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広告振り返り~2021年11月第3週編~

 広告振り返り11月第3週目です。
 新作広告がたくさん登場しているけど、思いのほか皆マジメな広告が多かったなあという印象の週。真面目な広告が多いってのはいい事だけども、どこか物足りないと思ってしまうのはもう完全に自分が毒されている証拠です。
 実際真面目な広告だけになったら自分のnoteはいらなくなるんですけども、世に光の広告あれば闇の広告も必ずありますからね。インターネットで金儲けが出来て、自分が生きている間はこのnoteも続くんじゃないですか。

・アーテリーギア

 第3週目で登場した広告の代表格として、アーテリーギアは見逃せない広告だ。
 先に書いておくと、中国産ゲームながら比較的真っ当な広告が多くなっているのが特徴として挙げられるだろう。
 この広告はゲーム内容を伝える広告であるが、最近の広告では珍しく合成音声を使っていないんだよね。合成音声を使っていない方が普通のような気もするが、最近は合成音声に頼った広告があまりにも多いので広告に合成音声が普通のように思ってしまっていたよ。

 オシャレな感じにどんなゲームかを紹介する広告。こういう広告で良いんだよな。
 10連ガチャ引き直しし放題、というスタイルの方が実は100連ガチャ、200連ガチャより目当てのキャラを入手しやすかったりしますからね。
 見た目以上に健全なゲームだと思いました。

 シリアスな広告なのに出だしから揺れてるのがシュールで面白いと思った。
 それ以降の広告は非常にシリアスで雰囲気も良いから余計に良いんだよな。いい広告です。

 他のゲームのパロディ広告的な内容を出すのは割とよくあるだろうけども、これはフィギュアストーリー的なアプローチになっているのは特徴的。
 美少女の書かれた箱から美少女が出て来るとか言う非常にマイナーな所をパクった広告は魔剣伝説に続き2例目です。最初に「スキップしないで!」という手口も最近はあまり見ないというか、Twitter広告じゃスキップのしようが無いと思うんだけど。
 一応Twitterの映像にも本編の映像が放映される前に広告映像が挿入される場合があるけど、ここでアーテリーギアとか挟まってくるもんなの?

 射的風広告って意外と初登場では?
 BGMも妙に明るく、美少女を射撃してボイスを喋らせる広告って冷静に考えて全く訳が分からない。
 あと「メルに電磁砲の威力を見せるのじゃ!」と言いつつこの人自身はアンディなんですね。メルって別のキャラがいるのか、キャラ名を間違えて突っ込み待ちをしているのかが分からん。

 その恰好はメイド服というにはあまりにも露出度が高すぎるだろ。
 なんというかメイド服って露出が高ければ良いというものじゃないと思うんだけど、その辺のワビサビはどうなっているんだ。
 広告内容としては普通のキャラ紹介広告なんだけど、メイド服ですと言われてその服装を出されたらちょっとモヤっとしちまうよ。メイドですと言われなければこんなに印象に残らなかったので、これはこれで広告として正解なのかもしれないけども。

 謎の外国人のニュース風広告。16:43って臨時ニュースをやろうとしている時間としては何となくリアリティを感じてしまうわ。
 ワイプの外国人二人が映ってる理由はよく分からないけども、女性側は何か食ってるよな?

 パニシンググレイレイヴンが初出である動くカルーセル広告4コマも採用したのは広告を調査している感があって良いですね。
 やっぱこの表現形式良いよな。動くカルーセル4コマ漫画スタイルもナイスだね。

 ルーレット広告とコスプレを組み合わせたのは案外ありそうで無かった気がする。コスプレ展示系広告はレイヤーさんのファンを巻き込めるから有用だと捉えられているんじゃないか、というのは最近思ったことです。
 「目がチカチカしてうざい」というコメントがついていたけども、言われてみると確かにこの広告は特に目がチカチカするような気がする。理由を考えてみると、イラストよりも光源がバラバラである分様々な光がチカチカして見えるのかな、という印象を受けた。
 イラストは画風とか光の感じをある程度統一する場合が多いけども、このコスプレ広告の場合撮影したセット、光の使い方の違い、コスプレイヤーのポーズや構図の違いが極端に大きいため、人の目に負担が大きく感じられるのかもしれない。
 こういうルーレット系広告はよく見かけるけども、もしやるならなるべく目の負担が大きくならないように似たような構図、光加減の画像を使うようにすると安定して見てもらいやすいかもしれませんね。
 そもそもの話をするといまいち自分はルーレット系広告がそんなに有効だと思えないんだけど、これだけ多用されているということは良い広告スタイルなんだと思います。色んなキャラの絵を見せられるのは強みだけど、それをパラパラ見せて「キャラのバリエーションがありますよ!」って言いたいのかな。

 ルーレット系でもこれくらいの速度ならまだマシかも。でもルーレット広告自体検証のために10分くらい文章を書きながら見つめてたら普通に目がしんどくなってきたので、長くルーレット広告を見続けるのはやめよう!

