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ケアマネからみた訪問介護のステップアップ

1)加算あり?なし?

 加算は、わかりやすく言うと「追加料金オプション」
こっちの方が「いいよ」とか、こっちの方が○○ってやつ。
 時計でいうとG・・・とか、携帯でいうと、ボディに・・・使ってますとか。まあそれが本当に必要かと、昭和な自分には、Mの100円・・・とかを知っているだけに、基本形はあれはあれでよかったんじゃ?と思ったりもするけどね(笑)

2)加算があふれる時代?からの卒業

 今回の改定は、あふれる加算からの卒業といってもいい改革が訪問介護では断行された。まさかのマイナス改定だけが注目されがちですが。新設された加算が、何をこっそり目指しているのかを考えてみる。

3)新設された加算と介護支援専門員。

 介護支援専門員の通常の担当者数の最大値が44件に改正(介護支援専門員にとっては改悪かも(笑))された。その結果、病院から在宅への道はある意味太くなったのかもしれない。しかし、とりあえず道ができただけで、その道は、舗装もされず、ぬかるみ、石や穴だらけというのが現実かもしれない。
 その穴だらけの一つが、人材不足なのかもしれないが?本当に人材不足という面については、組織や地域によりバラツキがあるのもまた現実かもしれない。
 病院の退院調整担当者は「退院させて」が、病院の評価や担当者の評価に直結しているかもしれない。
 介護支援専門員も、担当件数をしっかりと持てて一人前。というところだろうか。

その結果何が起こるかというと、
 今まで以上に「医療ニーズの高い」利用者増。介護的な面で表現するならば、「健康状態に留意した支援が必要」利用者増ともいえる。そういう時代にどう立ち向かっていくのか

4)時代に対応するには

 加算が登場した数回前の改正で、多くの訪問介護事業所が、Ⅱという加算を取得するようになった。
 今は、「加算なし」と「加算Ⅰ」少数派となったというのが地域の肌感覚。
で。今回改定されたⅢの立ち位置はどうなんだろう。
注目すべきは

★加算率がⅡと同じⅢ★(図表参照)

訪問介護加算

なのである。
この表をじっくり見ているときに、まさか今のⅡを取得している事業所をⅢに格下げしますよ的なことをしてまで加算を改定するという暴挙に出なかったのは、お役所の優しさかもしれない。とふと思う。

★加算Ⅲの注目ポイント★(図表参照)

加算Ⅲ注目ポイント

まずは、資格者用件で、やれ
「初任者」とか「介護福祉士」とこだわっていないところに一つの注目ポイントがある。
なので、管理的な立ち位置が、最低限訪問介護ができる資格があればいいよ。なのであるが
ほかの項目では、内容的に加算Ⅰよりの内容である面をみれば。
今後、医療に強い訪問介護事業所とか、生活保護面のサポートに強い訪問介護事業所とかいう特色を生み出す可能性もあるかもしれない
また、地域に着々と増えている「介護支援専門員+介護福祉士」のサービス提供責任者であったり、管理者だったりが配置できているが、まだⅡを取る条件は満たせていないというような状況の事業所であれば、スタッフの経験値をどうスキルアップ(※加算だけで見れば資格取得)に結び付け、一気に高みに上り詰めるかがかのうになるヒントを今回は示すような加算改定なのかもしれない。

★加算Ⅱ比較ポイント★(図表参照)

わざわざ、加算Ⅱを取っている事業所が、質重視とか言ってⅢへ移行する必要はないが、加算Ⅲが示しているヒントは、次のステップにジャンプするヒントになることを願うばかりである。

※一部表現を修正しました(2024/05/14)

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