希望の種類

僕の抱いている希望は決して手放しでポジティブなものではない。かといって後ろ向きなものでもなく、それは前を、未来を見据えてはいる。

ただ、それは褒められたような、絵に描いたようなハッピーではないし、叶うかすらもわからない。ただ希望を抱かずには生きていくことが出来ない。だから縋るように見出した。そんな消極的な、後ろめたさすら覚える希望だ。

そんなものですら僕は僕自身を裏切り続けている。叶わないとわかったら描いた夢を破り捨て、また新たなものを描く。

子供の頃描いたような華やかな夢じゃない。ひどく現実的で灰色がかった夢なのか希望なのか光なのかよくわからないもの。そんなものですら今の僕には絵の描いた餅。叶うことはない。

未来に希望を見出せないと僕は生きられない。
でもそれすら叶うことがないことを見る前から薄々感づいている。

それでも何かを見出す。
生きる為に。

何のために生きるか、僕は人として生きることからは外れていっている。

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