 V.W.Pなるバーチャルユニットにテーマソングを依頼しているのも特徴的なアプローチとして取り上げておきたい。
 自分はV.W.Pもアーテリーギアも初見だけども、V.W.P側はファンもかなり多いアイドルユニットのようです。全然知らないユニットだったけども、勉強になりました。
 このアピール動画も前半はV.W.Pの公式チャンネルで、後半はアーテリーギアの公式チャンネルで分割投稿することによって話題性を双方でシェアしていく態勢もバッチリ。細かい所をしっかりしている広告は良いですね。

 かと思ったらこんな広告も出している。こんなん似たような広告をパニグレでも見たね。
 総括すると、アーテリーギアは手堅く広告をまとめてきたなと言う印象です。手堅い。マジで手堅いのでツッコミどころも無い。普通にそういうので良いんだけども。

・クレイジーカクーム

 パタポンで一世を風靡したクレイジーカクームはタワー育成広告にチャレンジ。1塔目は成功して、2塔目は失敗するいつものアレ。
 背景はちょっと和風なのも、明らかに日本向きに展開することを意識した広告だと思われます。

 シューティングゲーム風広告。どことなくライズオブキングダムの偽広告っぽさを感じさせる広告ですね。
 まあパタポンをパクるよりは怒られないだろうけども、別にシューティングゲームっぽい所を見せたところで話はそんなに変わらないのでは。

 パズルで消えた列のカクームだけ敵から逃げられるパズルゲーム広告。2個並べたら消えるって相当消す為のルールが緩いね。
 それでも雷のカクームのパネルが3つと奇数個なので、必ずどちらかは犠牲になる仕様になっている。エグイね。

 相変わらずKOFのボイスを使って格ゲー風広告も出している。「絶対こんなゲームじゃねえだろって思われそうだな」とか思わないもんなんかね。
 格ゲー風という体裁にはしているが、実際は割とスローな感じなのも見どころ。一応原作要素に寄せたいな、とは思っているのだろうか。

・トップウォー

 トップウォーの偽広告もいよいよバリエーションが広がってきて、掃除機で粉や敵を吸ってムキムキマンになり、兵器を乗り回すシーンで終わる。やっている事としてはいつものトップウォーでした。
 とはいえ面白いのがこの広告の終わりで、最後だけ突然音が出る。そこまでずっと無音で来たところを突然爆音の「バシューン!」が来るので、鼓膜も心臓も割れそうになるぞ。

・ラグナドール

 先週から広告を打っていたけどごく普通のキャラ推し広告ばかりでそんなに注目していなかったタイトル「ラグナドール」が、ヒカルとネクストステージの面々のコラボ広告で注目を取りに来た。
 ラグナドールはよく言えば手堅い、悪く言えば普通の広告をメインに打っていた印象があるので、こういうコラボ広告もやっていたのは驚き。ゲーム内容も少し紹介しているので、これもまた手堅い出来だなあと感じました。
 それにしてもネクストステージの人々をこの広告で初めて知ったんだけど、皆髪の毛の色が違うのはキャッチーでよく考えたなあと思います。人の顔で覚えるより髪の色で覚えてもらった方が分かりやすいもんね。

 自分は全然知らなかったんだけども、実は10月時点からアイナ・ジ・エンドというシンガーソングライター兼アイドルともコラボしていた。この広告、テレビでも見かけた記憶が無いが……
 公式アカウントで見ると先ほど取り上げたヒカル編も2ヶ月前から放映されていたという。つまりこれはもう完全に旬が過ぎた広告だったわけだが、広告をいつ見かけるかはもうタイミングに依る所も大きいので許してください。

