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ばらの花が咲く頃の戯れ、春うらら


モネ展に行ってからというもの、モネの絵が私に教えてくれた‘自然の美しさ’を堪能したい欲に駆られるようになりました。

モネ展の記事はこちらです↓


実は以前から、家庭菜園にミニバラを加えたいと思っておりまして。ちょうど関西地方における「園芸の街」こと宝塚市の園芸センターでバラフェアが開催されていたので、家族と共に車を転がして行くことにしました。

マップを見てみると、お目当ての園芸センターの近くにバラ園があるのを発見!それならばと、先にそちらへ寄り道をしてみることに。


向かった先は、荒牧バラ公園 in 伊丹市。
バラ園近くの道路脇の植え込みがバラの花でした。5月の初旬、どの株からも色とりどりのバラが咲いていて、ワクワク感が高まります。

バラ園に着くと、ご近所からやって来られたであろうシニア層のお客さんが1/3ほどを占めていたでしょうか。残りは家族連れやカップル、友人グループなどで、お客さんはそれなりにいましたが、全体的にかなり落ち着いた雰囲気の公園でした。

入り口ゲートをくぐると、様々な品種のバラがたくさん植えられていて、そのほとんどが満開になって咲き誇っていました。

近くに駆け寄ってしげしげと眺め、写真に収めるのをつい繰り返しまう──バラのお花の色と、茎や葉の鮮やかな緑のコントラストが、どんな色のバラも美しくて仕方なかったんです。

花びらがピンクのグラデーションになっているバラさん
鮮やかな黄色が、青空と葉っぱの緑に映えています



園内を散策して、バラってこんなに種類が豊富なのかと驚きました。

というのも、私は最近になってお花に少しずつ興味が湧いてきた人間なのです。冒頭に書いた家庭菜園も、実は今年から始めたものでして。花びんにお花を飾るなんてことも、あまりしてきませんでした。(枯れゆくお花を見るのがつらくて…)

そんな人間ですので、バラといえば、一昔前の少女マンガの背景にありそうな形をしたバラのイメージしかなく、バラの色のパターンさえも無頓着だったのです。


バラ公園というだけあって、園内には、花びらの色の多様性は言わずもがな、植え込みの区画の中で元気に咲くバラもあれば、つる性のバラもありました。花びらが何重にもなって咲くもの、その中でも開き具合が大きいものもあれば、そうでないものも。かと思えば、少ない数の花びらを大きく開いて咲いている種類もあって。

めくるめくバラの世界に引き込まれ、とても楽しい時間でした。

この日見たバラの中で1番私の好みの色だったもの。
黄色がかった白地の花びらに薄くピンクがさしていて、なんとも優美でした。
こちらの白バラも、とても上品で目を引きました。
某タレントによれば白って200色あるらしいけれど、白バラだけで200種類くらいあったりして。
真っ赤なバラの花と緑の葉っぱ。それがレンガにぴったり合っていました。
ヨーロッパの庭園を思わせますね。
カメラを通すとピンクに見えますが、実際は淡い紫に見えました。
「紫のバラの人…」と心の中でつぶやいてみたり。
花弁が少ない品種があることを初めて知りました。元気をくれるカラーのバラさん。



公園の中で写真撮影に興じていると、赤ちゃんを抱いたお母さんと、そのお母さんと同世代の女性2人というグループが向こうからやってきました。
その中のひとりのお姉さんが、とある一角を指さしながら赤ちゃんに向かって「あそこええやん!⚪︎⚪︎ちゃん、あそこで写真撮ってもらい!」と言っていました。

その女性がええやん!と言っていた場所。実はついさっきまで、私たちも写真を撮っていたスポットでした。



ちらっとそちらを見遣ったところ、先ほどの女性が赤ちゃんを笑わせようとあーだこーだいいながら、次々と滑稽なポーズを繰り出しているところでした。


「…あぁ、いいなぁ。」
その感想は、可愛らしい赤ちゃん本人というよりも、自分の子どもでもない、友だちだか姉妹だかの赤ちゃんのために、全力で笑わせようと身体を張って(実際にこの表現がピッタリだったのです)、ひょうきん者を演じられる愉快なお姉さん、その存在に対してのものでした。彼女の明るいやさしさに、私は思いがけず心打たれてしまいまして。良いお姉さんでした。…当の赤ちゃんは、全然そのお姉さんの方を見ていなかったけれど。

