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坂出第一高校の皆さんから映画の感想を頂きました。

2021年10月25日、香川県の坂出第一高校で、人権教育の一環として映画「心の傷を癒すということ」の上映が行われました。(坂出第一高校のホームページ https://www.sakaide1-h.ed.jp/)

生徒さんたちの上映会の感想をお送り頂きましたので、全文をご紹介させて頂きます。

映画をご覧いただいた後に、坂出第一高校の生徒さんたちの様な、真摯で素晴らしい感想に触れることができる。それこそがこの映画をお送り届けている私たちにとって、何よりの喜びであり励みだと改めて思います。

また、生徒さんたちの感想を読んでいて、高校時代の亡兄・安克昌のことを色々と思い出しました。小説や音楽や勉強のやり方を、時には優しく時には怒りを込めて話してくれた4歳年上の兄の姿が目に浮かんできました・・・

是非ご一読ください。

(映画「心の傷を癒すということ」製作委員会 安成洋)

【1年生】
●どんな人にも優しく接していたのが印象的だった。「心のケア」とは、誰もひとりぼっちにさせないことだと言っていたことに感動しました。
●映画の中で「たくさん理由があるのは理由がないのと同じ」という言葉があって、どうしても理由を並べてしまうときにはこの言葉を思い出して、まず始めてみることを大切にしたいと思いました。
●僕も誰かの役に立てる職に就きたいと改めて感じさせてくれる映画だった。
●映画の中で自分の名前を紹介するとき、始めは「不安の安」と言っていたけど、「安心の安」と変わっていて、安先生の成長かなと思いました。
●阪神淡路大震災で自分も被災していて大変なはずだったのに精神科医として被災者の人々の心のケアを自分がガンでありながらも続けてきた安さんの姿に感動しました。医者じゃなくても人の気持ちを聞いてあげることはできるので、その心を大切にしていきたいと思いました。
●「理由がたくさんあるということは、理由がないのと同じ」という言葉が心に残った。周りの人が見ていないところで、努力していた安先生の姿を見て、私もこんな人になりたいと思った。何にでも理由をつけずチャレンジする心を大切にしようと感じた。あと、悩みなどを話すことは大切なのだとわかった。
●とても感動する映画でした。人の心の傷を治すのに1番大事なことは、心がケガしている人を一人にしないことだと分かりました。とても心に残ったのは「理由がいっぱいあるということは理由がないのと同じ」ということばです。
●人の心は誰もわからない。自分が一番知っているけど、自分でも整理がつかないことがある。自分の気持ちを誰かに伝えることが大切だ。
●辛いことなどがあったときに、溜め込まずに言葉にしたら、少しは楽になることがわかった。
●安さんは在日韓国人であると知ったとき、一人だけ暗い顔をしていてショックだったのかなと思ったけど、在日であることを友人に打ち明けてもとてもすんなり受け入れてもらえてそれからは打ち明けることへのとまどいもあまり感じられないと思いました。精神科医になっても自分にできることを最大限考えて、人の気持ちにふれていく中で、探し続けていた答えを見つけられたんだと思いました。


【2年生】
●たくさん理由があるということは、確かな理由は決まっていないという意味がすごく心に刺さりました。怖くてたくさん理由を作り、逃げようとしているだけなんだと思いました。ただ理由をさがすのではなく、行動して、一つでも多くのことに挑戦していきたいです。

●僕もたくさんの理由があるのはないのと同じという言葉が心に残りました。できないことに理由をつけるのではなく、できるように挑戦したいと思いました。
●「弱いのははずかしいことではなく、弱いからこそ、弱い人の痛みが分かる」という言葉が心に残っています。心の支えは一人にしないということだと分かりました。「理由がいっぱいあるのはないのと一緒」このことも忘れないようにします。
●多様な考えや多様な心があって、人は難しいと思った。僕も少し人の心に興味が出てきたので、少し考えてみるのもいいと思いました。
●自分が抱えていることを人に話したりすると、気持ちがとても楽になるのは本当のことだと思います。自分の周りに苦しい思いをしている人がいたら、話を聞いてあげることから始めたいと思います。
●心の病気は周りに理解されにくいから、こういう映画を通して少しでも理解してくれる人が多くなると嬉しい。原作の本も読んでみたくなったし、モデルになった人についてもっと知りたい。
●映画中に「理由が多いことはないのと同じ」というシーンがとても心に響きました。自分も同じようなことがあったので、この言葉を心に留めておきたいです。自分も安さんみたいな人のために働ける人になりたいです。
●心のケアとは、誰も一人にさせないことだと初めて知りました。なので、僕も今できることで、人の役に立てるように頑張っていきたいと思います。
●自らも被災してつらい状態でも家族や他の苦しんでいる人たちに寄り添って言葉をかけていた安先生が心に残りました。私も日々の生活の中でつらい思いをしている人がいたら、そっと寄り添って優しい言葉をかけたいと思いました。
●「理由がたくさんあるのは、ないのと同じ」という言葉が心に残っていて、自分も今までいろんな理由を並べて逃げていたことが分かりました。これからは逃げずに挑戦していきたいです。
●安さんが言った「心のケアはひとりぼっちにさせないことだ。」という一言が印象的でした。
●自分が辛いときや苦しいときには、人に話してみることや頼ることが大切だと分かった。一人の人がいると辛いことなどを共有する人がいなくなってしまうので、1番大切なのは誰一人として、ひとりぼっちにはなってはいけないと思った。
●主人公の先生は、人からどう思われるかよりも、自分がどうしたいかを大切にできるすごい人だと思いました。今は、在日だからとか、精神科に行っているからという理由で差別されることはあまりないと思うけど、そういう人がまだいるから生きづらい人がいるのだと思います。つまらない理由で見る目を変えるような人にならないようにしたいです。
●「理由がたくさんあるのはないのと同じ」という言葉が心に残った。私も理由をたくさん並べているから、言い訳をせず、行動しようと思う。
●安先生のセリフで最初に「不安の安です。」と言っていたけれど、「安心の安です。」に変わっていて安先生の変化が分かりました。「誰もひとりぼっちにさせないことが心のケア」と言っていたことが心に残りました。これから私も困っている人がいれば勇気を出して声をかけたいと思いました。

