には「ある」のではなく「前はなかったものが誰かの要望や提案によって置かれている」というのが正しいかもしれない。

最近、人のことを考える時間を増やしたいという思いが強くなった。自分のことは嫌気が差すほど考えてきたので、人の喜ぶ顔が見たい。

6.ふわふわした癒やし空間

ステッカーのデザイン変わるからいつも買っちゃう

小杉湯の待合スペースでポカリ缶(150円)を飲みながら漫画をよく読んでいる。推しの子もここでコツコツ1巻ずつ読んだ。ぽやぽやした頭で漫画を読むのが好きだ。アイスやクラフトビールや入浴剤やグッズや色んなクリエイターさんの雑貨なども売っている。

わたしもふやふわ癒やし空間を作りたい。ごはんを作って自分の家に人を招くのもいいし、何か遊びを企画してどこかに行くのもいい。

7.ちょっとした変化をしつづける

夜の小杉湯

小杉湯のお風呂はよく入浴剤が変わる。入浴剤というか、なにかと色々とぶちこまれている。クラフトコーラやエナジードリンクやお茶やカレーのスパイスなど。賛否両論なものもあるみたいだけど、小さな工夫をし続ける人は総じて可愛い。

失敗してもいいから、いつもと違う服を着たり、違うあいさつをしたり、違う遊びをしたりしていたい。その方が楽しい。工夫を凝らすおばあになりたい。孫に疎まれようとも。おばあになるためには結婚しないといけないんだけど、まぁ細かいことは先のばしにすることとする。


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