なぜ「Brand new!」は炎上したと錯覚できるのか

【追記 12/2 02:30】
Twitterからご覧になられている方が増えているようですのでこのnoteを書いた経緯を追記させていただきます。
引用部分は『なぜ「Brand new!」は炎上したのか』https://note.com/reanacoi/n/n1def522fd49d というnoteです。
これを受けて自称泉Pと自称亜子Pが記事を読みながら思った突っ込みどころを適宜挿入したのがこのnoteです。(本追記はそのうち前者が記述しました。)ほぼその場で思ったことを書き連ねたのみで、推敲の甘い部分についてはお目こぼしください。追記時においても再度彼の記事を読むのが余りに馬鹿げているので推敲はしていません。
彼の筆者は内容からニューウェーブPであると推測しますが、村松さくらP・土屋亜子P・大石泉PとニューウェーブPは当事者からしても見分けが非常に困難なほど同化していますが、私にとって(特に記事中のような妄想にとらわれた)ニューウェーブPとは決して同一視されたくない存在です。
本記事の中で指摘しましたが、彼らにとってニューウェーブとは『(各種アイコンやコラボ等で先陣切って登場するいわば看板アイドルユニットであるところの)ニュージェネレーションの次世代ユニット』であり、他のアイドルユニットとは一線を画す優先されるべきユニットであるという妄想が最早価値観として確立しています。
ですから、記事中の『嫉妬ではなく義憤』という言い分は彼らの価値観においては正当です。他のアイドルユニットとは一線を画す優先されるべきユニットの名という『特別なキーワード』を他のユニット曲の歌詞に用いたのですから。
しかし、その狂信的な前提を共有しているのは先述の『妄想にとらわれたニューウェーブP』のみであり、前提を共有しない他のニューウェーブP・村松さくらP・土屋亜子P・大石泉Pにとっても、その他のPにとっても異端の発言に他なりません。
発売日のタイミングで彼のnoteを公開したことについては、かなり意図的であると私は感じます。せっかくの楽しい時間をこのようなくだらない論説で阻害してしまったことを辻野あかりP・砂塚あきらP・桐生つかさPを始めBrand new!発売を楽しみにされていたすべての方に大変申し訳なく思います。
しかし、今以上の妄想に立脚した謂れのない中傷を防ぎ、私たちの担当アイドルに無益な行動を終わらせたいと思いこのnoteを公開するに至りました。どうかご容赦のほどお願い致します。

-------------------追記終わり-------------------

新アイドルの歌詞が炎上した。と言えば、また夢見が何かやらかしたのか、お願いタヒんでくれで懲りなかったのか、と勘違いされるかも知れない。だが、大きな批判を浴びたのは、辻野あかり、砂塚あきら、桐生つかさ(以下、ボイオデ組とする)のユニット曲「Brand new!」である。2020年の第2回ボイスアイドルオーディションでボイスを獲得した三人の初歌唱曲であり、三人中二人が2018年以降実装のいわゆる「新アイドル」という話題性もあって鳴り物入りで発表された楽曲だが、歌詞内で用いられている「new wave」という語が、大石泉、村松さくら、土屋亜子のユニット「ニューウェーブ」(以下、NWとする)の名称と被っており、NWと何の関係もないボイオデ組が歌詞に用いるのは不適切であり配慮に欠けている、という怒りの声が各所で巻き起こったのだ。Twitterやネット掲示板には、作詞家や、この歌詞を通した運営に対する非難が噴出した。私のTLには連日糾弾の言葉が流れ続け、鍵垢では歌詞変更を求める抗議行動の声さえ上がっていた。一方で、これらの非難に対する反論と運営擁護の声も起きているが、「ニューウェーブという言葉は一般名詞だからこれを使うなというのは言葉狩りに等しい」「brand-new waveだからNWとは無関係」「偶然の一致に対して過剰反応」など、恐らくはまだゲームを始めて日が浅いだろう新アイドル担当Pからの、問題の本質をとらえ損ねた的外れになっている意見が多い。

そもそも炎上していない。勝手に一部の頭のおかしいNWPが騒ぎ立てただけで、その本質はニューウェーブが他のアイドルに対して優位性を保持しているという妄想に依拠している。不要にレッテルを貼ってはいるがBrand-newに続く単語は音韻として[ei]母音が適当でありday[déi],way[wéi]等、馴染みのいい単語の例にwave[wéiv]もあるというだけである。