私のつぶやきは、心の中で思うにとどまらず私の口から漏れ出ていまして、私とその赤ちゃん親子&ひょうきんなお姉さんとの間に立っていた、もう1人の連れのお姉さんのお耳に届いてしまったのかもしれません。というのも、私の発言から間髪入れずに、
「なぁ、はたから見たらだいぶおかしな人やで!」
とそのお姉さんがツッコミを入れていましたので。私としては全く悪い意味で言っていなかったんですけどね……!


──そしておそらく、ひょうきんなお姉さんの姿は、私自身も気づかないうちに、私の中のとあるスイッチを押したのだと思います──


愉快な赤ちゃん一向から離れ、私たちはまだ散策していなかったエリアに足を踏み入れました。そこはこのバラ園がある伊丹市の姉妹都市・ハッセルト市(ベルギー)から贈られたバラが植えられているエリアで、可愛らしい小便小僧もいました。

白いバラの波の向こうにたたずむ小便小僧
ひとつの茎から数種のカラフルな花をつける、不思議で可愛い品種も。



この辺りは他に比べると人もまばらで、レンガ調の壁でゆるく仕切られた、奥まったエリアになっていました。つまり、ほかの人たちに邪魔されることなく観賞もできますし、良い撮影スポットでもあったのです!

これまでお花に顔を寄せて笑顔を作ってみたり、バラ園を眺める後ろ姿だったりを写真に収めてきたけれど、せっかくなら一枚くらい、開放的な写真を撮ってやろうじゃないの。あえてこのシャレたスポットでそれをやるっていうのが、洒落シャレというもののはず。

そんな考えが頭に浮かんできて、私は「えーい!」と両腕を上に向けてV字に伸ばし、脚は大きめにクロスした大胆なポーズを決め、笑顔でカメラを向きました。
そう、このとき私の脳内にあったのは、吉本新喜劇が誇る女芸人・島田珠代しまだたまよ姉さんのパンティーテックス。その最後の決めポーズをしてみたつもりでした。

カメラマンをしてくれた家族はパンティーテックスを知らなかったらしく、何も言われませんでした。
おぼろげな記憶をたよりにとったポーズだったので、よくよく本家を見直したら、細かい部分がいろいろ違ってたんですけどね。)


こちらがご本家のパンティーテックス↓
その日の夜に家族に見せたら、しばらく頭から離れなくなってしまったとのこと。(たった15秒の動画なのに、キョーレツな印象を残していく珠代姉さん、さすがです。)



お口直しに、愛子様も推しているとウワサの男性アイドルグループ・WEST.が、珠代姉さんとパンティーテックスする動画も置いておきますね↓(パンティーテックスWEST. ver.は、8:46〜)



突如として入った芸人スイッチによる、そんなアホな遊びもしがてらバラを満喫したところで、当初の目的であった園芸センターに行きました。


バラ園での予習のおかげで、欲しいバラの色はわりとすぐに決まったのですが、同じような色のものでも品種が多数あるんですよね。迷いに迷って2株買いました。

淡い黄色&ピンクが上品で愛らしく、濃いめの黄色のバラもハツラツとしていて気に入りました。
こちらはまだ咲いていませんが、薄い紫のバラの株です。早く咲かないかな〜と毎日待ち遠しいです。



どちらも四季咲きということで、春以外にもお花をつけてくれるそうです。日々の楽しみが増えて、とってもホクホク。 

春の陽気に誘われて、バラ観賞をしながらも或阿呆あるあほうたわむれよろしく、こっそり芸人さんの真似事もしちゃったりして。うららかで楽しい1日でした。


パンティーテックス以外の珠代姉さんの真似は、
ちょっとハードル高くてできないんだな
芸人じゃないんだもの

こちを



◆荒牧バラ公園 スポット情報
◇地図

◇開園時間
午前9時〜午後5時
5/15〜6/30までは午後6時まで

◇休園日
火曜日
5,6月および10,11月は休園日なし

◇入場料
無料

◇駐車場
普通車は1回500円


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