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職場のパワハラ・いじめが日本で絶えない理由がわかる「大人のいじめ」を読んでみた

こんにちは、吉倉です。
最近ブログがサボり気味です。

そこで今日は、最近読んだ本の中でも特におすすめの1冊をご紹介したいと思います!

大人のいじめ (講談社現代新書) 坂倉 昇平(著)

 日本の職場で、「大人のいじめ」が、なぜ蔓延するのか? どうして、ここまで残酷になれるのか? 防ぐことはできないのか? これらについて考察し、対抗する手立てを提案する。(講談社刊行書籍情報より引用)

先月11月に発売されたハラスメント対策専門家である坂倉昇平さんの書籍になります。データに基づいたハラスメント事情が多く書かれており、とても興味深い内容になっています。

職場における大人のいじめ

この本は「大人のいじめ」というタイトルですが、内容は「"職場における"大人のいじめ」について書かれており、職場のいじめを体験された方には共感する内容が多いと思います。

厚労省調査では9年連続で、「いじめ・嫌がらせ」が労働相談1位になりました。20世紀末から長時間労働による過労死が問題化されていましたが、現在はいじめによる精神的・身体的・健康的な被害、さらにはいじめのストレスから自死する者も増加傾向にあり深刻化しています。

そして、このような状況の原因である「大人のいじめ」を約5割の会社が放置しているそうです。

そうした「大人のいじめ」がなぜ起こるのか?いじめの加害側はどのような心理状態にあるのか?著者が受けた相談事例などをもとにいじめの背景について論じられています。

職場で嫌な思いをしている人へ

今まさに、職場で嫌な思いをしている人。
嫌な気持ちを我慢することが多い人。
そんな人にこの本をおすすめしたいです。

本書は、職場のいじめの原因だけでなく会社・上司に相談する前に行う準備方法や、退職する前に休職出来るなど…いじめに対する対処法は様々です。ただ耐える、我慢するのではなく何が出来るのか。具体的な対応策が書かれているのは、心強いですね。

狭まった視野を広げてくれる

いじめが起こる会社というのは非常に閉鎖的なコミュニティであり、空間です。ずっとそこに身を置いていると視野が狭くなりどうしても「すぐに逃げたい、やめたい」と考えてしまいます。

会社を辞めるのは簡単ですが、後悔をしない辞め方というものがあるはずです。それについて本書では書かれているので(後半部分で)是非そちらをご覧いただけると良いと思います。

最後に:個人的な感想

長時間労働をし続けたり、いじめやパワハラなどの強い精神的苦痛を長時間受けると人間は正常な判断が出来なくなります。心や体が壊れてしまうまえに早めに戦う・逃げる準備をする必要があります。そのための知識をこの書籍では多く書かれていました。

職場であなたをいじめる人は単なるストレスの発散に使っているだけなのかもしれません。そんな人のために、そしてそんな人を放置する会社のために身を削って働く意味があるのでしょうか?

そんな疑問やこれからどうすればいいか、悩む人へのヒントが見つかれば良いなと思います。


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