人生の悩みの原因は反応・判断・執着・妄想だった|【書評】「反応しない練習」

今回は、先日読み終わった「反応しない練習」の書評を中心に、自分の中の気づきや学びを書いていきたいと思います。

悩みの始まりは「心の反応」

まず、悩みの始まりは「心の反応」である、ということです。
そして、常に判断することでストレスや怒りが生まれてしまう、と。
具体的には…
自分は正しい、あの人は間違っている、あの人は悪い、こうすべきだ、こうあるべきだ、など
その人の「勝手な思い込み」や「決めつけ」が判断ということですね。

たしかに、僕も無意識レベルでこれらの判断をしているように思います。
SNS、特にXではこの判断だらけですよね。笑

なぜ判断するのか

そもそも、それらの判断はどこから来ているのかというと…
親の影響、学校教育、世の中に溢れている情報、あとは自分自身の思い込みや勘違いだったり、そんなものが土台にありそうです。
その人なりの「正義」が存在するんでしょうね。

そして、なんでそんなに判断するのかというと、一言で言うと
「気持ちいいから」
ということです。
そして、結論を出せた「気になって」安心できるから。
さらにそれを他の人に話して、共感を得られると「やっぱり自分は正しいんだ」と、認めてもらえた気分になり「承認欲」が満たされるのだとか。
やっぱり、「気持ちいい」んですね。

僕らは無意識に気持ちよくなるために判断をしていたんですね。

判断とは執着の一種

判断とは上記でも述べたように、決めつけ・思い込み・一方的な期待や要求などで、それらは執着の一種だということです。
そしてそのような判断に執着してしまうと、そこから苦しみが生まれてしまうと。
なぜなら、現実は「無常」であり常に変わり続けているから。

世界は日々変わり続けているし、人の心も日々変わり続けているんですね。
たしかに、昨日と今日では全く同じ自分ではないように思います。
なのに、人やモノに判断し執着してしまうと、それとの乖離に苦しんでしまうのでしょう。

妄想を勝手に作り出している

「こうでなければならない」「こうあるべだ」などの決めつけや、将来への不安などは、自分で勝手に作り出した「妄想」であると書かれていました。
なるほど。
たしかに将来への不安などは、頭の中で思っているだけの妄想かもしれません。
ただ僕の経験では、その将来への不安があったからこそ、それを払拭するためにと前向きな行動へ繋がったところもありました。
なので、将来への不安という「妄想」があることは、その捉え方によるのかなとも思いますね。

自分を理解すること

では、反応しないように判断しないように執着しないように、どうすれば良いのか。
それは、そんな自分を「正しく理解すること」と書かれていました。

反応している自分、判断している自分、執着している自分、妄想している自分、そんな自分を客観的に観察してみる、ということでしょうか。
「メタ認知」と似ているかもしれませんね。

ただ、いきなり頭で理解しようとしても難しいと思います。
なので、まずは「紙に書き出してみる」ことによって、頭の中のモヤモヤを言語化して外に出す、ということをやってみるといいかもしれません。

あとは、いわゆる「マインドフルネス」ですね。
自分のカラダの感覚に意識を集中させるということです。
すぐにできることとしては、目を閉じて自分の呼吸に集中する。
「空気が鼻を通って身体に入ってきたな。それが口を通って外に出て行ったな。」
ということにただただ集中する「呼吸瞑想」ですね。

あとは、外を散歩してみる。
その際に、地面を着いて離れる足の感覚に集中してみる。
それにより、「今この瞬間」の自分に意識を向けることができるんですね。
文字にすると簡単なように思いますが、これが難しいんですよね。笑
僕も以前、呼吸瞑想をやっていた時期がありますが、5分間でもかなり難しかったです。。
またやってみようかな。

「快」にだけ反応する

では、全てのモノゴトに反応しないようにすれば良いのか?
なかなか難しいですよね。
というか、そうしてしまうとなんか人間味を失ってしまいそう…笑

なので、書籍に書かれていたのは、「快」にのみ反応すべしということでした。
どういうことかというと、「自分の気持ちを上げてくれるようなプラスのことにだけ反応しましょう」ということです。

楽しい、うれしい、好き、などでしょうか。
仕事の場面だったら、「自分の仕事が前に進むかどうか」で考えたら良いかもしれません。

欲望や怒り、余計な妄想のようなマイナス・ネガティブなものには反応しない。
自分によって大事で有益なものにだけ反応するようにする。
そんなことを意識していきたいですね。

自分に納得できる状態を目指す

最終的には「自分に納得できる状態」が大事だと書かれていました。
そして、自分自身を肯定することが大事だとも書かれていました。
今の自分を肯定してあげる。
そして、目の前のやるべきことに集中する。

とりあえずやってみる。
ある程度やってみると、小さな成果が出る。
そして、他の人から認めてもらうことができる。
そうすると、「こうすると成果が出る。」という見通しがつくようになる。
それが本当の意味での「自信」だと書かれていました。


一度読んだだけじゃ、とても実践するのは難しいですね。
ただ、頭の片隅に置いて意識するだけでも、少しだけ人生のストレスや悩みが減って、日々前向きにイキイキと過ごせるような気がします。

また忘れそうになった時は、読み返したい一冊です。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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