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勝手に生き辛い


人生は縛りの連続だ。

年々、歳を重ねるごとに縛りが増えてきた。

昔に比べてとても生きにくい世の中になったものだ。

というのも、僕は自分で勝手に縛りをつけて、自分で自分の首を毎日絞めている。
側から見れば常軌を逸した超ドMだと思われても仕方がないだろう。
なので、とても生きにくい世の中になってきたとか文句を言う筋合いなんて全くないのだ。

普通の人なら何も気にせずやっていることに僕は数々の自分ルールを設定し、その自分ルールがもちろん年々増えていく一方で、周りからは「すごく生き辛そう」と言われることがとても多い。

ここまでで「ん?こいつは何を言っているんだ?」と思った方が9割だと思うので、僕の自分ルールをいくつか具体的に説明していこうと思う。


まず、僕は”カバンを持たない”
仕事やライブなどで仕方がないとき以外は、僕はカバンを持たないようにしている。

僕の必需品は財布・携帯・タバコ・ライター・イヤホンと冬場はこれにリップクリームが追加されるぐらいなので、ポケットの容量だけでこと足りるのだ。
だが、たまにお尻のポケットがないズボンがあるので、そのときはアウターの内ポケットに財布を忍ばせるか、それも無理なときは現ナマを財布から取り出し、それを持ち歩くようにしている。

これは、男は手ぶらでいた方がかっこいいと思っているからだ。
また、手ぶらじゃないといざというときに護りたい人を護れないかもしれない。
なので、武闘派の僕は常に手を空けた状態にしている。

仕事やライブ帰りなどで遊ぶときは、なるべく荷物をロッカーに預けるようにもしている。
一度、ライブ後に同期2人と三茶で飲んだときに、お互い荷物をロッカーに預けたのだが、ベロベロで家に帰って次の日の午後まで荷物の存在を2人とも忘れていたことがあった。
このときにロッカーに荷物を預けることのこわさを知ったので、ロッカーを開くときは毎回このトラウマが蘇り、荷物を預けるのを躊躇してしまうときがある。


そして、次に僕は”傘を持たない”
これもカバンを持たないのと同じような理由なのだが、それに加えて傘に関しては差すと雨に負けた気がしてならない。
また、男は濡れれば濡れるほどかっこいいと思っている。
台風や豪雨のときは仕方なく傘を持っていくときもあるが、それは電車などでずぶ濡れだと周りに迷惑がかかるので仕方なく持って行っている。

だが、女の子と遊ぶときにずぶ濡れで登場し、過去に2度ドン引きされた経験があるくらい、僕は傘を持たないことを徹底している。


次に、僕は”電車で座らない”
細かく言うと、同じ車両で立っている人がいれば、席が空いていても座らないことを心がけている。
もう席がガラガラで、立っている人が誰1人としていないときは座ることもあるが、田園都市線沿いに住んでいる僕に、そんなシチュエーションはごく稀だ。
稀を通り越してもはや珍事に近い。

僕はまだ28歳と若く、体の方もピンピンしているので、僕よりも座るべき人がいるかもしれないと思うと、座るに座れないのだ。
また、僕の方が座るに値する存在だとしても、僕が我慢して幸せな人がひとり増えるなら我慢して立ってやろうという気持ちになる。
友達と電車に乗っているときに、友達は座っているが僕だけ立っているという状況がたくさんあるくらい、このルールに関しても徹底している。


その他にも、僕はたくさんの自分ルールがある。

・ウォシュレットを使わない
・一駅分くらいは電車を使わず、なるべく自分の足で歩く
・エスカレーターより階段を使う
・電子タバコは吸わない

これらは機械に頼ることをなるべく避けるために行なっていることで、僕は機械に頼ることをダサいと思っている節がある。
また、これは完全に僕の持論なのだが、機械に頼りすぎると、ヒト本来の良さみたいなものが薄れていってしまいそうでこわいのだ。

他にも、食べ物系のルールもたくさんある。

・焼き鳥はくずさない
・ラーメンでレンゲをつかわない
・パスタは箸で巻かない
・飲み会以外で飲み放題はしない
・レモンは身を下にして絞る
・醤油は皿のふちにあたらない程度の量を注ぐ
・骨はなるべく食べる
・エビの尻尾は食べる
・パセリなどの供物も食べる
・米粒ひとつ残さず、食べた後の皿を綺麗にする
・いただきますとごちそうさまを忘れない


もうひとつひとつ説明しだすとキリがなさすぎるので、理由が気になる人は直接聞いてください。
直接会えない人は頑張って会いに来てください、三茶らへんでいつでも待ってます。


このように、自分に課したルールがたくさんあり、ここに書いていないこともまだまだあるのだが、一度決めたことは守り抜きたい性分なので、たまにこれらのルールのせいでがんじがらめになってしまうときもある。

課しているルールには僕なりの考えや思いがありそれが日々、進化していくことでルールがどんどん追加されていってしまうのだ。

だが、これをまわりに強要したりはしない。

僕が勝手にやっているだけ、勝手に生き辛くなっているだけなのだ。

自分だけに制約を課すことで、いざというときに強くなるクラピカのように、僕は今日も心臓に鎖を巻いている (HUNTER×HUNTERを見たことない人はごめんなさい)。

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