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刀、好きに楽しめば良い

何かしら活動していると批判される事もありますが、一方でこのブログがきっかけで刀の世界を知って刀に魅力を感じて買ってみましたと言って下さる方も少なからずいて、そうした方が今現在も手元で刀を大切にしている事実があるのでこの活動(と言っても好きで刀や刀装具を買ってブログで発信したりケース作ってるだけですが)やっててよかったと思えます。
いつの時代も所有者が居なければ刀は後世に残っていきませんし、刀にとっても愛刀家が増える事は大事で、その役割を1振分でも担えたのはまさに社会貢献ならぬ刀貢献に感じとても嬉しく思います。

勿論完全に私1人だけが理由で刀の世界にはまるなんて事は実際ないでしょうし、その方も日々多くの刀の情報を目にし取捨選択して、実際にお店に足を運んで刀を手に取って感動したりして。
時々SNSを開いては楽しそうに刀のある生活を発信している人を見てなんだか楽しそうに感じているかもしれません。
直接は関わりがなくてもこうして間接的に多くの人の手を借りて、刀を所有するに至っているはずです。
なので私がこの世界に引き込んだ、なんて微塵も思いません。
でもその人が刀を持つきっかけの1人になれたと思える事は嬉しいです。

私自身も刀を所有する前は刀の面白い世界を優しく教えてくれた方がいました。その方々には素晴らしい世界に引き込んでくれたと、今でも感謝しています。
運良く良い人達と出会えたからこそ刀を所有するに至ったのだと思います。

どこかの過程で「あなたのような若い人がくる世界じゃないよ」とか、「あなた刀見るセンスないよ」、「そんな事も知らないの?」なんて言う人に出会っていたら刀の世界が嫌いになっていたかもしれませんし、所有していなかったかもしれません。

しかし、この世界に少しいると攻撃性の高い人が結構存在していた事に気が付きます。リアルの場では皆隠しているからかいないのですがSNSでは…。
攻撃性と言っても物理的なものではなく、他者に対してマウントを取ったり言葉で攻撃したり、裏で嫌がらせをしたりなど非物理的な攻撃性です。
見栄やプライド、妬み、固執した価値観などから来ているのかもしれませんが、いずれにしても大体は幼稚なものです。

趣味の世界なのでそれぞれが楽しみたいように楽しめば良いんじゃない?
わざわざ自分と合わないと感じる人の元へ行って「あなたとは合いません!」と言って帰らなくて良くない?と毎回思うのですが、なぜかそうした事が定期的に起きているのがSNSです。

一言に刀が好きと言っても、刀の鑑賞が好きな人と使う事(武道など)が好きな人に大別できます。
鑑賞するのが好きな人の中にも、美術品として楽しんでいる人もいれば、研究対象として学術的に楽しんでいる人もいれば、歴史が好きな人、ゲームと重ねて楽しんでいる人様々です。
実際はそれぞれ自分の土俵に合った部分に自然と所属していく事になりますし、似た者同士が集まってグループを形成してその中で盛り上がっています。
刀の趣味にも色々なエリアがある、それぞれの楽しみ方で楽しんでいる人達がいる。
ただそれだけで良くないですかね?

お互いのエリアに無理に干渉しに行ったところで何か変わるわけでもなし、時代毎に大きな変化はあり新たなエリアが生まれる事もあるでしょう。
川の流れが変わる事もあるかもしれません。
なる様にしかなりませんし、それに対して今までの価値観であーだこーだ言っても時代に取り残されるだけです。
無理に足掻かず波調の合う人達で集まって「今」を楽しむ事、合わない人には干渉しない事が結果的に全体で見て愛刀家を増やす事に繋がるんじゃないですかね。
とにかく他者をどうにかしようとか思う事自体無駄に思うのです。
変わるわけありませんので。
当たり前の事ですが。

あと刀もそれぞれのエリアに合わせて周っているのもまた面白い所です。
刀もまた合う人、エリアを選んでいるのかもしれないですね。

吉光(名物 鍋島藤四郎)


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それでは皆様良き刀ライフを!

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↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

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