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夢を見なくなった俺と夢を諦めようとしていた君


〇:へい!!

俺はボールを要求し、仲間のパスでボールが俺の足元にやってくる

そして、勢いよくそのままダイレクトで蹴ってボールはゴールへ綺麗に吸い込まれる

〇:しゃあぁぁぁー!!

ゴールが決まり俺はいつものように喜ぶ

その瞬間、俺の名前を呼ぶ声が聞こえ俺は瞼を開けた



するとそこにはこの学校で唯一俺に話しかけてくる田口悟がいた

席近くなった日に急に名乗ってきてしつこく俺に絡んでくる唯一この学校で俺と普段話す男だ

ちなみに野球部でエース、だがバカだ


〇:……なんだよ悟

久しぶりにあの夢見たな……

少し昔を思い出す夢を見て少し懐かしくなりながら俺は悟に話しかける

悟:お!やっと起きた!!なぁ!〇〇!!知ってるか!!

〇:何をだ?

悟:今日転校生が来るんだってよ!!

〇:へぇ……そうなのか

悟:な!ちょっとは嬉しそうにしろよ!

〇:喜ばないといけないのか?

悟:……はぁ、だから〇〇はいつも1人なんだよ

〇:別にいいさ俺は自分から1人になってるんだから

悟:まぁもいいや!それでさ!!その転校生がめっちゃ可愛いらしいんだよ!!

〇:へぇ……てかなんで可愛いって知ってるんだ?

悟:お!!興味湧いたか!!

〇:いや、転校生に興味が湧いたと言うよりなんで悟が可愛いって知ってるのかが気になるだけだ

悟:はぁ……そうかい、可愛いって知ってるのは昨日放課後でうちと違う制服を着た女の子がいたんだって!それで話しかけたら明日から転校してくるんですって!その女の子が言ってたらしいんだよ!

〇:なるほどそうなのか、でもまず学年が一緒か分からないしその上うちのクラスかは分からないだろ?

悟:あっ……で!でも!!可愛い人が同じ学校ってだけで嬉しいじゃん!!

〇:そうなのか……俺には良くわからんな

俺がそう言うと教室のドアが開き担任の先生である設楽先生がやってくる

設:はーいみんなおはよう!!

クラスのみんなも先生に向かっておはようと言う

その中、悟が先生に話をする

悟:設楽先生!!あの!!転校生が来るって聞いたんですけどうちのクラスですか!!

設:おっ!噂広がってたか!そうだぞうちのクラスさ

悟:やったー!!!

悟が喜ぶと同時にクラスのみんなも嬉しそうにしている

設:田口少しうるさいすぎだ

悟:うっ……すいません……

設:よし!じゃあ!噂になってる通りうちのクラスに転校生が来ている!久保来てくれー!!

設楽先生がそういうとクラスのドアが空いて教卓の隣に立つ

第一印象は白い

ものすごく肌が白く確かにみんなが可愛いと騒ぐぐらい可愛い子だなと感じた


史:初めまして!!久保史緒里です!よろしくお願いします!!

久保さんがみんなに挨拶をすると男は可愛いさに心を奪われ女子は可愛いさに驚いていた

男1:や、ヤベェ……俺恋に落ちたかも……

男2:俺も……

女1:久保さん肌白過ぎない!?

女2:ね!肌白すぎて顔見れないもん

悟:……

〇:おい、なんか言え

悟:あ、ごめん可愛いすぎてびっくりしてた

〇:なんだそれ、一目惚れか?

設:はいはい、みんな少し静かにしろー!席だがうーん……あ、〇〇の隣が空いてたな!あそこの席に座ってくれ

設楽先生が俺の隣の席に指を指す

うっ……最悪だ

せっかく隣の席がいないからここの席にしていたのに……

悟:なっ!〇〇ズルぞ!

男1:なんでお前が!

男2:そうだそうだ!

〇:いや、そんなこと言われても……俺だってなりたくてなる訳じゃ……

俺がそう言うと久保さんがこっちに向かって歩いてくる

肌が白すぎて雪の塊が向かってくると思った

史:これからよろしく!〇〇くん!!

〇:よ、よろしく……

はぁ……転校生の久保さんが隣になる=みんな話しかけに隣の席に集まるだろう……

さよなら俺の平穏な日常……

まぁ元から悟がいるから既にさようならしてるか


設︰よし!この時間は久保が来た訳だし授業じゃなくてちょっとみんなで遊ぶか!

悟︰しゃっあー!!!!!

設︰田口、お前だけ廊下で立ってるか?

悟︰……すいませんでした!