今回発生した炎上について正しく知るには、NWの出自、つまり8年前に遡って説明しなければならない。なお、この記事は新参Pへ向けて客観的に事情説明するためのものであり、2012年以前からモバマスをプレイしているPにとっては自明の内容なので、それに当てはまる方は読んで頂く必要は無い。
NWは2012年8月の「新人アイドルプロデュース」で登場したユニットである。アイプロは当時初の試みで、ネガティブなリアクションが返ってきやすい仕様となっており、初動でややプレイヤーを引かせてしまった側面もあったが、その後、特異な立ち位置や魅力でコツコツとファンを集めてきた。
NWの最大の特徴としては、シンデレラガールズの世界において(城ヶ崎姉妹などのような例外を除いて)アイドルになる以前から深い知り合い、仲良し三人組だという異例の設定である。同じ中学に通う友人でありながらアイドルとしてもユニットを組んでいる三人であり、登場時点から互いの関係性や裏事情など練り込まれていて、その全容は2020年現在も未公開の部分があるなど、深い奥行きを持った、いわばシャニマスにおけるノクチルのような存在だった。

ニューウェーブとノクチルの対比はなぜかNWPによって頻繁に主張されているところが散見されるが、私の解釈ではノクチルは『さよなら、透明だった僕たち』というコンセプトメッセージに見られるように4人が過去を色づけていくストーリー構成になっている。一方、ニューウェーブは泉の留学に代表されるように今後離れ離れになる3人の未来に対するストーリーが主軸である。また、ノクチルは『学年違いの4人の幼馴染』、ニューウェーブは『同学年の3人(出会った時期も言及されておらず幼馴染かどうかも不明)』であり類似性を主張するには根拠が弱い。

『アイドルになる以前から(深い)知り合い』というが、当人が挙げている城ケ崎姉妹、そして白雪千夜・黒埼ちとせのコンビ、また深くはないが渋谷凛と北条加蓮が同じ中学(アニデレ設定)という反例は十分ある。この一点からニューウェーブのみの特別性を見出すには不十分である。

現時点で全員ボイスは未実装だが、それはNWのPが、ユニット内の誰かに票を集中させるよりも三人全員に票を入れる傾向が強く、その分総選挙で不利になるというだけで、逆にそれだけ「箱推し」したくなるユニットとも言える。実人気で言えば、P数の実体把握に最も近いと言われる担当称号ランキングにおいて、たとえば泉は190人中81位で、半分より上どころか、アニメサプボ勢の大半(上条春菜、及川雫、大和亜季、藤本里奈、上田鈴帆、難波笑美、浜口あやめ、脇山珠美、龍崎薫、松永涼)や近年の総選挙ボイス獲得勢の一部(村上巴、関裕美、南条光)その他サプボ勢の一部(棟方愛海、的場梨沙、小関麗奈)よりも上に位置している。

『三人全員に票を入れる傾向が強』いという根拠が不明。泉の担当称号人数が多いとして、それがNWそのものの人気を補強する論拠にはなり得ない。

NWを語る上でもうひとつはずせないのは、ニュージェネと対比される主役ポジションである。ゲームではニュージェネが揃って活動するよりも若干早くユニット単位で登場したし、アニメでは第2話でニュージェネの先輩としてちらりと登場しているが、コミカライズではニュージェネの後輩として絡むなど、NWはニュージェネの「先輩」なのか「後輩」なのかややこしい側面はあった。だが実体としては、デレアニの時期に最前線で活躍したニュージェネの「次」を担う三色主役ユニット(いわゆる信号機)としてNWが想定され、受け入れられていたことは間違いない。「2期 ニューウェーブ」「アニメ ニューウェーブ」などでTwitter検索をかければ、次のアニメの主役を張るのがNWであろうという憶測が多くのPに共有されていたことが分かる。アニメに限らず、新しいコミックが発表されるごとに、NW主人公のコミックを待望するなどメディア展開を求める声が上がっていた。

あ ほ く さ

まず、ニュージェネと対比することが意味不明(ノクチルともしてましたよね、対比好きですね自担にそんなに自信ないですか)
ニュージェネとニューウェーブがユニットとしてデビューしたのは同じイベントであり、その日付違いで後先を説明するのは強引である。
アニメでの登場はハッキリ言ってモブで先輩後輩など触れられてすらない。先に事務所に所属していたという事実しかない。
コミカライズというが、調べた範囲ではアンソロジー程度でしか出番がなく何を指しているのか不明。アンソロジーを資料として引いているのであれば稚拙である。

さて、これらを踏まえた上で「2期 ニューウェーブ」「アニメ ニューウェーブ」などという恣意的な検索をかけて認知バイアスを深めたところで、ハッキリ言って無意味である。間違った前提に立った間違った妄想に何の意味があろうか。

2017年の頭には、NWの各人が所属する三つのユニット、クール系のファタ・モルガーナ(大石泉・八神マキノ・浅利七海)、キュート系のスケルツォ・プリマヴェーラ(村松さくら・今井加奈・大原みちる)、パッション系のブエナ・スエルテ(土屋亜子・喜多日菜子・矢口美羽)が登場した。これらは、本田未央、渋谷凛、島村卯月がニュージェネ以外にそれぞれ属性ごとにポジティブパッション、トライアドプリムス、ピンクチェックスクールを結成したのと全く同じ売り出し方である。ファタ・モルガーナ、スケルツォ・プリマヴェーラ、ブエナ・スエルテの9人の中にボイスつきのキャラクターはいなかったが、むしろ今後の飛躍を見込んで選定されたメンツだっただろう。2018年春の第7回総選挙で喜多日菜子がボイスを獲得し、八神マキノ、今井加奈、浅利七海が総選挙圏内に至ったことからも、この抜擢は間違ってはいなかったと思う。

