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東方自作曲作る上で

こんちゃ、こばーです。
まず、皆さんはどんな音楽ジャンルが好きですか?色々ありますよね。ポップとかジャズとかロックとか定番ですし、ユーロビートとか、最近だと8bit規格の音源をサンプル再現させた音源を用いてアレンジとかオリジナル曲を作るチップチューンとかも人気ですよね。
色々なジャンルがあります。

では、音楽ジャンルはそれだけに縛られるのでしょうか?全ての曲がしっかりそれらに振り分けられることは...本当にできるのでしょうか?
世の中には自分で曲風を開拓していく「パイオニア」が存在します。その中のひとつに「東方Project」があると僕は考えます、僕はね?

作者であるZUN氏(以下太田のおっちゃん)が曲のコメントに「和風にしてみました〜」とか「ジャズっぽくしてみました」とか「珍しくポップにしました」とか書いてるんですけど、皆さん...本当に東方Projectの原曲を和風だ〜とかジャズだぁ〜とか思ったことあります...?正直のところ...

まあ今後僕が主張する意見と矛盾した話になってくるんですけど、みなさんも自分の中で感じるその曲の定義をお持ちだと思います。
これタブーなんでしょうけど、ぶっちゃけって感じで言っちゃうとやっぱり「...これはどのジャンルにも当てはまらない」と僕は感じてしまいます。それはその曲のジャンルに僕なりの定義があるから産まれてくる価値観なのです。
なので僕はこう思います、「太田のおっちゃんが書く曲はどのジャンルにも当てはまらない独自のジャンルである」と。

さて東方の原曲が多くの人の心をゆすぐる理由には、今まで感じたことの無い独自性が関係するのではないでしょうか?
その仮説を踏まえながら、東方風自作曲がどのようなものかを論理的に定義していきましょう。

東方風自作曲の定義

東方風自作曲の定義です。僕の考えでは、一概にこれだという定義は実はないのですが強いて言うなら「太田のおっちゃんが作りそうな曲を自作する」というものです。東方自作曲なんだからそりゃそうだってツッコまれそうですが!
自分が思う東方っぽい曲を目指して曲を作ることが大前提です。なのでまた、個人的な見解だと極論自分が東方風と言ったらそれは東方風となると感じます。

ただし、上記でも言うように、曲にはその人なりの定義があるのでここが難しいポイントでもありますね。
こだわりの強い人との東方風の出来栄えは相当な差が出てきます。音源や音作りまで事細かに原作に近づけようとするなら、、、フリー音源やMSGSで作った曲を東方風です!と公表する方々に不快感を覚える方もいるかもしれません。
ちなみにこばーさんはMSGSやフリー音源で作られた東方風大好きなのでリスペクトします。初期の東方を感じるからです。なんならMSGS使って作ることもありましたしMIDIをMSGSに対応させた版を保存することもあります。
元々MSGSのパッチはRoland SC-55なので、ハチプラーの太田のおっちゃんの曲には合うんです(暴論)
バンブラで東方風を作ってる方もいらしたのですがその人のクオリティが凄かったのでこの考えを改めて痛感しました。

ということで、何でもありです。ぼくはこだわりが強いほうなのでコード進行をあらかじめそれっぽく決めて原曲と同様の音源を使って、原曲に限界まで近づけた音作りを目指して日々精進してきました。

まあもっと厳しく言えば最低限SD-90然りSC-88Pro然りその他Roland系のハードを使用することが望ましいのは変わりまりません。SD-90って知ってますかね?知ってますよねw。東方で使われてる音源が入ってるトーンジェネレーターですよね。
実際romanticTpとか鳴らさないと大衆から聴かれるとき「東方Project だぁ!!」と評価をもらうことは難しいかと思います。
ただーーーし
東方風のスタイルは人それぞれなので赤の他人が出しゃばって「これは東方風じゃない、僕は許さない」という資格は一切ありませんので、そういう考えをお持ちの方は即身仏になっていただいてもろて(静かなる怒り)

自分の定義がある上で直接本人に「これは東方風とは言えない」というのは相当失礼ですので場をわきまえましょう。

東方風自作曲を作る上での問題点


東方風自作曲って実は問題点がいっぱいあるんです。以下の通り
・少数派ジャンルであることを覚悟しなければならない
・原曲の観察が重要になる
・太田のおっつやんの癖を炙り出す
・制作過程の理解がない者の批判をかわす
・こだわりを持つ場合の代償を考える
・動画にする時の構図をしっかり考えなければならない
・YouTube以外の視聴媒体を探す
・コミュニティの流れに上手く乗るようにする
・ある程度DTMの知識をつけなくてはならない