悟が腰を90度曲げて頭を下げた

〇︰あいつ本当にバカ

史︰ふふっ

設︰次は無いからなー、よし!じゃあ何かやりたいこと言ってけ!

みんなで何をやるかを話し合い、椅子取りゲームやイヤホンガンガンゲームをやり親交を深めた

俺はその間1人でボーとしていた

その後の授業もいつも通りにこなし下校の時間になった

それぞれ部活やバイト、家に向かって教室を出ていった



〇:さて、帰るか

史:あ、あのさ!!〇〇くん!!ちょっといいかな?

〇:な、何?

史:あ、あのさなんでさっきみんなで遊んでみる時一人でいたの?

〇:別にいいだろ?久保さんには関係ないことさ

史:関係してるよ!!これから隣の席になるんだから!!

はぁ……これは面倒だな……

仕方ない適当に答えて帰るか

〇:1人が好きなんだよだだそれだけさ

史:ほんと?

〇:あぁ

史:それじゃ田口くんとはなんで普通に話すの?

〇:それは悟逃げても追いかけてくるから気づいたんだ、ある程度仲良くした方が楽だって

史:そうなんだ!それじゃ私も追いかける!!

〇:なんでだよ……

久保さんがまさかのしつこいタイプだったとは……

史:〇〇くんを見た時にビビって来たから!!

〇:ビビってなんだよそんな感覚的な……

史:あ、あのね!私実は夢があるの!

〇:なんだよ急に

久保さんは俺の問いを無視して話続ける

史:私子供の時からずっと変わらない夢があるの……でも小さい頃からみんなになれないって……諦めろって言われてきたの……それで転校して私のことを何も知らない人に夢が叶うか聞いて叶わないと言われたら諦めようって思ってるの

〇:何も知らない人が叶わないって言ったぐらいで諦めるのかよ

史:私も諦めたくない!!でも私も高校生そろそろちゃんとした未来を考えていかないと行けない……だからちょうど諦めるいい理由になるかなって……

〇:……それじゃなんで泣いてるんだ?

久保さんの綺麗な白い肌に涙がつたっていた

史:……え?私が泣いてる?そんなわけ……って嘘……私泣いてる?

〇:その涙が諦めたくないって心の底から思ってる証拠さ、それで夢ってなんだ?

史:……アイドル、幼い頃からなりたくて今は乃木坂46さんに入りたいって思ってる

〇:そうか、なれると思うよ

史:え……

〇:久保さん顔かわいいし、周りを見て気配りも出来るそれに優しい俺みたいなやつに話しかけるぐらいにな

史:っ!!

〇:お、おいもう泣くなって!

史:だ、だって……私私!!夢が叶うって言われるの初めて……嬉しいんだもん、それに私のこと見てくれてたみたいだから

〇:昔から人間観察が得意でな、って泣いたらせっかくの可愛い顔が台無しだぞ?

史:そうなんだ、あとそんなに可愛いって言わないで、恥ずかしいから

少し照れた様子に久保さんがなる

〇:アイドルになりたいって言ってる子が俺からの可愛いでそんなに照れるな

史:アイドルを目指してたって可愛いって言葉は照れるの!

〇:そうかよ

久保さんは1度涙を拭って俺の顔を見る

史:私……本当にアイドルに乃木坂46さんになれるかな

〇:おう、なれるさ絶対に、それに夢は諦めると後悔するからな……

史:え?それはどういうこと?

あ、やばい余計なこと言っちまった!

〇:あ、すまん!!これで話は終わったよな俺少し用事あるから!帰るわ!!

俺は急いで教室から出て家に帰っていった





史:あっ……〇〇くん!!行っちゃった!!

後悔するってどういうことだろ……?

涙をハンカチで拭く

史:気になるけど、まずは私自分の事だよね!!〇〇くんがなれるって言ってくれたんだから!!よし!!乃木坂になるために頑張るぞー!!!おぉー!!!

私は考えるのをやめ家に帰って改めてアイドルなるために色々な勉強や練習を行った

改めてアイドルになると誓い全てに性がでて日々頑張った

だがそれと同時に〇〇くんの最後の言葉が日に日に自分の心の中で大きくなっていった

〇〇くんに聞いても無視されるだけだったので、私は〇〇くんと仲がいい田口くんに1回聞いてみようと放課後に話しかけてみた





史:あ!田口くん!

悟:久保さんどうしたの?

史:ちょっといいかな、部活には間に合うようにするから

悟:あー部活は今日休みだから大丈夫だよ先生が用事で休みだから今日オフになったんだ

史:そうなんだ!!それでちょっと話があるんだけど……

悟:話?なんの?

