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継続することの美学

日本の四字熟語で「三日坊主」という言葉があります。

また、goo辞書によると「修行に耐えられず、三日で還俗げんぞく(一度、出家した者が、再び俗人に戻ること)をしてしまう僧侶の意から」この熟語が由来しているとのこと。(goo辞書

僧侶じゃなかったとしても、人生の中で、誰しも、この熟語にぶち当たり、もがいて、結局その熟語の通りになった、なんて経験があると思います。私は、あります。何度も。

とにかく人は、継続できないらしいです。だって僧侶でも続けられない人がいるんだもの。凡人だったら尚更。そして、追い打ちをかけるように、こんな数字のデータもあります。

「希望を持つ人が1万人いても、挑戦する人はそのうちたった1%の100人。そして、100人の挑戦者のうち、継続できる人はたった1%のひとりである。」

Diamond Online「継続するだけで道はひらける」

そもそも、挑戦する人=何かを始める人が1%しかいないことも衝撃だけど、継続する人は、0.01%しかいない。これって、どんなレアな確率かというと、

・相撲の珍手とされる、決まり手の「伝え反り」が決まること

・・・

ごめん、これ以外見つかりませんでした。ちなみに、ガリガリくんの当たり棒が当たる確率は4%なので、それよりも下。

つまり、何が言いたいかって、継続することは、相撲で決まり手が決まった時に「会場でどよめきが起きる」ほどすごいことである、ということ。(ちなみに、その相撲の試合に関する記事はこちらです。)

でも、0.01%の人しかできない「継続」は、果たして本当に出来ないものなのでしょうか。

私はそうは思わず、出来るけど、やらない。だから、結果として出来ていない、になってしまっているのではないかと思います。誰でもできるはずなのに、です。

継続をできるだけで、0.01%の人になれてしまう。こんなにオイシイ幻って他にあります?


継続、やってみた

私は、ずっと「なにか」になりたいと思っていました。スゴイ人になりたい。承認要求を求めることが悪、悲しい人、と思われる世の中ですが、私はそんな悲しい人です。でも、続けるだけでスゴイって思われるなら、良いじゃないか!

手始めに、2021年4月から2023年8月の2年間ちょい、週1回で筋トレを続けました。

←筋トレを始めた初日  終えた時→

週1回の筋トレをするだけで、食事制限も何もしませんでしたが、2年間続けたことで、視覚的にも、感覚的にも体の変化を感じました。そして、1番の収穫は、継続するだけで人は変わるんだ、と理解できたことです。あと、自分は継続できる人なのだ、ということ。

現在続けていることは「書くこと」です。noteで1週間に1回、旅行記をはじめとした記事を書き続けています。旅行記に至っては、2024年5月時点で67本書くことができました。

noteを書き続けたおかげで、私は、書くことが好きであることが分かりました。また、好きで書いたことが、他の人に読まれて、出来事や感情を誰かと共有できるスペースができました。ありがたいことに、自分の文章を通して、誰かの思い出を蘇らせることができたり、生活を振り返るきっかけになってもいるようです。

筋トレと書くことを継続することで、0.01%になることができています。でも、そのパーセンテージの重さは大きく、やっぱり面倒臭い、書きたくないと思うこともあります。続けなくても、誰にも影響はありません。格好よく言えば、自分との戦いです。


継続するコツ、自分と戦うコツ

継続ができる人が0.01%しかいない理由は、結局、みんな自分の弱い部分がクソ強いからなのかもしれません。楽したいもん。私もそうです。今も、お昼寝したいし、スプラトゥーンやりたい。でも、実際は書き続けていて、継続できています。なぜ、継続できているのか。

① 継続しやすい環境を作る
継続しなくなる理由の1つは、面倒になることです。逆に、面倒だと思わなければ継続ができます。

筋トレは、セミパーソナルトレーニングを受けていました。トレーナーさんが隣でサポートしてくれて、重量やメニューも全て考えてくれるおかげで、私は重いモノを上に挙げるだけで済みました。楽でした。

通っていたジムは、仕事をしていた時のオフィスから歩いて10分弱の場所にあったので、仕事帰りにスグ向かうことができました。仕事の「ついで」に筋トレができたので、わざわざ通う感が無く済みました。

どうやったらラクかを追求すると、継続できます。

② 継続した先にあるナニカを信じる
筋トレをしていた時には、継続した先にある健康や美貌のことを考えていました。当時、世界一周を控えていたこともあり、体力が無い体をどうにか強靭にすることで、安心しながら旅ができるように、とも考えていました。

今の書く活動も、続けることで、自分の書く力が仕事に繋がるかもしれないし、誰かの旅行欲に火をつけるかもしれません。

ポイントは、継続した先にある何かを信じることです。未来にあることなんて誰にも分かりません。不確定なので、それに向かって、今、何かをすることは無駄になる可能性もあります。必ず先にこれがあるのだ!と信じて、今、継続します。

③ 継続した自分を褒める
筋トレをしていた時は、自分で自分を褒めなくとも、周りの人から腕の筋肉や背中のたくましさを褒められました。noteを継続して書くと、note側の機能で、X週連続の投稿おめでとう!みたいな感じで褒めてくれます。

人は、褒められると嬉しい生き物です。大体の人は、褒められると頑張れます。褒められたいから、頑張ることもできます。大人になると、なかなか他の人から褒められることは少なくなるけど、継続した自分へのご褒美は必要。

④ 継続できることをやる
継続できているか、できていないか、は自分の判断でしかありません。コトが大きいことをすればするほど、継続しづらくなります。①と似ていますが、継続できない理由をなるべく潰すためには、できることをやるのも1つの手です。

noteを継続して書いていますが、書くこと自体はペンと紙や、スマホのメモ機能があればできます。かしこまって書く必要もありません。寝転びながら、文字にすれば良い。

続けるためにハードルを下げて、継続できるようなコトをやるのもポイントです。


継続することの美学

誰でもできるけど、できないこと。誰でもできるけど、やらないこと。

面倒臭い、時間がない、眠い、疲れた。それらの気持ちを素直に認めて、やらないことも良いと思います。あと、そもそも嫌なことは、やるべきではないです。

やりたい、続けたい、と思ったことは、ちょっと頑張ってやり続ける。希少価値がある人になるためだけではなく、それ以外にも良い結果は必ず付いてくるはずです。

これからも、0.01%の人でいられるように、書き続けるぞ。




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