●人の気持ちを考えることが好きだから、面白かった。チャレンジする前から「どうせ」っていつも思って新しいことをするのを嫌がってしまうけど、この映画でちょっとでもチャレンジして、それが人の役に立ったら嬉しいと思った。
●震災時、皆が不安になっているときでも安さんは、自分にできることは何かないかと常に他人のために何かできることを考え行動していた。自分もどんなときでも安さんのように他人のために行動できるような人間になりたいと思った。
●一人の人に憧れて高校生のときから変わらない夢をもち、その夢をちゃんと叶えて、世の中に役立っているというのが本当にすごいと思った。精神科医というだけで親からはすぐに理解してもらえず、しんどかったと思うし、在日という少し特別な環境で、あんなに人のことを考えられる素敵なお医者さんになっているのに感動しました。
●映画の中で心に残っていることばは、「弱い人の心は弱い人だから分かる」という言葉です。あと、苦しいときや悲しいときは、言葉に出すということも大切だなと思いました。自分の夢をあきらめずに多くの人を救った安さんはとてもすごいと思います。


【3年生】
●最終的には心のケアとは寄り添い、一人にしないことだと答えを見つけることができた。そんな一生をかけて小さな疑問を追究する姿に感動しました。
●理由が多いのは理由にならないと言っていたところがとても心に残りました。私も理由を付けてやらないことが多くて、とてもためになりました。私も理由を見つける前に色々なことにも挑戦していきたいと思わせられる映画でした。
●安さんが自己紹介するときに最初は「不安」の「安」です。と言っていたのに、精神科医になったときは「安心」の「安」です。という風に言っていたところに心の成長を感じて嬉しかった。安さんの一人一人にかける優しいことばに泣きそうになった。
●永野先生に「全部言ってしまったら先生に毒だ」と言うと「私にとって毒とは君が一人で抱え込むことだよ」と先生が答えたのがすごく刺さった。
●「人の心はどうでもいい」というセリフには正直とても腹が立ちました。体の傷はいつか消えますが、心の傷はいつになっても消えないからです。この映画は今までで一番心に残りました。
●物語の序盤のほうは、自分の本名を隠していた主人公が途中から隠すことなく名乗るようになり、また「安」という字を不安から安心という言葉に言い換えていたところがすごく印象的だった。自分の生まれを隠さなくなったということは自分を受け入れられたということなのだろうかと思えた。真の心のケアは人を一人にしないという主人公の言葉に納得した。人は一人では生きていけないからだ。
●悲しいときやさみしいときは涙を流すのではなく、言葉で誰かに聞いてもらうほうがいいっていう言葉にジーンときました。困っている人やさみしそうな人がいたら、よい答えが出せなくても聞いてあげるだけでも、その人にとって「心のケア」になるのかなと感じました。
●心のケアとは、主人公、安さんが言っていた「ひとりぼっちではないことだ」と言っていて、●心のケアとは、主人公、安さんが言っていた「ひとりぼっちではないことだ」と言っていて、確かにそうだなと思いました。
●在日韓国人という差別があることが分かり、安さんが苦しい生活の中で幸せになれてよかったと思う。人間の心に向き合い、多くの人を救う仕事をしていて尊敬する。
●災害が起き、誰もが不安になる中、一人一人に寄り添って話しかける安さんの姿に、自分ももっと頑張ろうと心に刻んだ。
●自分と向き合っているところに感動しました。一生懸命に前向きに明るく生きていて、私も何か辛いことがあれば、諦めず前向きに考えられるようになろうと思った。
●心の傷を癒すということは、誰もひとりぼっちにしないことだと言っていたのが心に残しました。
●人は身体の不調とともに心の不調があり、本人以外の人が寄り添い続けることによって「安心」や「笑顔」を取り戻すことができることを知った。心の傷を癒すにはひとりぼっちにならないように心がけることが大事であり、自分が弱いから他人の弱いところが見えてくるという言葉が刺さった。
●私も周りが困っているときこそ冷静になって人の支えになれるような人間になりたいと思いました。
●安さんが知りたいことを突き通して、一歩一歩前に進んでいくところに感動しました。安さんは最初、名前が嫌いで「不安の安」と言っていたが、少しずつ生活していくうちに「安心の安」と名前を説明していたので、気持ちが変わったのだと思いました。これから自分が困ったときは友達に話をして解決したいです。困っている人がいれば、しっかり話を聞くようにしたいです。
