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新型コロナウイルス(COVID-19)の再感染or再燃時の重症化は、デング熱におけるADE(抗体依存性感染増強現象)と類似

現在、流行している新型コロナウイルスは、思っていた以上に厄介なウイルスである。

1月下旬に感染発覚し、治療を終え、陰性となった患者が、2〜3週間後にまた陽性となったという。
(詳しくは以下URL参照)

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO56100960W0A220C2AC8000?s=4

まぁ、検査に関しては、一定の割合で偽陰性等出るので、「陰性」が、実は「陽性」でしたというのはそこまで驚くことではない。
問題は、2〜3週間健康体であったということだ。

例えば、
①インフルエンザに感染→完治→別の型のインフルエンザに(再)感染

②インフルエンザに感染→完治(偽陰性、又は、完治していなかった)→インフルエンザ陽性

というような状況なら理解が出来る。

今回これらに当てはめることが出来ないのは、「2〜3 週間は健康に過ごしていた、かつ、家に籠もっており、再感染する理由も見つからない」という点だ。

よって、現状、ウイルスの再燃というのが有力となる。

更に、まだ日本では確認されていないが、中国では「再感染or再燃」した患者は、重症化しやすいという報道がなされている。

本来、一度感染したら抗体が出来るため、型が違うなどなければ、直後には感染しない。

また、重症化しにくくなる。

今回は、それらとは真逆の現象である。

なんとも不思議なウイルスだ。

だが、これらの点においては、デング熱等において見られるADE(抗体依存性感染増強現象)という現象の視点から考えることが出来るのではないかと思う。

ADE(抗体依存性感染増強現象)を平たく説明:
抗体というのは、通常ウイルスの抗原にくっついて、そのウイルスが感染出来ないような状況を作ったり、その抗体を目印にして、リンパ球や単核球といった白血球に、ウイルスを退治させたりする役割を担います。
ですが、ある種のウイルスでは、抗体がくっつくと、却って人間の細胞に入り込み易くなり、重症になり易くなるというメカニズムがあります。
こうした現象の起こるポイントは、ある種のウイルスは、リンパ球のような細胞にくっついて、その中に入り込んで増殖する性質がある、という事実にあります。身体の防衛軍である筈のリンパ球を、却って食い物にしてしまうのです。
こうした振る舞いをするウイルスの代表は、皆さんご存知のHIV(エイズ)です。HIVは免疫で重要な役割をするCD4という標識を持つリンパ球にくっついて、その中で増殖し、そのリンパ球を逆に殺してしまいます。
これらを分かりやすく説明してくださっている方がいるので、以下添付します。
是非見てください。以降は、このブログを読んでいる前提で書いていきます。
https://rokushin.blog.ss-blog.jp/2009-10-02

 

つまり、デング熱同様、再感染or再燃すると、ADEが生じることにより、デング出血熱のように、重症化しやすくなるという見方はできる。

また、ここからは個人的な見解となるが、ADEが見られるデング熱には、4つの型があるが、1型に感染すると、1型の抗体と、他の不十分な抗体を作る性質がある。よって、2型等に感染すると、それらの不十分な抗体と白血球のfc受容体が結合してしまうことで、重症化してしまう。いわば、騙されたような現象が起きるわけである。

これらを勘案するに、今回の新型コロナウイルスは、一度感染した時、抗体をつくりはするが、それらの一部は不十分な抗体であり、少しでも体内に残っていると、その不十分な抗体が受容体と結合することで、増殖を繰り返すのではないだろうか?

しかも、潜伏期間の異様な長さからも分かるしぶとさを駆使し、体内に長期間生息する事ができ、一度感染した時に作られた不十分な抗体と結合した白血球等を食い物にしながら少しずつ増殖し、また再燃する。

そんな恐ろしいウイルスなのではないか?

まぁ、これらはあくまで個人的見解ですので、予想でしかありません。

一刻もはやくウイルスが解明されることを願います。

そして、はやく安心出来る社会が到来することを願います。

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