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彼女は煙草片手に「脱皮ってけっこう疲れるんだよねー」と目を細めて言った。

9月22日のミニカニ講座は、
「脱皮」がテーマでした。

まずは、
「かつては人間も脱皮していた」という記述のある
宮古島の昔話や豊年歌を紹介しました。

宮古島に伝わっていた豊年の歌

そして、
参加者それぞれにとっての「脱皮」について考えてもらったり、
「わたしは脱皮ができる人間です」という書き出しでライティングをしたりして、
「脱皮」について思い巡らせました。

・脱皮は疲れる
・脱皮は不純物を身体の表面に集めてその皮を脱ぎ、純粋なものになるイメージ
・脱皮は命がけ(脱皮後のカニの皮の薄さ)
・危機や病は強制的に脱皮に導くのでは(そして脱皮して再生する)
・メキシコシャーマンの儀式の体験は脱皮体験だった
・脱皮するにはエネルギーが必要

など、など、、、、
脱皮に関する自由なヒントを得ることができました。

そして、きょう、たまたま、「脱皮」の話をしたら
舞台をされている方から、
「脱皮はできると思う」という話をおききました。

ハレとケの、ケである日常から、
ハレである祭の舞台に出る時に、
脱皮したような体験をするという。

生まれ変わるような感じだったり
若返ったものが生まれてくる
鬼のようなものが出てくることもあるとか。
そして、それは痛みを伴うものだと。

とても興味深くひそやかに興奮です。

・脱皮は痛みを伴う
・ハレの舞台は脱皮を促す

急いでメモをしました。

わたしも来月の満月の夜に舞台に立つ機会があるので
脱皮を意識してみようと思います。

今のところ、
わたしの中の脱皮イメージは
「とても疲れるし危険を伴うものだけれど
それによって新しく再生できるもの」

わたしが今回のワークで思い巡らせた時に現れた
脱皮ができる人間は、
煙草片手に「脱皮ってけっこう疲れるんだよねー」と
目を細めて言っていました。
彼女は一度老人になったことがあるに違いない。
何歳くらいで脱皮したんだろうか。
脱皮するきっかけやタイミングは
どうやって決まるのだろうか。

わたしはもっと彼女に話を聴きたい。

「わたしたちが脱皮しないはずがない
 仲間が脱皮しないはずがない」

そこには
わたしの地球での人生を豊かにしてくれるなにか秘密が
あるような気がするのです。

脱皮についてのミニカニ講座は
いろんな角度から続けていきたくなってきました。

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