史:〇〇くんの夢について……知ってることあったら聞かせてもらってもいいかな

悟:っ!!

史:知ってるの!

悟:あ、いや……な、なんで〇〇の夢について聞くんだ?

史:私〇〇くんに夢を叶うって言ってもらって……その時に〇〇くんが夢を諦めたら後悔するって言ってて……気になったの!!

悟:なるほど……

史:それに余計なお世話かもしれないけど私に夢を叶うって言ってくれた〇〇くんに夢があるならもう一度夢を見て欲しいの!!

悟:そうか……わかった!知ってること話すよ、そうだな……ここだとあれだし……近くにある公園で話さない?

史:いいよ!!

私と田口くんは校門を出て近くにある公園へ向かった



公園に着き、ベンチに座って話し始める

悟:これから話すことは俺が話したって〇〇には秘密にしてもらいたい

田口くんは真剣な眼差しで私に言う

史:わかった

私がそういうと田口くんは話始める

悟:このことは〇〇は覚えてないんだけど実は俺と〇〇は小学校同じだったんだ、俺が子供の時良く転校してたから1ヶ月しか一緒じゃなかったけど……

史:そうなんだ!

悟:うん、だから俺は〇〇の夢を知ってる……〇〇の夢は世界一のサッカー選手になることだった、〇〇はサッカーがものすごく上手かった〇〇が出るチームの試合がある日はみんな試合見に行って〇〇の活躍を見た、実際〇〇は日本サッカーの未来と言われていた

史:そうだったんだ……それじゃなんで夢を諦めたの?

悟:それは……〇〇はいじめられたんだ、チームメイトに……内容はパスを〇〇にしなかったり話を無視したりバックとかを隠されたり……

史:酷い!!なんで!そんなことを!!

悟:理由は簡単〇〇がなんでも出来るからみんな嫉妬したんだどんなに自分が頑張っても大人は〇〇のことを褒める、だから気に入らなかったんだと思う

史:でも!それは〇〇くんは何も悪くない!

悟:確かにそうだとしても子供から見たら〇〇が上手いからって思ったんだと思う……それに大人はその事に気づなかった、〇〇が隠して頑張ってたから……〇〇はみんなに心配させたくなかったんだ……でも心は少しづつ弱っていった……

史:……

悟:そして〇〇は夢を諦めた俺がサッカーをするからみんなサッカーを楽しめないってな、俺は転校する前にその話を聞いた……〇〇はずっと泣きながら話してたよ……

史:……私〇〇くんに夢をもう一度見てもらいたい!!絶対に!!〇〇くんは悪くないもん!!

悟:ふふっ

史:なんで笑うの?

悟:あ!ご、ごめん!!別にバカにしてる訳じゃないんだ、ただ〇〇のことなのに熱く語るからすげぇなって久保さんそういうタイプじゃないと思ってたから

田口くんにそう言われ私は我に返り少し恥ずかしくなる

史:あ……た、確かに……あはは

悟:あ!別にそれがダメとかじゃないから!〇〇のことこんなにも思ってくれる人がいるなんて知れて俺は嬉しい!
俺今思った、久保さんなら〇〇を変えれるって!!

史:そ、そうかな……

田口くんに言われ私は恥ずかしくなる

悟:……これ

史:なにこれ?

田口くんがスマホの画面を見せてくる

悟:〇〇がアルバイトしてるお店の住所、ちょうどアルバイト終わる時間だから、行ってみるといいよ

史:ありがとう!!

悟:いやいやこっちの方こそさ!〇〇のことよろしく頼む!俺も〇〇のプレーをもう一度見たいから!

史:わかった!任せといて!!

私は住所を紙に書いてお店へ向かった……





〇︰お疲れ様でーす

バ1︰お疲れ様気をつけてねー!

〇︰はーい

はぁ疲れた……早く家に帰って寝るか

家に早く帰るため公園を突っ切ろうとすると

?︰あっ!〇〇くん!

〇︰……

なんか目の前に見たことがある人がいるのだが……

?︰〇〇くん!なんで無視するの!

いやうん幻覚だ、疲れてんだな、早く帰ろう

?︰ちょっと!

〇︰……はぁなんでいるだよ久保さん

史︰やっと無視するのやめてくれた!

残念、幻覚じゃなかったようだ

〇︰でなんでここに?

史︰〇〇くんの夢の事話したくて

〇:夢?なんのことだ?

史:誤魔化そうとしても私全部知ってるから!

な、これは誤魔化そうとしても無理そうだな……

〇:なんで知ってるんだ?

史:それは秘密!!

