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心は時を超えて

ここ半年以上 ずっと近場で過ごすお篭り生活だったのですが、色々緩和されてきている状況もあり、久しぶりに出かけてきました。

ちょうど、少し前のレッスンで、生徒さんとネウマ譜や中世ヨーロッパの音楽の話をしていたのです。

その彼女が「行ったらすっごく良かった!先生もぜひ!!」と熱烈にお勧めしてくれて、コレだけを目当てに行ってきました。

(大盛況のロンドン・ナショナルギャラリー展にも行かず 笑)

…素晴らしかったです!!

教科書や資料、ネットで見ていたような、作品が目の前で観られるなんて!

羊や子牛などの動物の皮をなめして作った獣皮紙に、人の手で丹念に描かれた彩飾写本。

金を贅沢に使い、鮮やかな色彩と装飾で描かれるその世界は、本当に美しく…

時々、ユーモラスなモチーフが小さく描かれているのを見つけるのも 楽しい発見です。


赤い4本の線の上に、四角く記されているネウマ譜は、音の高低や旋律はわかるものの、音の長短はわかりません。

でも、当時の人々は基本的な知識を持っていて、不自由なく理解していたとのこと。

こうして聖歌までも美しく記されている様子に、時を超えてイマジネーションが膨らみ、心を打たれます。


思いきって出かけてみてよかった!

撮影OKということで、私の楽しみ&レッスンの資料として、沢山撮らせていただきました。

コレクションを寄贈された内藤裕史氏、開催された国立西洋美術館に心から感謝です。

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