【蓮ノ空】ラブライブとアニクラ汚染
今、ラブライブシリーズの一つ、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブがすごく熱いです。
素晴らしいストーリーとキャストパフォーマンスと楽曲たち。本当に魅力的なコンテンツだと思います。
ですが……。
一点だけ、残念なことがあります。
それは
あまりにもライブの鑑賞環境が酷い
そう、あまりにも酷いのです。
ライブの注意事項に、以下の一文があります。
この申し訳程度の記載、当然ですがほとんど守られていません。
現状、鑑賞ルールが無くなっており、いまや現地はアニクラ動物園状態です。
先日の2ndツアーの千葉公演でも、現地参加者によるお気持ち表明が相次ぎました。
これだけ素晴らしいコンテンツなだけに、この状況は残念でなりません。
間もなく兵庫公演が始まります。
私も現在の認識を簡単にまとめて、お気持ち表明とさせていただきたいと思います。
鑑賞ルールの問題
鑑賞ルールが徹底されていないという問題は、アニソン界隈やアイドル界隈に限らず、どんなライブ会場にもあると思います。
私が知る限り、ラブライブにもずっとありました。
特にAqoursの2ndツアーはかなり状況が悪かったと記憶しています。
ただ、現在のラブライブでは、当時よりもさらに一歩進んでアニクラ汚染とでもいうべきものが広がっています。
迷惑行為(他人の鑑賞の妨げになる行為)
ラブライブや他のアニソン現場でこんな迷惑客が近くに居たため、ライブを楽しむどころではなかったといった経験は無いでしょうか。
無音のタイミングを狙って「イェッタイガー」と叫ぶ
狭い座席スペースで周囲に体をぶつけながらジャンプし続ける(いわゆるマサイ)
MIXと言われる、およそ演者の応援とは関係のない呪文を大声でまき散らす
大きな団扇のような改造ペンライトを掲げる(光害)
これらはアニソンクラブ、通称「アニクラ」からやってきた連中による迷惑行為です。
アニクラ汚染が広がる
アニクラ自体は昔からありました。
私も学生時代は何度も顔を出したことがあります。
ただ、いままでアニクラの文化はリアルライブには持ち込まないという不文律がありました。
もちろん、これまでもリアルライブで迷惑行為に及ぶ人は稀にいました。
しかしこれは周囲の空気を読まない自分をアピールすることで、自己の承認欲求を満たすという幼い精神性を持った人間に限られていました。
問題はこの迷惑行為のハードルが下がってきていることです。
結果、リアルライブの会場へのアニクラ文化の汚染が広がってきており、リアルライブ会場がアニクラ会場になりつつあります。
もちろん、下がっているのは行為者が行為に及ぶハードルだけです。
周囲の人は当然、迷惑だと認識しています。
なお、このアニクラ汚染については、ラブライブと近い界隈で言うとアイマスにも存在しています。
しかし、現在のラブライブは桁違いに酷い状況です。
出来ること、は少ないですが
正直なところ、何か大きな問題でも起こらない限り、状況は改善されないと思います。(起こってほしくはないですが)
イチ観客に出来ることは限られていますが、以下のような方法で出来る範囲で淡々と対応していくしかないと思います。
アンケートに記載する
絶対に行った方がよいのが、終演後アンケートへの記載です。
現在、事実上唯一、運営に意見を届けられる窓口なので、まずはこちらにちゃんと鑑賞環境を守ってほしい旨を記載した方が良いです。
また、お勧めするわけではありませんが、Eテレに意見を送ることもできるそうです。ただ、Eテレはあくまでアニメを放送しているだけなので、「ライブのアニクラ汚染を何とかしてほしい」ではなく「子どもが参加できる状況ではないが、知ってて放送しているのか?」といった筋になるかなと思います。
スタッフに鑑賞ルールの徹底をお願いする
これも鉄板ですが、迷惑行為への対応は現地のスタッフをお願いします。
出来れば現場のアルバイトスタッフではなく、コンテンツ自体の運営スタッフの方が良いです。
公演中の注意をお願いするのは現場を巡回しているスタッフになりますが、こちらはあくまでもイベント運営のスタッフなので、大きな問題でも起きない限りは上に報告されません。
お勧めなのは入場後の、公演開始前・公演開始後です。
出来る限り、巡回スタッフとは違う感じの人を見つけてお願いしましょう。
SNSに意見を書く
例えばX(旧Twitter)に「今日のライブの環境は酷かった」「こんなことがあって、不快な思いを受けた」と書くと、他の人も意見を言いやすくなるのでお勧めです。
一定の意見が公に閲覧できる状況は力になります。
ただ、そうしたお気持ち表明はネガティブですし、ある種の攻撃性も伴います。
そのためリアルの知り合いには見せたくないかもしれません。
そんな場合は、比較的ネガティブなことを言うためのアカウントを持って、そちらで呟くようにしてください。
※私も本アカでは「〇〇尊い……」しか呟いていません。
最後に
書きたいことを取りこぼさないように全部書こうとすると長くなってしまうので、簡潔にまとめました。
ライブの鑑賞環境が改善されることを願ってやみません。
以下はおまけとなります。
納得感のある対応
鑑賞ルールが守られなかった場合の運営側の対応という点では、個人的には先日開催された OVERDRIVE二周忌記念法要「d2b vs Dr.Flower」 での、主催のbambooさんの対応が印象深いです。
こちらはモッシュ禁止のルールだったのですが、意図的にモッシュを起こした人たちがおり、客同士の喧嘩の一歩手前までいきました。
この件について、bambooさんが今後どうするかを明確に説明してくれています。
この対応はとても素早く、かつ納得感のある対応だったと思います。
この納得感は、ルールの内容がちゃんと想像可能なレベルで具体的であったことにあると思います。
比較して、ラブライブの注意事項の記載は定義が曖昧です。
これでは薄く広く、一応禁止してますよ、という建前のための記述にしか見えません。(事実そうなのかもしれませんが)
怖いのはルールを無視する文化が根付くこと
一番恐れているのは、"ルールを無視する"ということが一種の文化として根付くことです。
もちろんNHKでアニメを放送している手前、子供への教育上よくないということもあります。
ただ、それ以上に制御不可能になることが怖いです。
実例として思い浮かべてしまうのは、2018年に解散したアイドルグループのベイビーレイズです。
(余談ですが、悪名高い「イェッタイガー」の発祥はこのグループです。私はベイビーレイズの「イェッタイガー」には、全く悪い印象を持っていません)
ベイビーレイズのライブでは、サイリウムを投げ込むという文化出来てしまいました。あまりにも危険なため、運営は禁止の方向に動きましたが、動き出しが少し遅く、定着してしまったあとでした。
運営も、アイドルグループのメンバーも、一体となって行為の禁止を言い続けました。
しかし、客はルールを破ることも含めて一つの文化だと理解してしまい、サイリウムを投げ込み続けました。
そして2016年、メンバーが公演中に泣き出す事態となりました。
当時のまとめと動画
センターで歌っている林さんのこのときの形相は、泣き顔なんて可愛らしいものではありません。
動画をご確認いただいた方は、トラウマになるかもしれません。
私は今でも、目を瞑るとこの表情を鮮明に思い浮かべることが出来ます。
もしラブライブがここに行きついてしまうかもしれないと思うと、恐ろしくて仕方がありません。
キャストのみんなには笑っていて欲しいです。
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