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建設業界の情シスって案外楽しそうだなという印象を受ける

はじめに

ふと、情シス業界を調べていて、情シスって社内調整のしょうもない仕事をする部門だという勝手なイメージを持っていたのが、案外面白そうなことやってたりするんだなということを知ったので、情シス転職も案外ありなのではないのかと思ったりしたよという話をつらつらします

ITエンジニアキャリアの中では、情シスって墓場化しやすい(次の転職先が情シス以外に見つからなくなる詰みキャリア)と言われていますが、DXブームなどを追い風に、事業会社の情シスとDX部隊の境界があいまいになっている流れを感じます
つまり、情シス行ったら情シス転職しかできない時代はもう過去の話なのではないのかと感じたりします

情シス部門は大手の事業会社ではすべて持ってるといっても過言ではないので、いわば業界横断型のキャリアであります
ITを軸に興味のある異業界を転々とすることも理論的には可能ですので、情シスが花形キャリアとなれば、かなり魅力的なキャリアになりえます
潜在的なポテンシャルがかなりあるなと最近感じました

情シス部門はあらゆる業界を横断しているので、どの業界の情シスになるかはかなり重要だと思いますが、今回は、建設業界の情シス部門って案外面白そうだぞ?という話をしてみようと思います

ちなみに、建設業界のIT部門は全て、情シスという言葉でくくられている印象を受けるので、実態はDX部隊だったとしても情シスという言葉で表現していきます


建設業界は主にビルやマンションなどの建物と橋やトンネルなどの土木の2分野に分かれるが総じてどちらの情シスも楽しそうである

建設業界はまず、一つ目にビルやマンションなどの建物を建てる建設分野と、橋やトンネルなどを作る土木分野の2分野に大きく分かれますが、今回、情シス行ったら楽しそうだぞ!と言っているのは、なんとどちらもです

まずは、ビル・マンション建設の情シスが最近やってることを見て楽しそうだな~というのを見てみましょう


ビル・マンション建設の情シスの楽しそうな取り組み

まず、ビル・マンション建設の分野でITを活用しようと思うとどういったIT活用が考えられるでしょうか?

まずは、会社として事業をしていれば、どの会社にも適用できる労務・事務作業のIT活用です
これは、すべての会社に当てはまるため、今までこの分野へのIT適用をする人間が集まる部隊のことを情シスと呼んでいました
労務・事務管理作業はほぼテンプレート通りの事務作業の流れがあるために、ありとあらゆる労務作業がパッケージ化されています
有名どころでいえばSAPでしょう

今まで、そしてほとんどの情シスはこういった出来合いのパッケージを自社に適用するお仕事がメインでした

しかし、もしあなたが社長だったら、このDXの時代にそんなことだけしかしてねえのかよ情シス部門共め!IT人材ならもっとそれ以外になんかIT活用できるか考えろよい!って情シス部門に圧力をかけると思います

実際はこんな輩みたいな圧力のかけ方はしないにせよ、こんな感じで典型的な情シスのお仕事とは別に新たなIT活用の取り組みがビジネス業界のトレンドになっています

さて、話を戻してビル・マンション建設のIT活用ですが、実際にこういった取り組みがなされているようです

例えば、建物の入退室管理に対するIT活用です

何を言っているのかというと、今のオフィスやビル入室のセキュリティは、ICカードや暗証番号などで入退室管理を行っていました
いわゆる鍵ですね

鍵というのは、致命的な弱点があります

それは、鍵は盗めば誰でもドアを突破できるという点です

これってセキュリティの観点で見れば脆弱性ですよね?

この脆弱性を今までは放置していましたが、技術の進歩でついにその脆弱性を防ぐことができるかもしれない未来がやってきました

そう、皆さん大好き、AIです

AIの画像認証で、本人だと確認出来たら入室を許可するという仕組みにすれば、鍵とか要らないですよね?

