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「夏浅し」雑記 2022/5/2〜5/8

・1週間ごとの雑記、6週目。


・気づいたら夏になっていた。2週間くらい前からすでに暑かったんだけど、5日が立夏だったので、ようやく暦の上でも夏になった。みんな大好き夏。「過ごしづらいけど概念としては好き」でお馴染み、夏。

 ここ数週間で、気温だけではなくて空気感も一気に初夏らしくなってきた。まず、日差しに色が付き始めた。冬の日差しには色がない。かなり個人的な感覚の話だけど。それから、草木が生い茂り、そこら中を虫が飛び回る。なんというか、初夏っていちばん生命を感じる季節だ。

 二十四節気を覚えてみたい。立夏の次は小満で、これは5月の21日ごろらしい。立夏はその名の通り夏の始まり。小満は、麦が色づき始め、草木が繁り、万物が成長していく季節。ということらしい。季節に詳しい人になりたい。季節という概念が好きだから。何を知れば季節に詳しいということになるだろう。歳時記でも読もうかしら。

 ドット絵を描くとき、毎回季節感を意識して描いてしまう。というか、そもそもの出発点が季節だ。「今は初夏だから、初夏の絵を描こうかな」みたいな。そこから「初夏らしさってなんだろう」みたいな感じで膨らませていく。

 たまには季節感のない絵も描いてみたいな。でも何を描けばいいんだろう。僕は風景が好きで風景ばっかり描いているから、やっぱり季節というのは意識せざるをえない。


・二十四節気といえば、氷菓のアイキャッチが二十四節気だったな。アニメの雰囲気と合っていて好き。


・木曜日にコミティアがあった。

 前日、というか当日夜更かしをして6時ごろまで起きていた。眠いのでそのまま寝て、昼ごろに起きてコミティアに行った。風景イラスト本をたくさん買った。


・火曜日に大学の写真課題の講評があった。

 その写真課題の課題文というのが、こんな感じ。

『風景の中にいる人物』を被写体として写真を撮影し、
「10枚以上・20枚以下の1シリーズの写真作品」として提出すること。
(中略)
・『人物を魅力的に撮る』という事を心がけて下さい。
(写真技法だけでなく、キャスティングやスタイリング、ロケーション、シチュエーション等も含めて考えて下さい)

 課題が出されたとき、風景という文字が目に入った瞬間「おっ」と思ったけれど、次の瞬間頭を抱えた。ようするに、人物写真を撮る課題じゃん。「知り合いにモデルを頼むか、街を歩く人などに話しかけて許可を貰ってから撮影してください」とのことだった。どうしよう……。

 僕には友達が1人もいないので、後者を選ぶことにした。そのつもりでカメラを持って、大学から少し電車に乗り高尾に出かけた。電車を降りて少し辺りをうろうろし、30分ほどで諦めた。

 知らん人に声をかけるの、ハードルが高すぎる……。というかそもそも人物の写真なんてまったく撮りたくない。終わりじゃん。

 どうしよう……と思ったまま誰にも声をかけることなく散歩を続ける。いつものように標識とか空とかばかりを撮りながら数kmほど歩いたところで、とある物が目に入った。いや、「とある人」が……。

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 初音ミク。

 これだ。

 課題は「風景の中にいる人物」である。こうなったらもう、「風景の中にいる"撮影許可を取らなくてもいい"人物」を探すしかない……。

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・これをそのまま提出した。講評ではクラス全員の前で作品を見せるんだけど、その前にプレゼンの時間があったので、上で書いたような経緯を説明した。

 先生には「やりようがない中でよく頑張ったと思います」「意図はしていないかもしれませんが、こうこうこういうコンセプトが見出せていいですね」というようなことを言われた。

 恥ずかし~~~~。

 これは「逃げ」の選択です。2課題連続で「逃げ」をやってしまった。よくない。


 そのときの散歩、個人的に結構好きな写真が撮れたので見てください。

 川の上に大きな鯉のぼりがかかっていて、川沿いを親子連れが大勢散歩していた。なんというか、めちゃめちゃ穏やかでいい情景だな、と思った。帰って親にその話をしたら、僕も小さいころ母親とこの川沿いを歩いたことがあるとのことだった。


・ドット絵の進捗:絵としてはだいたい描けた。あとはアニメーション。

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 勘で金魚を動かしている。今のままだとただ直進しているだけなので、ちゃんと泳ぎを描かないといけない。どう動かせばいいんですか? わからん……。


・今週読んだ本。

『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』:全巻再読します。

暮らしの中にある宇宙』:コミティアで買った本。絵描きやドッターなどのクリエイターさん数人が、季節をテーマにして書いた文章のアンソロジー。その中で、『晩夏の蛍』という小説が本当によかった。僕が夏という季節に対して感じていた要素のすべてが詰まっていて、こんなの夏のイデアじゃん……と思った。もしかすると、今までに触れた作品の中でいちばん完璧な夏に近い作品かもしれない。夏は、明るくて力強い生命の季節なんだけれど、同時にどこか病的な仄暗さも抱えていて、生命とのコントラストで"死"の匂いもまた強烈になる。


・今週観たアニメ。

『中二病でも恋がしたい!戀』:中二恋の2期。1期の感想もどこにも書いていなかったので、一緒に書いておこうかな。

 初めてラブコメのアニメを観た。ラブコメというジャンルを若干食わず嫌いしていた節があるので、そこまで期待値は高くなかったんだけど、さすがに京アニだけあってかなり好きなアニメだった。

 1期のラスト数話の展開が好き。京アニの作品ではだいたい、丁寧な日常描写をやったあとに、その日常に対してどう向き合っていくのかというのが大きなテーマとして描かれる。『中二恋』でも例によってそれが描かれていて、その答えの出し方がかなりいいなと思った。

 11話の演出、大好き。

「幸せな日常」の質感がすごい。オタクがリア充になりたがる気持ちがようやく理解できた気がする。

 全然まとまってない箇条書きみたいな感想だけど。そんな感じです。

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