見出し画像

何かしなければ何も変わらない / 光る君へ(第19回:放たれた矢)

今回の終わりは、衝撃的だった。
嘘みたいだけど、本当にあった話なんだよなぁ。

それはそうと、今回、好きだった言葉があった。

〝 何かせねば、何も変わりませぬ 〟

まひろが父に向けた言葉。父が職を得るため、申文(もうしぶみ)を書くのだけれど、身分相応な控えめな申し出しかしない。申文は、今で言う就活のエントリーシートみたいなものなのかな。

身分を超えた大胆な申し出のほうが帝の目につくものだと、まひろは主張する。

この考え方、とても好き。
賭けみたいなものだけど、実力不足でも、申し出しだいで採用されることはあると思う。

例えば、やったことはなくても、やってみたらできる仕事というのはたくさんある。うっすらとでも道筋が見えているならば、やったことがなくても「できる」と言い切ってしまっていいと思っている。実際、何とかなる。というか、何とかするしかない。

誰かがチャンスをくれるのを待っていても、チャンスが降りてくるかはわからない。誰かが教えてくれるのを待っているようでは、何も変わらないのだ。

自分から新しいものを取りに行く。社会の常識とか、順番を守るやりかたではなくて、誰もやっていないルートからあえて飛び込んでみる。

飛び込んだ先では、もちろん助けてくれる人はいない。自分なりに考えて、試行錯誤しなければならない。その代わり、得られるものは大きい。自分の仕事の幅を広げていくやりかたを、誰にも依存せずに身につけられるのは何より自信になる。新しい仕事は、また次の新しい仕事へとつながっていく。

大胆に行動に出たときだけ、私たちは変われる。
〝 何もしなければ、何も変わらない 〟
行動に移すのは怖いけれど、この言葉は背中を押してくれるよね。

今まで誰もやっていなかった新しい道を切り拓いていく。

道長のまつりごともそうだし、道長の同期たちの協力体制もそう。ききょうがまひろを中宮さまに紹介する展開もそう。

前例はないけれど、自分なりにできることを行動に移していく。
今回の『光る君へ』は、そういう展開が多くてお気に入りの回になりそう。

*おまけ*

藤原行成が道長に提案していた『朝日記』。これもいいな、と思った。
日記って、その日一日のできごとを夜に書くものというイメージがある。朝に前日のことを思い出してまとめるのは、その日のエネルギー源になるし、整いそう。やってみたいな。

この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?