もっとありますがとりあえずこんな感じです。
さて簡単にいくつか紹介します

少数派ジャンルであることを覚悟しなければならない

かつて東方風自作曲を作る人は万再生を超えるくらい神がかった存在でありました。ハッシュタグ野生のZUN、音源チートなどと言った今では死語化したワードもありましたが、そのくらい当時では需要が高かったジャンルでした。

しかし近年、東方原曲で使われてる音源が特定されると案外自分でも作れるのではないかと考える強者が現れ始め、色んな人がこぞって新しい東方風を作り始めたゆえ、ヒエラルキーが発生し、斜陽ジャンル化してしまったのです。

自分もその強者の1人であるはずです(はずです)
一時期数千再生を超えたこともありましたが結局伸び悩んで病み始めて今鉄道擬人化を描いてる訳ですし、それだけ需要が少ないジャンルとなってしまったのです。もちろん人気な人もいるのですが、人脈あり人望あり才能ありのひと握りがその頂点に立つので、全ての顧客を吸い取られる訳です。
ぶっっちゃけ正直に言います。元も子もねぇや、東方風やるなら絵師目指せ。((支離滅裂がすぎる

原曲の観察

これは、それっぽく作りたいなら元をよく聴けということです。
デッサンする時にリンゴを白い紙の上に置いて影から光沢まで鉛筆の濃さで表現するのと同じ感覚です。
抽象的な見方からその物体の姿を表現するのと同じで、東方の原曲を聴いてどんな特徴があって、どんな音作りがあって、ここはSD-90をどう操作すれば鳴らせるか、ここのVGはこんなエフェクトがかかってるなどと言ったデッサンと同じ感覚で表現を追求するのが目的となります。

耳コピなんかも効果的です。
耳コピは、原曲を全く同じように再現する訳ですから尚更感覚をつかみやすいのです、これはクロッキーかな?

だから太田しゃんに近づきたいのであればまず原曲観察をしましょう。電車とか車移動で低音重視のイヤホンをつけて聴くのが効果的です。ベースライン等の再現をしたい時は 重低音を聴くのが良いでしょう。

こだわりを持つ場合の代償を考える

こだわりを持つということは自分好みを貫くということです。そうすると何がダメなのかと言うと、人によって好みは異なるので自分のこだわりを主張しても受け入れて貰えないことがあるということです。
こだわりを持つことはとても大切ですが、持ちすぎると「逆に聞いてもらえない」という代償が出てしまうのでこだわりを持つ場合は少し覚悟を持ちましょう。

余程のこだわりがなければ受け入れられるとは思いますけどねw
でもおいちゃんそんな感じだったので少し注意を促します...

まあ自分の好きなように作るのがベストです。伸びを気にしなきゃ全力で自分好みを作ってください!

東方風をやってて良かったこと

まずはマイナーなジャンルの音楽に興味を持てたことが良かったと思います。
大衆的な音楽に興味を持つことも、とても文化的だと思うのですが、少し外れてマイナーな音楽ジャンルに手を出せたことで色々な世界観を作り上げることが出来ました。
今までの僕だったら作り上げたものは黒歴史として片付けてしまうのですが、東方風で作りあげてきた世界観は僕の中で一生ものになりました。
ここまで熱心に何年もかけて「東方二次創作」という肩書きを借りて曲を作れたことに誇りを持っています。

もう一点、ソフト音源収集は楽しかったです。古い音源を収集してそれを使って音楽を作る、そんな変わった趣味に走っていましたが、後悔あり感動あり歴史あり音色を味わい見た目に惚れる、五感でソフト音源の良さに出会うことが出来たので、貴重な体験とともに一風変わった楽しさを味わうことが出来ました。
また機会があればまだ手に入れてない音源を買うこともいいかななんて思ってますw

最後に

ここまでで長々と話してしまいましたが、東方風って本当に奥深いんだなと思います。同じジャンルでも色んなスタイルがあって、その人柄が出てくる東方風はある意味人間観察と言っても過言ではないでしょう。

僕は元々ピアノをやっていたのですが、ピアノは即刻やめてやりたいと思っていました。やめたあと東方にハマってしまってまさか音楽に興味を持つなんて思ってもいなかったのでピアノをやめたことを後悔しています。ここまで音楽は人の心を揺さぶるのです。しかも東方風は更にその人らしさが白地になるので、そこがまた楽しいところです。
この記事を読んだ人はもっと僕の曲を聴いて欲しいし、あわよくば音楽にもっと興味を持ってもらいたいと思っています。
東方風じゃなくてもいいです。何かジャンルを決めてそれを目指してDTMしてみるのもオススメです。


....まあこんな長々と東方風を語ったのですが、僕はもうスランプから抜け出せませんし信頼も失ったので東方風は自重しています。
東方風は楽しかったのですが、人間関係を絡めすぎました。
これから作りたい人は純粋に曲作りを楽しんで、コミュニティを大切にしてください。


以上です!ご清聴ありがとうございました!
おつかれした!✌️✌️

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