リズムのいい文章、というモノを書きたい。
リズムのいい文章を、書きたいー
と常日頃から思っています、郁です。
文章というものは、内容も大事。
でも、テンポの悪い文章では、どんなにいい作品だったとしても、その内容がすっと入ってこなくなるんですよね。
文章のリズムは、まさしく音楽のよう。
その調子が悪ければ、読んでいるだけなのに疲れてしまいます。
1.文章の『リズム』とは
リズムという言葉を辞書で引くと「周期的に反復や循環する動き」と出ます。
でも、同じような文や表現を繰り返すと、つまらない文章になってしまうもの。
たとえば、会議中の場面。
抑揚なく、長々と淡々と読み上げられる報告は退屈で、眠たくなりますよね。
ところが、内容がきちんと整理されて、メリハリのあるプレゼンテーションはついつい聞き入ってしまい、集中もしやすいと感じませんか?
ポイントは、「何を書くか」よりも、「どのように書くか」です。
では、どのように書けばいいのでしょう?
2.文章に「リズム感」を与える3つのテクニック
◾️一文は、短くしよう!
長文が続くと、単調で退屈な印象を与えてしまいがち。
読んでいるうちに読む気が失せてきたり、主語と述語があいまいになり、混乱したりもします。
しかし、短い文と長い文をバランスよく組み合わせることで、リズム感が生まれ、読みやすさが向上します。
たとえば、
文章がダラダラ続いていて、結局何を伝えたいのかわかりませんね。
一文で多くのことを言いすぎています。
では、ちょっとわかりやすく短くしてみましょう。
「国産」という言葉で、この商品は「外国産ではない」ということがわかります。
つまり、不要な一文だったので削りました。
またこの場合、消費者に訴求したいことは「塩加減も〜」という一分ではなく、「素材本来の味」「カット済みだからお皿に盛るだけ」の方だと判断。
塩加減のくだりも削っています。
◾️バリエーションを持たせる
同じ語尾が続く文章は、単調な印象を与えますね。
たとえば...
「~した」が目立ちますね。
こういう場合、語尾をちょっと変えてみると印象が変わるもの。
ちょっと入れ替えてみます。
こんな感じでしょうか。
(そもそも勤務中に寝るなよと...)
◾️音読して確認する
自分の文章を、音読してみるのも良いでしょう。
声に出して読むことで、文の流れ・テンポがどのように感じられるか、より分かりやすくなります。
言い回しがおかしかったり、同じ言葉を何度も使っていたり。
目で読むだけでは気づけなかったりするもの。
書いた後で音読してみると、句読点の位置が適切かも確認ができますね。
◾️リズムを意識した句読点の使用
「句読点」とは、文章を区切る「、」や「。」のこと。
文章の末尾に打たれる(。)を「句点」、文の意味を明確にしたり、読みやすくするために文中に打たれる(、)を「読点」と言います。
読点は音楽で言う息つぎのようなもの。
短い休止を示すために読点(、)を使ったり、文の区切りを示すために句点(。)を使ったりして、読み手が自然なリズムで読むことができるようにします。
◾️好きな言い回し、表現法を学ぶ
そもそもリズムの良い文章を書くためには、まず良いお手本を読むことが大切ですね。
リズム感に優れた作家の作品や、新聞、コラムなどを読むことで、自分の文章にもリズムの感覚を取り入れることができます。
また、語彙力を高めれば、その中から感情や状況にあった適切な言葉を選んで使いこなすことができます。
つまり、文章が平坦ではなくなり、その情景も浮かびやすくなるわけです。
たとえば、
よりも、
の方が、その時の喜びが、より鮮明に伝わりますよね。
終わりに
リズムのいい文章を書くことは、練習と工夫が必要ですよね。
でもちょっと意識すると、より魅力的で読みやすい文章を作成することができるはず…!
リズムよい文章を書けるように、さらに意識していきたいなあと、改めて感じています。
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