東後勝明先生の「なぜあなたは英語が話せないのか (ちくま新書)」から学ぶ英語学習
東後勝明先生の本を読んで、英語の独習と音声(発音記号・リズム・イントネーション)に関してもっとチカラを入れるべきやなと感じたので学びのメモ。
東後勝明先生の独習プログラム
本書の中では、高校レベルの英語の基礎力はあるが、まだ聴く・話すが苦手という人向けに独学のフォローが提案されていた。これは今の時代でもすごく有効そうなので自分向きのものに変更して記しておく。
これを3年間続ければ、相当話せるようになると。
1)ラジオ英会話を毎日15分欠かさず聴く。
必ず声に出す!この行為が一番大事。
2)ラジオ英会話の視聴後15分発音練習、表現の暗記を行う
復習の時間を取る。できればその場で覚えてしまう。
3)できるだけ英語の話せる仲間を見つけて日常の会話を英語で話す
4)通勤の合間・家事の間に毎日最低30分は生の英語を聴く
内容がわからなくても、まずは英語に耳を慣らす
5)週末に最低1回はイギリスのドラマ・映画を字幕つきでみる
6)1日1回、バイリンガル英語ニュースを見る
7)毎日、その日の英字新聞の見出しに目を通す
8)基礎的な英語の参考書で少しずつ復習をする。
毎日何ページと決めて毎日行う
9)考えなくても内容が理解できる程度の英語の本を声に出して読む
音声(発音記号・リズム・イントネーション)について
・英語の発音記号はすごく有効なので、すこしずつでいいのでしっかり学習すること。
・少しでも発音をよくしたければ、とにかく本物の英語を十分に聴くこと
・日本語の母音は5個、英語は12個の母音がある、子音は英語は24個、日本語では21個。(数え方によっては増減あり)
日本語にはない子音で特に大切な音
/f/ /v/ /θ/ /ð/ /ʃ/ /ʒ/ /n/ /r/ /l/
・日本語のリズムは一定の間隔で小太鼓が続く感じ、一方英語のリズムは「大太鼓と小太鼓が交互に打たれる」感じ。そして英語のリズムは①強いところ(大太鼓)と弱いところ(小太鼓)がはっきりしている②強いところ(大太鼓)は時間的に同じ時間で読まれる。
(例)
・What are you ?
・What on earth are you going to do ?
太字が大太鼓、大太鼓の数が同じであれば文の長さに関係なく、だいたい同じ時間で読まれる。そのため、読み上げるスピードが早くなる
・イントネーションとは「ことばのメロディ」、リズムはことばの強弱・緩急である。イントネーションは4つの働きを持つ(①文構造(どこにかかるのか?など)②言外の意味を表す③感情を表す④意味の軽重、対比を表す))。
・日本語の母音は同じ音質の母音でもその長さと声の調子によって意味のち外を出している。(例:夢(短い)・有名(長い)、主人(短い)・囚人(長い))。逆に英語は長さで区別はしていないので、liveとleaveやpullとpoolは長さではなく、音質の違いで表している。
→これめっちゃ分かる!!、てかすごく明確になった
イギリス英語の特徴
アメリカ英語の特徴は3つ:RAT(R:Rの発音、A:綴り字がAのときの発音、TはTの発音そのもの)
1)Rの発音の有無
イギリス英語は母音の前のに表れたとき以外はRのは発音しない
2)「ア」と聞こえる音の発音の違い
イギリス英語は綴り字がAのとき、「/ɑː/」
アメリカ英語は綴り字がAのとき、アとエの中間「/æ/」
3)Tの発音の違い(3つの違いが現れる)
①イギリス英語はTが言葉の最後に表れたら、はっきりとTの音が響く
Ex. get it , put it →後ろに他の単語がきてもTははっきり発音する
*アメリカ英語はTが弱くなり、次の単語とくっついてRのようになる
②イギリス英語はTの後にRの音が続くとTがはっきり発音される
Ex.better,butter,water →Tははっきり発音される
*アメリカ英語はかなり聞きづらくなる
③アメリカ英語ではTの前にNがくると、めっちゃ聞きづらい
Ex.centre,winter,dentist
*イギリス英語はTがはっきり発音される
おわりに
面白かったし、後半の音声の部分がめちゃくちゃわかりやすかった。東後先生の「英会話の音法50」もわかりやすそう。落ち着いたらまた触れてみたいと思う。
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