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生きることの意味とは?幸せとは?

川村妙慶さんの本。

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もしもあなたが、あと1年のいのちだとしたら。

キャッチーなタイトルだけど、余命一年の方を対象とした本ではない。分かりやすい語り口で、生きるとは何か?を様々な切り口で諭してくれる本。

私たちは空気を吸い、食事をし、寝る場所がある、それだけで生きているわけではありません。そこから「生きる実感」を味わわないと生きているとはいえないのです。
「今日はあの人と出会ってこんな話ができた」「今日は大きな学びがあった」それは生きることを活かすことなのです。そのことを「生活する」といいます。
ただ美味しい物を食べるために働く。寿命を延ばすために生きる。子どもをつくるために結婚する。それは生きたことにはならないのです。

p.110 人間は死ぬとわかっているのに何で生きるの?

皆さん!心から幸せになりたいのなら、今の状況を受け入れる勇気をもつことです。
ではその「幸せ」って何でしょうか?私たちは目に見える「形」を見て「幸せ」と勘違いしてはいないでしょうか。
高学歴をもつ。出世する。大勢の家族に囲まれて過ごす。豪邸に住む。ブランド物をもっている。セレブな生活をする。健康である。
それはあくまでも「状態の満足」なのです。
わかりやすく言えば、携帯ストラップのようなものでしょうか。あれば楽しいし、癒されます。しかし本体ではないということ。人生の飾りなのです。しかも時とともに飽きてきますし、落とすこともあります。盗られることもあります。また自分のものになっても、他のものがほしくなります。
本当の幸せとは、目に見えない、決して流されない「自分そのものを引き受けて生きる喜び」のことなのです。つまり携帯電話の本体。自分の本体をしっかり生きるということなのです。
それができたとき、心の充足感が生まれます。

p.101 本気で幸せになりたいのなら

2012年の本なのでたとえ話が若干古いけど、よくわかる。物質的な充足と生きる幸せはイコールじゃない。今の状況を受け入れて、その場その場でベストを尽くすことが生きる事であり、幸せなのではないか。

『悟り』についても色々な本に書かれてある。要は、赤塚不二夫の「これでいいのだ」なのだ。些細なものから大きなことまで自分を取り巻く環境には様々な課題がある。でも、地球の上にいる私は変わらず存在している。いまここに居る、という事だけが紛れのない事実。いつでもいまこの瞬間に立ち戻って、気持ちをリセットし、心の導きに沿ってやりたいことをやる。それが悟り。決して全てを諦めて放棄することではない。現状を受け入れ、今に集中すること。

そう考えると、子供への教育って何なんだろうと思う。興味のあることやりたいことに全力で取り組みたい子供に、社会で活躍するためには努力と我慢を教えて型にはめこむのが教育?そして社会で一定の成果を出した年頃に、人生の意味について振り返り、自分の心に正直に生きるところに戻ってくる。

社会性を身につけ、生きる上でのアクセサリーを増やす、選択肢を増やすための営みなんだけど、命をかけるような事ではないのだろうなぁ。

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