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中日ドラゴンズ投手運用定点観測2024【3.4月編】

全国のドラゴンズファンの皆様こんにちは!

打てない打てないと貧打ばかりがフォーカスされて、逆に投手陣は盤石のイメージがあるドラゴンズ。
たしかに1軍で投げる髙橋宏斗や柳・小笠原などはリーグでもトップクラスですが、昨季の2軍の先発はかなりカツカツの運用でした。

2軍の投手が枯渇した結果、高卒ルーキーの森山を4月から中6日で90球を投げさせるような運用をさせてしまいました
結果として森山は怪我をして離脱し、オフに育成契約となりました。
今季も出遅れており、他球団の同級生と比べると後れを取ってしまっていると言わざるを得ません。

オフには2軍でローテを回していた岡野鈴木が退団。
ルーキーで唯一先発タイプの草加もトミージョン手術を受け、今季全休が確定。
先発補強はなく、根尾・梅津らの昨季からの成長に賭けた形です。
2軍の先発ローテは回るか?という不安は拭えません。
今季の高卒ルーキーである福田森山と同じ轍を踏むのは絶対に避けなければなりません。

今季から2軍の首脳陣が変わり、監督と投手コーチにキャリアのある井上監督落合英二コーチが加わりました。

ということで今季は2軍の野手運用ではなく1.2軍またいだ投手運用にフォーカスした定点観測を行っていこうと思います。


※1.2軍の公式戦の数値のみ反映しています。
3月は2軍が公式戦、1軍はオープン戦の時期だったので、この間をまたいでの比較はあまり参考にならないかもしれません。

・先発ローテ表

2軍の9連戦を3度のブルペンデーで何とか乗り切った形。
ローテはカツカツ状態です。
一方2軍の年齢"だけ"を見ると、ほとんどが赤色よりの選手が先発。
若手のチャレンジの場としては機能していることがわかります。

・登板間隔

4月から松木平に中5日をさせなければいけなくなってしまったのは痛いところ。
仲地も中5で投げていますが、雨天中止からくるイレギュラーなもの。
計画段階では問題ないように見えます。
高齢の涌井、怪我から復帰の大野・梅津を間隔を空けて投げさせるのはとても良いことですが、その分のしわ寄せが柳やメヒアの中5につながっているという事も忘れてはいけません。

簡単に表にすると以下の通りです。

週6試合×1.2軍で2試合とすると1週間12試合を13人、それを2~4人の間隔をあけた投手を抱えながら回すことになります。
これはかなり火の車で、オフの間話題に上がった先発足りない問題が早くも出てきてしまったことになります。
2軍の投手はほぼ全員中6で回っています。にもかかわらず一人の離脱も許されない状況です。

根尾は4回中2回が中7日以上ですが、中6登板が雨天中止で飛んだ日にシート打撃登板の記事があったので実質中6で計算しました。

・連投状況

ワンポイントは対戦打者3人未満の登板のたびカウント

土生の登板間隔問題もあり、3連投を4月から2回も出してしまったのは良くない点。
最序盤に勝野・齋藤らの連投が問題視されましたが、勝ち試合が減るにつれ登板ペースは鈍化。
一安心といったところですが、ここから上の順位を目指すにはいずれ直面する問題。
かつて与田監督が夢見たダブルAチームのように負担を分散させる布石を今のうちから打っておきたいところ。

2軍は先発と比べ中継ぎがやや飽和気味。
3度のブルペンデーをしても3連投は0、2連投は1軍より少なく、ワンポイントで細かく刻む継投をする余裕もあります。

・球数から貢献度を測ってみる

ここからは球数を使ったちょっとした小ネタ。

福谷・上田は中継ぎ登板時のものも含む

1イニングを消化するまでに何球要するか計算したところ、最も少なくアウトを積めていたのは髙橋宏。これは5登板のうち4登板が2軍での試合だったので格の違いを見せつけたといったところでしょうか。
1軍登板のみの選手に限定すると小笠原・柳と中6で回れている選手が続きます。

「打たせて取る」イメージのある松葉ですが、ここまでは平均以下の数字。
これはセイバーメトリクス界隈では有名な「打たせて取るピッチングは存在しない」という話に少し合致していると言えるかもしれません。

2軍に目を向けると松木平が頭一つ抜けた数値。
平均イニングも根尾・仲地よりも多く、支配下は近いかもしれません。

続いて中継ぎの数値をみてみましょう。

絶対的な存在であるマルティネス、今季安定感のある清水・齋藤などの数値を見るに球数少なくアウトを取れる=良い投手と言えるのではないでしょうか。
中継ぎ陣はオーバースペックで少し先発に回してみても?という声をSNSでみますが、1軍投手より少ない球数で抑えられるならその通りかもしれません。
逆に最近調子が落ち気味の勝野、序盤つまづいた松山は上の3者に比べたら球数はかさみ気味。

ここ数試合印象的な活躍を残す橋本の球数が来月以降どう変化するか注目してみてみたいですね。

・登板数0の選手

最後にまだ今季登板が0の選手をまとめました。

草加-TJ手術リハビリ

-キャンプ時の怪我のリハビリ?

福田-情報なし(公式Xでナゴヤ球場にいることは確認)

竹内-情報なし

石川翔-リハビリ(若狭アナのXより)

・さいごに

先発ローテ足りない問題に早くも直面する結果となってしまいましたが、兆しもあります。

期待の星である森山が復帰登板を果たし、野中・加藤竜・菊田ら初登板組も出てきました。
彼らが出てくるまで時間稼ぎができるか、どこまで持つかが勝負です。
岡田も復帰し、岩嵜にいたっては2軍最多登板するほど元気です。

そしてなにより高卒の福田がまだ登板0に抑えているというのは、去年の森山事件があったことを考えると大変喜ばしい事です。
詳しいニュースは出てきてませんが、体づくりをしている最中でしょうか?怪我ではないといいんですが・・・。

2軍はローテ不足という編成上の問題を抱える中、井上監督・落合コーチは配られた札だけでうまく運用していると思います。

2軍運用の難しい点である
・1軍都合で投手が抜ける(ローテ回っていた福谷がリリーフで1軍昇格)
・ベテラン、怪我からの復帰組の調整(田島・福連投なし、岩嵜連投1回)
・新人、若手の起用法の問題(新規球団相手にブルペンデーで横一線集中起用)
を何とかやりくり。
3度のブルペンデーは先発したのは先発経験のある岡田と福島野中は初先発ですが、ホームナゴヤ球場で2イニングのみの登板でした。

まとめると現在のドラゴンズは
×投手不足
○先発不足

です。


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今月はここまで。
また次回のnoteでお会いしましょう。

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データ引用:スポナビ 野球速報

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