 BiSHというアイドルグループとコラボしている広告はテレビCMをメインに打ち、Twitter広告ではひたすらキャラ推し広告を見せていく戦略でラグナドールは進めていたようである。
 ラグナドールのキャラ推し広告自体はいくつか確認したけども、別にそんな変わった要素が無いように思ったので取り上げてなかったんですよ。何ならBiSHコラボとかヒカルコラボの方が自分は見ていて反応を返しやすかったな。
 テレビにはテレビの、SNSにはSNSの広告を適切に選んだ結果、なんだかパッとしない感じになってしまった気はしてしまう。そんな感想を抱くのはずっと広告を見ている人の感想なんでしょうけども。

・グランサガ

 新作MMORPG「グランサガ」は小栗旬、金子ノブアキという超大物の役者を起用して広告を打って来た。MMORPGの初動は大物の役者を起用して、派手な広告を打たなきゃいけないというマナーでもあるのか?
 まさか中華企業かと思ったが、ちゃんとgameplexという日本の企業が打つ国産広告です。ゲーム内容としては微妙みたいな噂を聞くが、広告に起用する役者としては超一流ですよ。

 何ならこのスペシャルアニメの出来を見てくださいよ。一発広告を打つ為だけにこんなしっかりとしたアニメを作って、音楽はRADWIMPSを起用して、ここまですごい広告アニメがありますか??
 グランサガのゲーム画面はアニメ内のキャラが持っているスマホの中、そして背景にチョコチョコ映っている所だけだけど、とにかくアニメと音楽のクオリティは半端では無い。広告映像のクオリティでの殴り方という面では、どっしりと腰の据わった正拳突きを見せてくれたなという印象です。

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 それでいて普通のゲームでアピールするようなアート面、音楽面も下村陽子に天野喜孝起用でスキが無いし、声優面に至っては普通の中華ゲームが1名、2名起用して大騒ぎする所をこの面子を揃えてフルボイスストーリーだからね。
 ネームバリューでの広告パワーという面で見れば明らかにオーバーキルだし、これはもう大作ゲームやろなあ……と感じざるを得ない。風評では「横向きの魔剣伝説」とか言われている辺りにyoutuberの発言力、そして最近の評価の広まり方の恐ろしさ、魔剣伝説というタイトルの評価デバフの強さを感じざるを得ません。
 自分は基本的に広告だけしか見ない人間だけども、確かに初動で有名俳優、有名アーティスト、有名声優でぶん殴るスタイルは広告としては正解だもんね。意外とやってみると骨があるという声も聞くし、暇ならやってみても良いのではないでしょうか。

 広告としてはこんな感じ。
 見ている感じ国産原神みたいな雰囲気が出ているし、広告映像だけ見るだけなら出来ればPS4、PS5とかでやりたいなあと思ってしまうタイトル。
 最近の高グラフィックなスマホゲームを見ているとスマホの小さな画面でやるのはつらいです……

・ザ・アンツ

 アリのマフィアシティ、ザ・アンツは実況風広告にチャレンジ。マーモットとは言うけど、これ元ネタの動画は「叫ぶビーバー」なんだよな。マーモットとビーバーは全然違うでしょ。それに字幕じゃ「グラウンドホッグ」というよく分からない生き物になっているので、一体何の生き物かが広告内ですら安定していない。
 何はともあれ、分かりやすくキャッチーなミームを使っているのは良いと思います。実況にする意味はよく分からなかったけど。

・EVONY

 砂漠ステージの広告。EVONYは背景の種類を変えれば画替わりして良いなとか思ってないか?
 問題としては色々解法があるように見える面白い内容。よほどマヌケなピン抜きをしなければ溶岩を全部固めて財宝を獲得出来るんじゃないですか。

 溶岩を解放して水で地面を固め、それから財宝のピンを抜けばクリア出来るでしょう。

 ミノタウルスに溶岩を解放してから水で固めればOK。
 3問あるパターンだが、2問目も3問目も過去に登場した物なので解説は省きます。

・ナイトミン耳ほぐタイム

 スクロールした時のインパクトで言えば間違いなくトップクラスだよ。こんな目のクマがくっきりした女性がいきなり出てきたらそりゃビックリするしこわいって。
 画像広告の使い方としては間違いなく正解なんだけども、これはちょっと「恐い」というネガティブ要素が勝ってしまいそうな気がする。
 とはいえ1発でここまで見せるパワーがあり、広告の内容とも関係がある画像広告はすごい。画像広告でもちゃんとやれば印象的な広告を作れるという好例でしょう。

