水星の魔女7話

科学設定とかSF考証とかそういうことは一切気にしない感想です。
というわけで、以下ネタバレ。







 ミオリネ・レンブランを信頼した。
 キャラクターとして、という意味である。

 4話のスレッタを励ますシーンでも相当信頼していたのだが、7話で疑う余地なく信頼した。

 今後、ミオリネが選択を間違えることがあったとしても、それは、「キャラクターを好きにならなければよかったとは思わない」という信頼である。
 株で言うならば、「上場廃止になったとしても持ち続ける」というたぐいの信頼だ。

 7話の筋書きは、観ればわかるのでくどくどと書かない。
「スレッタの危機に、宇宙で一番キライな、ダブスタクソオヤジに頭を下げて助力を請う」というところが要点である。

「好きな人のために、自分の未熟さ、力の無さを認めて、その上で最も嫌いな人間に助力を請う」 

 もうそれだけで、十分キャラクターを信頼できるのだ。

 高い知性、経営能力、美貌、それらは付け足しであるように思う。
 誇り高さに惹かれた。
 それで十分なのである。

 誇り高い女性が、自分の好きなスレッタのためにプライドを捨てるというのは、もうそれだけで信頼ができる。
 このあたり、自尊心が高いと強いというのとは違うのだろうと思う。

 多分、スレッタが物語における人間性の善性を、ミオリネが人間性の尊厳を守護してくれるんだろう。

 筋書きによっては、両者は対立するかもしれないし、汚れた選択をするかもしれない。不穏な気配はプンプンしているが、とりあえず、この両名のキャラクターを信頼している。
 なので、最後まで視聴することに不安(ドキドキハラハラ)することはあるが、心配(こんな作品見なければよかった状態)はしていない。

 そんな感じの7話でした。

 以下さらに蛇足。


 会社ということは、つまり、人を雇う必要があるということである。
 ホームレス学生になったグエルくんは、もしかしてGUND-ARM INC.で働くのだろうか。
 ミオリネ面接官は、ぜひ優しく採用してほしい。
 ホームレスグエルくんが、貧困から抜け出し正社員になれるのか、アルバイトから成り上がるのか。
 興味が尽きない。

 ダブスタクソオヤジにとっては、反抗期に娘のおねだりされて、内心ホックホクであろう。
 反抗期の娘からのおねだりなんて、一生に一度あるかどうかですよ。きっと。

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