シャークスコープを見ても本当に勝ち組か分からない

ある人がどの程度勝っている人なのか知りたい。
そう思うのはまあ自然なことです。
しかし、本人が見せるデータはいいところだけ切り取ってたり、データ自体を改ざんしたりすることも出来ます。
「でもMTTに関しては、シャークスコープが全部トラッキングしているから、それを見れば大丈夫」
と思っている人も結構多そうです。

実はそこには大きな落とし穴があるのです。
今は、KOやリエントリーは正しくカウントされています。
サービス終了してしまったOPRは、KOのカウントがありませんでした。しかし、シャークスコープではカウントされてます。では何?というと、それは
「リバイ、アドオン」
です。
それぞれのテーブルでいくらリバイしたか、誰がアドオンしたか、それをカウントするのは出来ないのです。
シャークスコープはどういう風に結果をトラッキングしているか。それは、ロビーです。全体で150のエントリーがあり、300のリバイがあって、75のアドオンがあったとします。その時は、
「全員が2リバイ0.5アドオンした」
として投資金額としているのです。
アドオンでは割増チップをもらえるリバイトーナメントはかなりスタンダードでした。すると、期待値にカライ人は、レイトレジして、アドオンまでタイトにプレイします。そこで0リバイ1アドオンしたとします。
しかし、シャークスコープ上では、2リバイ1アドオンしたという計算になります。仮に109ドルトーナメントなら、実際使った金額よりも1.5バイイン、163.5ドルも投資したとみなされるのです。

逆に、スキルと多面力に自信があるプロが最初から出て、ダブルリバイし、4リバイ1アドオンでビッグスタックを築いてアドオンタイムを迎えたとします。するとこのプロは、実際は4R1Aしたにも関わらず、2R0.5Aしかしてないと計算されるので、実際に使った金額よりも2.5バイインも少なく投資したとみなされます。
2.5バイインは272.5ドル。
109+Rトーナメントは毎日数回ありました。仮に1年間でリバイトーナメントに300回出て、5年間プレイしたとします。
平均で1R少なかったとすると、1500×109=163500ドル、結果に16万ドルもの差が出るのです。レイトレジストしてタイトに打つスタイルだと、シャークスコープの数字よりも16万ドル勝っているということになります。
逆に、最初から出てガンガンリバイしていく人は、実際よりも16万ドルも勝っているように見えてしまうのです。
今はポーカースターズではリバイアドオントーナメントはサテライトでしかありません。しかし、以前は通常MTTにはたくさんありましたし、SnGでもたくさんありました。
シャークスコープの見た目を良くしたいと思えば、リバイアドオントーナメントばかりに最初からたくさん出て、通常より若干広めに突っ込む。それだけで少ししか期待値を失わずにシャークスコープで勝ち組っぽく見せることが出来るのです。







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