俺の夢の話なんて誰にも話してないのに……どうしてだ?

〇:てかなんでそんなに俺なんかにこんなにしつこく絡んでくるんだよ

史:ビビってきたってあの時も言ったでしょ?

〇:あー確かにそんなこと言ってたな

史:ねえ!〇〇くんもう一度夢を見ない?

〇:全部知ってるんだろ?俺がサッカーをすれば他の人たちがみんなサッカーがつまんなくなる

史:そんなことない!!〇〇くんは何も悪くない!!〇〇くんはサッカーをするべきだよ!!

〇:もう5年はボールを触ってない、俺の中のサッカーの才能はもう死んだよ

史:いや!サッカーの才能は死んでない!!必ずサッカーは〇〇くんを待ち続けてる!〇〇くん初めてあった日に人間観察が得意って言ってたよねそれってサッカーやってた時からでしょ?

〇:なっ!!

史:〇〇くんはシュートもパスもドリブルも全て完璧だったって聞いたよ、そんなこと周りの人の観察が得意じゃないとできない!その人間観察がまだ得意ならまだサッカーの才能が死んてないって証明してる!!

〇:……

史:……もう一度!見よ!!夢を……いっしょに!!

久保さんの真っ直ぐな視線を向けられ俺は心打たれた……

〇:……わかったよもう一度だけ夢を見るよ

史:ほんと!?

〇:あぁ、久保さんが真剣な目で俺の事を思って話してくれたからもう1回見てみようかなって思ったんだ、久保さんありがとう

俺がお礼を伝えると久保さんが顔を少し赤くする

〇:何照れてるんだ?

史:あ、あのね……今思ったんだけど……私〇〇くんのこと好きみたい

〇:……はぁ!?

史:今〇〇くんにお礼を伝えられて思ったの!!こんなに私が〇〇くんの夢について熱くなったのは好きになったから!!でも……私は乃木坂になるから付き合えない……だから!!乃木坂を卒業する時良かったら迎えに来て!!

〇:いや、ごめん話が飛びすぎてよく分からん……

史:〇〇くんは私のこと好き?

〇:いやごめん分からない……

史:……そっか

〇:でももし久保さんが卒業する時は会いに行くよ

史:ほんと!!

〇:うん、その時に返事させてくれ

史:わかった!!待ってる!!

久保さんは綺麗に微笑んだ

そしてそれからお互い夢を追いかけて頑張った

久保さんは次の年に乃木坂になって俺は高校卒業して色々あったけど何とかプロサッカー選手になれた

そして十数年後……






俺は今久保さんの卒業ライブを見に来ていた

そして、ついさっき卒業ライブが終わった

〇:久保さんすげぇ綺麗だったな……

俺がそう呟くとガチャとドアが開き久保さんがやってきた

〇:久しぶり久保さん

史:あっ!〇〇くん!!

〇:ライブ最高だったよ

史:ありがとう!!スタッフの人から来てるって聞いてたよ!!

〇:何とかチームと話をして時間を作って秘密で来たよ

史:そうだったんだ、ありがとう

〇:あの時の返事を伝えに来た……

史:……うん

〇:俺久保さんのことが好き、いや!大好きだ!!

史:……嘘……ほんと?

〇:うん、あの時は分からなかったけど離れてから気づいたんだ大好きだって

史:そっか……うぅ

久保さんは涙を流す

〇:お、おい泣くなってもしかして……嫌だったりするか?

史:ううん!嬉しくて……

〇:そっか!それじゃ!!返事は……

史:うん!私も〇〇のこと大好き!!

久保さんがニコッと微笑む

そして勢いよく抱きついてきて俺は抱き締め返した……











妄ツイ読んでくださりありがとうございます!!
私事ですが妄ツイ師になって1年が経ちました!!笑
いやはや時が過ぎるのは本当に早いですね笑
びっくりです笑笑
1年も続けられたのは全て皆様のおかげです
本当にありがとうございます!!
そして、どうだったでしょうか!!
デビュー作品を改めて今の私が書かせていただきました!!笑
デビュー作品より面白くなっていたでしょうか?笑
もし、面白くなってなくて逆につまらなくなっていたらすいません笑
いやーなんかこれを書くにいたりデビュー作品を読んだのですが懐いなぁってなりました笑
それと、なんか難しい言葉を使ったりしてて笑いました笑
あと、私事なのですがこれから1ヶ月毎日投稿させていただきますのでよろしくお願いします!!
皆様楽しみにしてくださると嬉しいです!!笑笑
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
質問でもなんでもいいです!
作品のリクエストもお待ちしております!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!

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