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サコッシュの悲哀

ネットで可愛いバックをみつけた。

小ぶりでキュート。

いつも謎に大荷物になってしまう私にとって、小さくてオシャレで可愛いバックなんて、憧れしかない。

サコッシュっていうのかぁ…

ちょっと懐かしい感もあるけど、そこもまたいい。

私が持ってハマる感じになるかなぁ、なんて思いながらネットサーフィンをしていて、はたと気づく。

「?! なんかそんな感じの持ってた気がする」

一気に記憶が蘇る。

大学を卒業して数年。
田舎から遊びに来ていた祖父と一緒に地元の文明館へ出かけた時のこと。

今日はラフな感じで行こう、とTシャツにジーンズ、スニーカー、小ぶりのコットンバックを斜め掛けし、祖父と母を車に乗せ現地へ。

会館に着き、「大人3枚」とチケット売り場で伝えると、不思議な顔をされた。

「大人2枚と子供1枚ですね?」

「いえ。大人3枚です。」

「いや、大人には… 。とにかく大人2枚子供1枚でどうぞ。」

押し切られてしまった…。

子供って私??
(祖父と母を勘違いするには無理がありすぎる)

子供は… 料金表を見ると、中学生以下となっている。

あんなに怪訝そうにされ、「とにかく」と押し切られるほど、中学生に見えたのか。

運転してきたの、私だけど。

大人のチケットを購入させてもらえない20代半ばって…。

何とも言えない心持ちになった。


そうだ。
あの時の小ぶりのコットンバックの感じ。
通じるものが…

サコッシュ

オシャレに使いこなすには難易度高めかもしれない。

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