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大阪の人とパリの人との共通点

2019年、2020年と、展示会出展のためにパリに足を運んだ時のこと。道ゆくパリの人と触れ合う時、あれ、なんか、この感覚えがあるなあ。と思うことがしばしば。


例えば展示会場で、出展しているものに興味を持ってくださった方が商談をしようとしてくれているのだけれど、相手は英語が喋れない。私はフランス語が喋れない。そんな場面でも、わりと諦めずに容赦なくフランス語とジェスチャーとで何かを伝えようとしてくれます。でもさすがに、商談みたいな複雑なことがジェスチャーだけで収まるわけもなく、向かいのブースの、英語を喋れるフランス人がなんとなく通訳をしてくれたりしたことがありました。


こんな感じで、お互いの言語が全く通じなくても、いつかは通じるでしょうとゆとりをもってそのままフランス語でずっと喋りかけてくれる人が多いのですが、なんかこんな光景を、大阪の人にも見たことがある。



例えば2。街で通りすがりの人に道を聞いた時のこと。英語がしゃべれる,喋れないにかかわらず、今まで歩いていた進行方向とは真逆なのにもかかわらず、私が次どこに行けばよいのかわかりそうなところまで、一緒について行ってくれる人が多かったです。もちろん、道を教えてくれるにも、言語が通じなくてもなんのそので、大きなジェスチャーでしきりに方角をさして、「ついてきて」というような雰囲気でつれてってくれる。これも、大阪でよくみる光景でした。


他にも色々だけど、パリの人と大阪の人の親切さのベクトルがなんとなく似ているような気がして、これってなんなんだろう、とずっと思っていて、あんまり共感してくれる人がいなかったのですが、今年に入って、やっと、仕事のため数年パリに滞在していた人が、「だよねー!」と共感してくれた!住んでいた人が言うんだから、やっぱり、パリの人と大阪の人の共通点はあった!😆


それに対してなるほど納得,と思える光景が、大阪にはあります。


私が初めて大阪に行った時、ちょっと驚いたのが、大きい駅の近くには、英語を喋る日本人従業員がいるコンビニがとても多かったこと。東京では、英語を喋る従業員がほとんど英語圏の人だったりすることが多いのですが、大阪では、ちゃんと大阪の人自らが、海外の人とのコミュニケーションを取りながら商売をしているコンビニが多かった。なんでも臆さず話しかける開放的な大阪の人の性格もあるのかな。間違いを恥じることなくむしろ楽しく笑っちゃお、という日頃の心がけが、英会話の中でも生きているのかも。


そんな大阪の人の、オープンな性格と、フランス人の、自由、平等、博愛なマインドとが、ピッタリと合わさるときがあります。フランス人はあまり細かいことを気にしないし、肩の力を抜いたゆるやかな感じが心地いい。日本では、なんでもきっちりしていた方が望ましいし、人に気を遣えないと叱られたりすることもある。自分の意見をはっきり言ってオープンにすることが必ずしも良いわけではない、わびさびの控えめな性格が、私たちの日常を取り巻いているから、大阪の人とパリの人との共通点を見つけた時に、なんだかちょっと新鮮でした。これからどんどんグローバル化しいていくなら、大阪の人にそのオープンマインドを学べばよいのかも。


でも一方で思う。電車やバスが時間通りにきっちり到着したり、みんながみんな、空気を読み合っているような瞬間があったり、会う約束をしたときに、時間通りに会えることが多い日本はやっぱり良い国😆

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