●自分も大学受験や将来などで深く考え込んでしまうときがあります。映画の主人公が言っていたように、一人で抱え込まずに家族や友達、先生方に相談するのもいいかもしれないと考えるようになりました。
●心の傷を癒すためには一人にしないことが大切なことに気づいた。自分の弱いところは恥ずかしくなく、相手の弱いところに気付ける強みだと分かった。
●人の心の傷なんて癒すことが可能なのだろうかと疑問に思っていたけど、誰かが隣りにいること、話を聞いてもらうこと、それだけで安心感を得られることも改めて実感できた。誰かに心の内を明かすことで正面から自分と向き合う時間が作れるということも教えてもらった。とてもいい映画だった。
●映画の中のセリフである「弱いことははずかしいことではない」「悲しいことは言葉にして表した方がよい」という言葉がとても印象に残った。私は普段悲しいことやつらいことがあっても言葉や態度には表さず、自分の中で解決しようとし、結果的により心が傷ついてしまうことがよくあるので、この言葉を聞いて、周りに頼ることも一つの解決策だと改めて気付くことができた。悲しいことやつらいことがあっても逃げずに寄り添って考えていくことが大切だと思った。
●とても自分の心に刺さるような映画でした。人の心ということについて注目して、心のケアの大切さ、一人にさせないことなど人に対して多くのことを考えさせられました。人を幸せにしている仕事をしていると思いました。自分も料理というものを通して人を幸せにしたいです。
●人の心を学ぶのは、人の支えになると思うので、決して社会に貢献していないわけではないと思いました。悩んだときは、人に相談することが一番よいと思うので、自分の中にためこまないようにしたいと思いました。
●今回の映画で在日韓国人の人が出てきて、私も在日韓国人なので、映画の人たちのように変な目で見られたことはないですが、昔の人たちは嫌な目で見られたりしていたんだなと知りました。
●主人公の安さんが精神科医として被災者の話を聞いて、さらに言葉をかけて心のケアをしているところを見て、私も将来看護師になったときに安さんのように心のケアをしたと思いました。安さんが出した本は発見があって面白そうで、今後の自分にも参考になりそうなので、ぜひ読みたいです。
●特に印象に残ったのは、理由がいくつもあるのはないのと同じという言葉です。私も何かやらないときにいくつも言い訳をしてしまうので、気を付けたいと思いました。震災が起こったとき、ほとんどの人は身体的な怪我を気にするけれど、心の傷までに目を向けて、その話を聞くなどして癒すことができるのはすごいと思いました。
●様々な苦悩と向き合ってきた安先生が、がんになった後、家族で出かけた際に、心の傷を癒すということは、ひとりぼっちにしないことと解釈している場面で、確かに一人ぼっちだと寂しかったりするけど、他の人がいれば安心できると思い、納得しました。
●「理由がたくさんあるのは理由がないのと同じ」という言葉は心にとても刺さりました。自分も心の中にこの言葉を忘れずに毎日過ごせるようにしたいです。
●「人は傷つきやすい」という言葉が印象に残りました。心の傷に苦しむ人に寄り添い、「心のケア」に奔走するところがすごく感動しました。
●最後のシーンで奥さんが大きくなった子どもたちを見て、寂しそうににっこりしている姿にすごく切なくなりました。
●目には見えないから、他人には理解できないものかもしれない。でも少しでも分かろうとしてくれる人はどこかにいて、他人に頼ることは決して悪いことではないということを教えてもらいました。
●たくさん理由があるのはないのと同じということが心に残った。人は自分のために何かと理由をつけてしまっているんだなと分かった。人には「心のケア」が大切だということも分かった。「心のケア」とは一人にしないこと。これからの人生、心を大切にして生きていきたいと思った。
●今を大切に生きようという気持ちが強くなりました。また、自分のやりたいことは、やりとげることが大事だなと思いました。誰かのために何かをするのは、自分のためにもなるし、人のためにもなると思った。


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