 小林製薬は普通に薬の広告をしているけど、絵面の作り方で言えば広告を打っている企業の中でもトップクラスで上手いんじゃないか。
 こんなに印象的な広告をポンと出してくる小林製薬のパワフルさに感心しています。今後も期待。

・Magic:the gathering

 またマジック探検隊が活躍してる……
 隊員の死は探検を止める理由にはならないし、隊員が消えたら突然霊感に目覚めるし、心温まる感想が聞けるし、隊長は突然モグの狂信者になってしまう。
 血痕を発見するのは地味に最新セットのメカニズムを紹介しているのが細かくて良いよね。大量のコウモリは新カード「コウモリ男爵、ティモサー」を意識していたりするのかな。ぶどうジュースのくだりも案外インフルエンサー向けに配られた真夜中の狩りのスペシャルキットの演出かもしれません。
 mtgファンなら何度見ても楽しめるいい映像なんだけど、これmtgを知らない方は大丈夫なのか? 何にせよ凝った良い映像なので自分は好きです。

・キャリドラ

 転職サイトの漫画広告。こういう漫画広告はFXだの、仮想通貨だの、借金減額だの、そういう胡散臭めの広告が最近は多かったので、これは比較的真っ当な手段で金を増やしている分マシな気がしてくる。
 転職のプロのおかげで上手く行きました~みたいな話はよく見るが、結局それは個々人の努力次第なのでは。こういう漫画広告特有の「明日にも無料カウンセリングが終了します」や、動画終了間際の「想像してみてください」パートもあるので、漫画広告を見慣れている方にも安心。

・借金減額診断

 借金減額診断自体はこれまでも漫画広告や普通の広告で登場済みなんだけど、今回はしくじり先生パロディという新路線を出してきたのが特徴的。
 広告している内容としてはいつもの借金減額診断なのでそんなに変わりないんだけども、パロディ先に選んだしくじり先生が良かった。これまでの借金減額診断の広告よりもキャッチーな内容になっており、広告初心者の方にも見やすい広告ですね。
 問題点を挙げるとすれば、必然的に実写広告になるのでこの広告を伝える役者が必要になること。こういう広告に進んで出演したいと考える人はそんなにいないだろうから、役者選びには苦労しそうですね。

 そう考えると一時期あったVtuberを演者にする広告、KENTYとかって人間を使わずに実写に近い広告を作れるアイデアだったんだなあと思います。
 結局こういう広告は元のモデルを持って来た場所が悪かったから廃れたけども、ちゃんとモデラーに頼んで、広告動画出演専門のVtuberがもう少し増えても良いんじゃないかなあと思います。

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 現にそういう路線の緑色Vtuberがいるでしょ。多分自社でモデルを作って、ゲーム広告専門でやってるVtuberが。
 2021年3月頃どころかそれよりも前からこのVtuberを見ているんだけども、結局このVtuberは誰なんだ。gamewithの公式垢からこのVtuberの動画が出ていた記憶があるんだけど、全然その証拠が出てこない。
 マジでこのVtuberに対する情報が足りていません。Vtuberオタクの方の情報をお待ちしています。

・PEANUTS

 世界寛容デーという物にちなんで、スヌーピーにちなんだ新作アニメがPR枠が出て来た。
 本当にほのぼのした広告。ACみたいなポジションなのかなこれは。

・ピックアップ

・Twitter マーケティング

 広告掲載先がより適切で、ポリシーが改善され、国際認証を所得しているTwitterの広告でおねがい社長や魔剣伝説は許されてしまうのか……
 ブランドイメージを守るための取り組みや、グローバルな安全性の確保などを行っているらしい。その割には出稿しているゲーム広告は過激な表現が無限に増えているんだよな。
 まあ掲載先を適切にしたと言っても掲載される広告が適切であるとは限らないし、全ての広告内容を人の目で一つ一つチェックして掲載するとはいかないのかもしれない。個人的には変な広告を見る為にTwitterしてるみたいなところがあるので、もし完全に広告が健全化してしまった場合はTwitterで広告を漁るのをやめると思います。

・金運星座鑑定

 胡散臭い動画広告代表、金運星座鑑定です。リリースは9月頃でした。
 占いだけで人生が変わるらしいが、何で占いだけで人生が変わるのか全く分からん。どうして人生が変わったかもわからんし、何故金運が上がるのか、何故ギャンブルで勝てるのか、どこで感動の声が席巻しているのかも分からない。
 あまりにも「何故?」しか無くて逆に面白い広告でした。

