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少し前に読んだ本

上田秀人

お髷番承り候 三 血族の澱
徳川綱吉の行列が襲われた。甲府徳川家の家臣の仕業だ。
綱吉に被害は及ばなかったものの
館林徳川家は報復として桜田館を襲う。
将軍継承をめぐる弟たちの争いを憂慮した四代家綱は
誰よりも信を置くお髷番深室賢治郎を密使として
両家に差し向け事態の収束を図る。
しかし継承問題は血で血を洗う惨劇に発展。
家綱を、江戸幕府の泰平を賢治郎は守れるのか。
すべてはその小太刀にかかる!

お髷番承り候 四 傾国の策
紀州藩主徳川頼宣が出府を願い出た。
幕府に恨みを持つかつての大立者が沈黙を破ったのだ。
老中らに緊張が走る。
四代将軍家綱に危害が及ばぬよう目を光らせるのは、
お髷番にして風心流小太刀の使い手、深室賢治郎。
頼宣の想像を絶する企みとは――。
骨肉相食む、甲府と館林両家の将軍後継争いも収束の気配を見せず、
さらに大奥では刺客が蠢く。
相次ぐ天下の大事。
賢治郎は打破できるか!

お髷番承り候 五 寵臣の真
お髷番深室賢治郎は絶対的な忠義を誓う四代将軍家綱から目通りを禁じられてしまう。
麹町で起きた浪人衆斬殺事件を報せず、逆鱗に触れたのだ。
だがそこには紀州藩主徳川頼宣の関与があった。
将軍であろうと迂闊に手出しできぬ難事。
賢治郎は事の真相を探る。
待ち受けるは次期将軍をめぐる陰謀。
次々に襲いかかる黒鍬者、根来者を討ち破り、家綱の
信頼を取り戻せるか。
孤独な闘いが始まる!

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