いい線いってる夜_ステッカー_黒

いい線いってる夜

もう1週間も前のことになってしまったが、夏至の夜に、電線愛好家の石山蓮華さん、ゴムホースマニアの中島由佳さん、そして鉄塔ファンの私の3人で「いい線いってる夜(いいセンいってるよ)」というタイトルのトークイベントをおこなった。
お越しくださった方、気にかけてくださった方、ありがとうございました!
私にとっては初めてのトークイベント。しかし残念ながら、緊張して何を言ったのか、どんなやりとりをしたのか、大事な部分だけ全く覚えていない!
…ので、以下は内容というよりは企画そのものに対する感想文みたいな感じ。

愛好家・マニア・ファン

石山さん・中島さんからお声をかけていただいて、打ち合わせのために初めてお会いした時に面白いなと思ったのは、それぞれが愛好家・マニア・ファンと、肩書きがちがったこと。
それぞれのスタンスを話してみると、共通しているのは「知識がある人が偉い」という価値観で活動をしていないという点。
石山さんは「電線を愛でる」という視点で活動しているので「愛好家」、中島さんはホースの写真を「収集している」というスタイルから「マニア」がしっくりくる、私は「知識を増やすことを目的としない」ので「ファン」。

もちろん、活動を続けていく上で知識は自然と増えるし、知識を得ることはとても楽しい。でも、そこがメインではないよね…というのが私たちの共通の見解だった。

知識<<<愛

イベントのあと、石山さんがnoteで「正直なところイベント中にも自分の勉強不足を感じました。」と書かれていた。
たしかに、「あの部分の説明をもうちょっと分かりやすくできたら、鉄塔鑑賞の楽しみがもっと伝わったんじゃないか…!」などと考えて悔しくなることは多々あった。
しかし、当日頂いた「自分よりそのジャンルに詳しかったり、情熱を傾けている人に出会った時に落ち込んだことはある?」という質問に対しては、「まったく!」とお答えしたい。(実際もそうした気がする)
鉄塔の知識を披露したくて活動しているわけではなくて、私が鉄塔を見るときの注目ポイントを、勝手に発信しているだけなので。

知識はそんなにないかもしれない。でも、あの瞬間、電線・ホース・鉄塔に並々ならぬ愛と関心をもった3人がいたことは事実で、決して開き直るわけではないけれど、知識に重きを置いていないからこそ踏み込めた話題もあったのではないかなぁと思うのだ。

複数の目でみる線

今回、ジャンルの違う3人でやってみて一番楽しかったのは、映し出したスライドに対して、他のふたり(やお客さん)がそれぞれの視点で考察していたこと。
中島さんがホースに注目しすぎるあまり、同じ写真に写り込んだほかのもの(便器や銃!なぜ?)に気づいていないのは、最高だった。(便器に関しては石山さんと私も気づかずに、お客さんからのツッコミで判明した。)
たくさんの視点があると、いかに多くのことに気づけるかということを実感した瞬間だった。

いい線いってたのか

「いい線いってる夜」、どうだったでしょうか。いい線いってた??
ちなみに、はりきりすぎてちょっとサムいタイトルを考えて、さらにロゴまでつくったのは私だ。普段は極力仕事をしたくない!ギリギリまで動かないぞ!というスタンスで生きているのだが、こういう祭りの時にははりきってしまうし、もしかしたら前世はパリピだったのかもしれない。

いつか「知識<愛」が浸透して、みんなが愛好家・マニア・ファンという世界になったら、ラブだしピースフルだし、前世がパリピだった私としてはとっても嬉しい。
またパーティーしましょう!(☝ ՞ਊ ՞)☝ウェーイ

いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。