機械式時計の修理者難

機械式時計のオーバーホール。分解掃除。

オメガやロレックスといった富裕層向け高額時計の修理を標榜する業者は多い。新品価格も乗用車なみ、修理代もそれぐらいかかる。

一方、旧式の国産機械式腕時計。数万円でこの修理や整備を行う業者がいない。いたのだが、高齢化で手元があやしくなってきている。

若くて高額修理しかしない職人、安くで引き受けるものの視力が衰えて修理できない職人、に2極化して、中間がいないという。

「時計メガネ貴金属」といった、旧来の町の時計屋さん。
国産機械式時計の修理は従来、こういう店に依頼したものだが。
こういった店も外注に出していて、かつ、外注先の奪い合いだそうだ。

また、OHを受け付けても、実際には裏蓋を開けて、スプレー油を吹くだけ、という詐欺行為もよくあるそうだ。私も壊されたことがある。

「時計メガネ貴金属」の個人店が、安売り眼鏡チェーンに対抗するため、メガネ等の共同仕入れを行い、価格競争力をつけているとか。
電池式時計でも電池交換時はホコリが入らないように処置すべきだが、それを行っている業者が減ってきたとか。

時計修理の行き先に困り、以前、電池交換で好感を持った店に聞いてみた。
いろいろ興味深いお話をうかがえた。記者の時なら1本書けてるぐらい面白かった。

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