見出し画像

2023年読んだ本のこと

2023年読んだ本は63冊だった。
読書日記は以前「読書メーター」を使用していたが、数年前から「ビブリア」を使っている。シンプルで使いやすいのと、下記の通り読んだ本を一覧で見返せるので重宝している。

さて、個人的に印象に残っている本について。
まず、校正者の牟田さんが書いたエッセイ『文にあたる』は、滅多に見られない校正の仕事を垣間見ることが出来て、とても興味深く読めた。



続いて安達さんの『臆病者の自転車生活』をきっかけに、私も数年ぶりに自転車に乗り始めた。購入したのはあさひの「cream」で、クリーム色の車体が可愛くて気に入っている。


次に柴田さんのお勝手のあんシリーズ。柴田さんのご飯描写が垂涎もので、続きが楽しみな作品である。他の著作では、『風のベーコンサンド』もおすすめだ。


加えてご飯ものといえば、くどうさんのエッセイ『桃を煮るひと』も前作に引き続いて良かった。装丁も桃のようなざらざらとした質感で凝っている。


今絶賛アニメ放映中の『薬屋のひとりごと』は、私の好きな『彩雲国物語』に若干通ずるものがあって、ふたりの恋愛模様も見逃せない。


米澤さんの古典部シリーズ(『ふたりの距離の概算』『いまさら翼と言われても』)は久方ぶりの邂逅だった。まさか続いてるとはつゆ知らなかったが、さらなる波乱の予感がして今後どうなるか要注目だ。


高田さんの『図書館の魔女』は、想像以上に壮大なファンタジーだった。なかなかに難解な内容だけれども、キャラクター造形が大変素晴らしく、一番続きが待ち遠しい作品でもある。


そして、吉田さんの『鯨のオーケストラ』。吉田さんの文章はとても静謐で読んでいて心地よい。物語が円環となって繋がっていく様は圧巻である。


斜線堂さんの『本の背骨が最後に残る』は、仄暗い短編集で背筋がぞくりとした。同著の『コールミー・バイ・ノーネーム』は、名前当ての百合ミステリー。それぞれ趣が異なっているものの、どちらも面白くてその振り幅に瞠目させられる。


また2023年最後に読んだ『小説集 Twitter終了』は、そのタイトルの通りTwitter無き世界を描いたアンソロジーである。私自身、Twitterを厭いながらも愛していたので、読みながら少し寂寞の想いに駆られた。