・ビオレuつめブラシ

 高橋名人が爪をシャカシャカする広告。そろそろスターソルジャーの16連射で一世を風靡したあの高橋名人、と紹介しても分からない方が増えてきたのではないでしょうか。
 まあこういうのは明らかに親御さんに向けた広告でしょうから、高橋名人を知らない層は知らないで別に良いのだろう。「16連射」と「16連シャカ」でかけてるのはちょっと上手い気がするし、遠目に見るとつめブラシも白いシュウォッチに見えてくる。
 それにしてもつめブラシって結構しっかりブラシ自体を洗わなくちゃいけない気がするし、爪の間まで汚れって気にする物かな……? とは思ってしまいました。はい。

・state of survival

  畳の上で防具もつけずに剣道をして、明らかに型とは違う胴でストⅣのK.O.を取る、全てにおいて間違った剣道をする広告でステサバが復活。
 ステサバは9月ぶりの登場になったが、広告のノリとキレはいつものステサバです。藤原竜也も相変わらず出演している。

 何故か潜水して隠れている所からいつもの村づくりをする広告。実際ゾンビに追われた時って潜水して隠れるのは体温も下がるし呼吸には限界があるしで相当な悪手に見えるけどどうなんでしょうね。
 また、広告終わりのバンク映像に注目。藤原竜也が登場しないバージョンが登場しました。そろそろ藤原竜也コラボも終わりという事だろう。

 スケボーに乗っていたらゾンビに感染している人とすれ違い、逃げ出す広告。一見めっちゃ飛沫感染しそうな位置でスケボーをしていたが、ゾンビウィルスは飛沫感染しないんでしょう。飛沫感染までしたら恐ろし過ぎるわ。
 オチはいつもの要塞作成です。

 ヨガの先生が股関節をやったかと思ったらゾンビになっていた広告。ゾンビゲーム広告、どこからでもゾンビに繋げてくるね。
 よく見るとヨガの先生の腕に噛まれたような跡があるのが細かい。こういう細かい描写をしっかりやっている広告は好きです。

 字幕つき広告。この温泉の従業員の制服とか、風呂の仕組みとか、日本の事を千と千尋の神隠しで勉強したようなグラフィックだなあと思いました。
 この刺青の男が助けられた時、「ありがとうよ!こういう趣味だ」「どういたしまして!」というアドリブが挟まっているのだが、これは一体どういう意味なのだろうか。刺青の趣味がこういう物ですって話?

・ウォーキング・デッド:サバイバー

 ステサバの広告を見てからウォーサバの広告を見ると、その空気感の違いに風邪をひきそうになるわ。
 何だかんだゾンビゲームの広告でちゃんとゾンビが恐ろしいように描くって難しいんだなと思います。トランクから突然ゾンビが出てくる辺りとか結構ビックリするでしょ。
 あんまり恐すぎても良くないし、だからと言ってギャグに振り切るのも割とどこでもやってること。その辺の匙加減がしっかりした広告で結構好みです。

・おねがい社長

 すさまじい勢いで突っ込んでくる車からババを助けて5000万儲けて、とんこつラーメン屋を出店して大儲け、という広告。地味に10連ガチャをしないで成功している広告です。
 チェーン店を近場に6店舗出したり、すごい勢いで轢かれた美人が次のシーンでは普通に歩いていたりと、終始ギャグマンガみたいなノリで進むので安心して見られる広告。
 問題点を挙げると、この美人を轢いてる車が思いっきりアウディだということ。これアウディからクレーム来そうだけどどうなんだろうか。

 秘書と情事をしようとしたらババ亜種に見られて貧乏小僧に逆戻り、突然投資して逆襲しようとし始める広告。
 1000億の負債を抱えるのは先週も見たオチのパターンですね。

