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大学入学共通テストまであと60日!「何をすべきか??」

少しずつ秋も深まり、11月も半ば。
あっという間に共通テストまであと2か月となりました。

国立を受ける受験生のみなさん「特に合格ラインギリギリの!」

みなさんへのメッセージです。

受験生にとっては、最後の追い込みのタイミングです。
現役生の中には、ようやくエンジンがかかった、という生徒も一定数いるのかもしれませんが・・・。

さて、そんな中で今回は、国立大学に絞った話をさせて頂きたいと思います。
国立大学を受ける生徒が悩むのは、共通テスト対策と2次試験対策の配分です。
国立大学を受験する場合、共通テストでは文系でも理数、理系でも古典や社会を選択しなければなりません。
また、2次試験と共通テストでは出題傾向もかなり異なる。というところで、悩むわけです。

合格ラインぎりぎりの生徒にありがちなのは、最後は共通対策より2次対策、とばかりに、この時期から2次向けの志望大学ならではの最も難しいタイプの問題に特化して勉強を進めることです。
もちろん、2次試験対策として、その大学独自の、もしくは多く出る分野、などに深く深く、取り組むことは大切です。
でも、冷静になって考えてみると、ここから力を入れるべきポイントは基礎力強化なのではないかと思われます。


共通テストと2次試験での違い

実際にどの程度異なるのでしょうか?
多くの国立では2次試験では記述式の問題を課します。
国語の読解問題では選択ではなく、自らの言葉で説明を試みなければなりません。
英語でも部分訳を書くところから、読解、英作文まで自分で書かなければなりません。
数学では5-6問の大問で2.5問から3問正答を目指します。もちろんすべて記述ですから、途中式や考え方をしっかり見せることが必要です。
理社でも同じですよね。知識を問われるにしても、しっかりした説明を求められるわけです。
すべてが選択式の共通テストとはかなり異なる。ということになります。

しかし!?同じ部分もたくさん・・・

もう少しよく見てみます。
共通テストでは、高校教科書を逸脱したことは出題されない。と言われています。
高校教科書を端から端までしっかり学ぶことで限りなく満点に近い得点をすることができるのは知られているところです。
これはその通りで、センター試験から共通テストに代わった昨年も、そこまでの難問が出た科目はありませんでした。
特にひねられた問題があったということもない、と言ってよいと思います。
英語の量が多かった、など受験生にとって大変な部分はもちろんありましたが・・・。

では2次試験はどうなのでしょうか?
2次試験は、まず、解答方針をしっかり立てる作業があります。
記述する以上、どんなに短いものでも、他人に読んでもらうのですから、読みやすく、わかりやすい解答を書けることが大切になります。
そして、何を問われ、どんなツールを使って解答に行き着くのか、なども、知識として持っているだけでは使えない、ということがよくわかる問題が多くあります。
ここは、共通テストや私立大学の入試とは大きく異なる部分です。

一方で、一部には、非常に基礎的な知識をそのまま確認するような問題も存在しますし、難問で使うツールは教科書で出てくるものです。
実際には、基礎知識をいかに使えるか、というところが非常に大切になってくるのです。

最後の60日

こんなことを見てくると、最後の60日には基礎的な知識をしっかり確認する時間をぜひ一定程度確保すべきだという結論に行き着きます。
特に、共通テスト模試で、600点台にいる方には、基礎知識の「徹底的な再確認」を強くお勧めします。
共通テストでは、800点以上を当然の結果として目指したいところです。
なぜなら、基礎知識の確認テストだからです。
この時期に600点台ということは、明らかに基礎知識不足です。
基礎知識が不足している受験生は、2次試験でも、基礎的な知識問題を落としたりします。
難問はそもそも、完答できなくてもよいわけです。しかし、基礎問題を落としたら合格はおぼつきません。

大学別の直前対策で、出題傾向などを確認することももちろん大切です。
でも実際には、大学別の出題傾向を研究するような状況の受験生は全体の中ではごく一部。そんな受験生はもう受かっています。
その前に、基礎知識をぜひ、完全完璧にすべく、自分の粗を探しましょう。

センター試験の過去問でもよいし、センタ・共通対策の薄手の問題集でも構いません。
8割ではなく、完璧にできるところまでがんばってください。

そうすることで、2次試験の得点も必ずや、上がってくるはずです。

受験生のみなさんの健闘をお祈りします。


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