実際に監視カメラなどを使って本人確認を行うという取り組みが行われていたりします

少し古いですが、三菱地所の例だと、顔認証チェックインの他に、人流分析、危険行動検知などに利用できるようです

他にもありそうですが、顔パス入場ってわくわくしません?

昔認証実験中の顔パス認証をやったことがあるのですが、便利すぎてはやくいろんな場所に導入してくれと思ったことがあります
大量に荷物を持っているときに鍵や入館証を探して非常にイラっとした経験が皆さんもあると思いますが、それがなくなるのは全員ハッピーだと思います

これは、ビル内のIT活用の例ですが、建設業ってそれ以外にもIT活用できる領域がたくさんありまくるので、今後も面白そうな領域だよなと思ったりします


土木業界の情シスの楽しそうな取り組み

次は打って変わって土木業界の情シス部門です

土木業界は上記のビル・マンション建設業界に比べると、IT活用はまだまだSIerなどのIT企業各社に全部丸投げ~お任せ~情シス部門は決められたことやっといてね、の企業がまだまだ多く、情シスイケイケIT活用ムーブメントは少し遅れ気味だという印象はありますが、それでも楽しそうな取り組みをやっている会社があります

土木×ITの文脈で、一番面白そうなプロモーションをしているのはやはり鹿島建設でしょう

まあ、土木建設業界は人手不足が著しすぎて、背に腹は代えられないことから必要に迫られてるからやってるという、なんだか受け身なのかな?と思わせられる側面もあったりはしますが、それでも「必要は発明の母」と言われるように、IT活用ってこんなことまでできるのか!?と驚愕するレベルに達していたりします

例えば、秋田県の成瀬ダム建設の事例です

もはや、一部の現場では人を完全に現場に入れずに、機械の遠隔操作で建設を行っているようです
操作者はきれいなオフィスで優雅に操作、もしくは、プログラミング
今までの土煙にまみれて汗水たらして働くのが美学みたいな典型的な土木とは真逆の世界がそこにあって、ギャップがすさまじすぎて、面白い!となります


しかし、やっているところが秋田の成瀬ダムの一例以外に見当たりません
やはり人材不足が騒がれていても、都市部ではまだまだ人材供給などは間に合ってしまって採算は合ってしまうんだろうなと思ったりします

無人開発はもっといたるところで行われてもよさそうなのにと思ったりします

鹿島建設は競技プログラミングや各種ITフォーラムなどに積極的に参加していて、高度なスキルを持つIT人材に対するプロモーションがかなり効いているなという印象を受けます

他の土木ゼネコンも続け、追い越せとやっているので、土木ITは結構ホットな業界だなと感じます

一番の問題は、IT人材がこの業界に来るかという問題だけですね

ただ、現状人集めには苦戦している模様です
僕も面白そうだとは思ってもエントリーまではしようと思わないですからね……
特にハードウェアが絡んでくるので、IT畑で育ってきた人間からすると、かなりハードルも高い領域です
IT畑出身者がソフトウェアの構築だけで作業が完結するような汎用機が現れれば、ブレイクスルーになるのかもしれません


例えば、レゴブロックで建設機械を作ろうみたいな取り組みをどこかでしていた気がします
家だったかな?

レゴを使って実物大でなにかを作ろう!という発想ですね
IT屋はこれの設計と使用用途のプログラミングだけをすれば現場に投入できるというものです

これができたらわくわくしますよね~

どこかの大天才集めてこれできないのかな?
まあ、代替案として、3Dプリンターとかもあるので、この辺りは最もいい仕組みを作るのってなかなか難しいのでしょうね
採算の問題とかもあるし

考え始めたら夢が膨らみますね

実現できそうなアイデアは一ミリもありませんが


おわりに

建設業界って市場もデカいし、実需が絶対にいつまでもある業界ですから、この業界でデカい顔をできる実績を持ってると強いんだろうなと思ったりもします

IT屋さんは、転職先の一案として検討してみてもいかがかなと思ったりします


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