 個人的に今年の広告の最高傑作かもしれない。
 パンダに子供が誘拐されていて、子供を助けるために条野太郎はゴム人間の超能力に目覚め、クルーズ船を買って船員を募集したら船の壁に向かってババが列をなして突っ込んでいき、最終的に航海王になって市で一番の金持ちになる。
 ワンピース(航海王)とジョジョ(主人公の名前)とボーボボ(パンダが子供を誘拐するハジケ)を足して、パルプフィクションのオープニングを乗せ、おねがい社長特有の雑なノリで豪快に味付けしたハチャメチャに面白い広告。後で調べて知ったけど、パンダも呪術廻戦のパロディらしいからジャンプだらけだ。
 俺はこういう広告が見たくてTwitterやってるんだよな~!! マジでずっと笑える広告です。

 ババに車が突っ込んできたのにババは重すぎて車の衝突など無傷、それでも「勇気があるから」とマッテオ君に1000万円を譲ってくれて、病院を開業して儲ける広告。
 冷静に考えて人間に車が突っ込まれて無傷な理由を「重すぎるから」で済ませられるの、さすがにストーリーテリングの才能があり過ぎるだろ。これまで色々小説やアニメとかを見て来たつもりだったけど、単に重すぎるという理由だけで車に突っ込まれてもOKにしちゃう作品は無かったぞ。最高の理由です。
 独自の日本語も面白い。「えん!ここはにぎやかだね」の「えん!」ってどういう意味なのかは有識者の解釈待ちです。多分「うん!」だと思うんですけど、ナレーションでも堂々と「えん!」って言われたらそういう日本語があるかと思っちゃうでしょ。

・エバーテイル

 エバーテイルは漫画広告に本格的にチャレンジしてきた。現金100万円キャンペーンをいつまで擦るんだと思うが、実際ホラゲー広告よりも漫画広告の方が実際にプレイヤーが増えると分かっちゃったんでしょうね。自分はホラゲ広告の方が好きだけど、それでユーザーが増えないなら漫画広告に舵を切るのは当たり前だよ。
 実はこの漫画広告も結構よく出来てて、金儲け広告特有の「上司、嫌な奴への復讐パート」「金儲けして収入自慢パート」「想像してみてくださいパート」など尺稼ぎになっている要素が無いので、サッパリと見られる副業広告に仕上がっているんだよね。
 5分も広告眺める奴なんか普通いねえよ、というエバーテイルの経験則が生きている。正直漫画広告では一番シンプルにまとまっていて、よく出来ていると思います。 

 より分かりやすい漫画広告としてはこんなのもある。こっちの方がいわゆる漫画広告に近いかな。
 洗い物もしないでエバーテイルをして金儲けしているヒモ男とか普通にイヤでしょ。

 いつものエバーテイルはこれ。
 かつての広告では開かないパターンの方が多かった塔にストレートに入ると、デカい人魂に語り掛けられる。
 「ここまで長い道のりだっただろう。だが、真実はここにはない。そして、どこにもない。」というセリフはこれまで広告を追っかけまわしてきたエバーテイルフリークの方に向けて発言されているように見えてちょっとドキッとしました。真実はどこにもないのに、偽りを真実を探し続ける偽広告閲覧人間たち。最初期から見ていると、そろそろ9ヶ月に渡って偽広告を見続けているんですって。恐ろしい!
 「お前が捕まえて来たモンスターによって判断されるだろう」というセリフはよく分からないが、メタ的に広告を見ている人間に語り掛けているなら「これまで見て来た広告によって真実が判断される」という解釈が出来るし、あくまでもゲームであると解釈するなら最近モンスターのステータスが開示された事とかが鍵になってくるかもしれません。
 何にせよ今週のエバーテイルは良かったね。中々の傑作。

・今月のMVP候補

 今月のMVP候補は以下の通り。

・おねがい社長
・エバーテイル

 正直今週はおねがい社長の新作が強すぎて他の新作広告が全部かすんじゃうレベルだったなあと思います。特に条野太郎の広告と、重すぎてババが轢かれない広告は正気で作れるギャグセンスでは無い。こんな面白い広告他に無いよ。
 それに対してエバーテイルはサッパリ系副業広告という新路線をしっかりと形にしてきた点が好印象。まさかホラー広告で一世を風靡したエバーテイルが副業広告で一発当てて来るとは思っていませんでした。注目度としては低めに感じるけど、他の副業広告を見ている身からするとかなり画期的な副業広告をやって来ているなと感じた。
 その上でホラー広告の方も今回は妙にエモーショナルに訴えられてしまったので、久々に評価しました。というかね、何だかんだ毎週火曜日投稿という週刊エバーテイルをずっと継続しているのがもう化け物なのよ。古参のパワーが光る週でした。

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