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こども部屋おじさんは悪くない。

こども部屋おばさん、然り。

父に何度か、横浜の実家に住まないかと提案されたことがある。
勝手なものだ。数年前までは結婚して欲しいと遠く離れた神社まで幾度とお詣りに言ってた父母が、老化で心もとなくなってから
車が無いと住むのも不便な実家で一緒に住んで欲しいとせがむようになる。

現状、私は東京に行きがてら月に一度、数日間実家に滞在している。
実家に完全に住むのは抵抗あるものの、介護が必要になってきたらそうも言ってられない。

東海道新幹線には月2回以上お世話になってます

でも、感情やプライド等を抜きにしたら、実家に住んだ方が合理的じゃないか。リモートワークの普及で対応できるも仕事も多いし、場合によっては実家から通える仕事も融通できるだろう。

結婚して自分で家族をつくるのでなければ、実家に住んだ方が
老いていく親にとって安心だし、生活コストの節約になる。
そして、実家に住む独身30-40代は少なくないし、おそらく同居理由は下記3つくらいになる。

  1. 親の老いをきっかけに同居パターン

  2. 生活費節約のために他の土地から帰郷パターン

  3. なんとなくそのまま同居パターン

最近立て続けに聞いたのは、30代後半の独身女性が東京や大阪などの都会から、地方に帰郷するパターン。
ずっと働いていても給料は大してあがらず、結婚願望あって婚活もしたが結婚する見込みも無いため、これ以上都会に住むのはキツいと判断し実家に引っ越したと言う。男女の賃金差も影響しているだろうか。

こども部屋〇〇の何が問題か

独身が増える中で、金銭やケアの合理性を考えて両親と実家で同居することに何ら問題は無いだろう。

ただ、一点気になるとすれば
30-40代にして一人世帯では生活が苦しいほどに、稼げていない人が増えているのならば、社会構造に問題があるのではないか。
それはもしかしたら、家族を持ちたくても持てない理由につながっていやしないか。

それでも、実家のこども部屋回帰は、人口減少&地方創生社会では有益に働くかもしれない。
人手不足がますます深刻になる状況で福祉サービスに任せきりもそうできないだろうし、人手不足&資源高騰で新しく家をつくるのも高いし、帰郷によって地方の人口が増えることもある。

戦後増加した人口に伴い、開発し拡大してきた宅地や街を
いまの人口の適正にダウンサイジングする時期はきていて
合理的に見て実家同居を揶揄することもないかと思うが、いかがだろうか。

高度経済成長期以前は、親世代との同居は当たり前だったわけだし。

お時間いただきありがとうございます。