日菜子のボイス獲得、マキノ・七海・加奈の飛躍は担当Pたちの成果であって決してNWPが誇るようなものでも上から目線で『この抜擢は間違ってなかった』などと言い放つようなものでもない。
また、泉・さくら・亜子それぞれにそれぞれのユニットがある中でNWとファタ・モルガーナ、スケルツォ・プリマヴェーラ、ブエナ・スエルテの3ユニットのみを取り上げるのは視野狭窄が著しいと言わざるを得ない。

こうして、6年以上にわたる活動で、ニュージェネの「次」として確固たる地位を築き、その努力が報われつつあったNWのPたちの想いが、いつ、何者によって踏みにじられたのか……もうお分かりだろう。

『ニュージェネの「次」として確固たる地位を築き』
築けましたか……?努力、どこ、ここ……?
もしかしてこのnoteが努力なんですかね

2018年末から登場の新アイドルである。
もちろん、大量のアイドルが出番を奪い合っている状況下で新人を投入する、という選択そのものが、既存アイドル全体への軽視ととらえることもでき、新アイドル追加発表の時点でSNSは相当に荒れ、ゲームを辞める者も続出した。警戒の目は新アイドルの具体的な性質にも向けられ、当時は、既に声が付いていることや、挑発的な発言から、黒崎ちとせ・白雪千夜に対する敵視の声が目立っていたが、むしろ、私の周りでは辻野砂塚夢見(以下、ユニ募とする)の三人の方が、より脅威として厄介だと見られていた。

ユニ募組の登場については賛否両論であり、否定的な意見が強くなったのはちとせ、千夜のボイス実装登場からである。また、離れる人もいれば新規に参入した人もあり、一側面からの言及でしかない。

つまり、白雪黒崎(及び久川姉妹)の登場では200人近いアイドル全員が平等に少しずつ割を食うだろうが、ユニ募の登場では、同じ三色前提ユニットであるNWのみがピンポイントに出番を奪われることは、目に見えていたからだ。新アイドル全体への不満で見えにくくなってはいたが、「そもそもNWに声をつける前に三色ユニット前提の新人を投入する」ことへの疑念は広がっていた。NWPの中でも寛大な度量の持ち主は、新しい三色ユニットの登場は同じ三色ユニットであるNWにとってむしろ注目される要因、追い風になるかも知れないと殊勝な意見を発していたが、その想いは裏切られることになる。

他にもキュート・クール・パッションからそれぞれ1名で結成されたユニットは多数あるし、一か月おきの登場・別衣装で三色前提ユニットとは言い切れないだろう。また、新アイドルの追加で割を食うのは当然だし、その影響がNWに顕著だという論拠は強SRがそれぞれ1枚ずつ、また泉はデレスポ3Dコミュ実装など結果として実際に特に顕著に割を食ったとはいえない。

まず起きたのは2019年4月、総選挙の最中だった。躓きの発端である初代アイプロがBADを残したまま復刻されたのである。もし改善されていればNWへの援護射撃にもなっただろうが、初回以降は削られたBAD連発仕様を残したままの状態でアイプロをプレイさせれば、当然、NWへの反発を覚える人も多いだろう。あたかもユニ募を推すうえで邪魔になるNWをここで抹殺するために、票を削ろうとしているかの暴挙だった。それは穿ち過ぎとしても、まるでNWのことを一応は忘れていないという表面的なアピールのようであり、しかも的外れだった。

アイプロ復刻は個人的には「もっと蔑んで泉ちゃん」っていう感想しかないんですけど、『BAD連発仕様を残したままの状態でアイプロをプレイさせれば、当然、NWへの反発を覚える人も多い』んでしょうか。
そもそもNWの票を削りたければ途中からの復刻のみのツアーのように初代アイプロをすっ飛ばして復刻始めればよかったんじゃないですかね。穿ちすぎというか最早陰謀論。

それでも、総選挙の結果が出た時、ユニ募の三人のうち夢見一人しか声がつかなかったことで一定の安堵感は得られた。総選挙50位圏内に入らなかった辻野砂塚の人気的にも、翌年に声がつくことはないから、揃って歌を歌うことになるのは当分先だろう。仮に残り二人に一度にサプボをつけでもしたら、それこそNWにサプボを付けない合理的な理由はなくなる。NWの中では泉の人気が突出しているが、夢見の立場はそれと変わらないとも思えた。また、前述の派生ユニットに含まれる浅利七海・八神マキノ・今井加奈が次の総選挙でのボイス獲得を狙える位置につけたのも朗報だった。

『泉の人気が突出しているが、夢見の立場はそれと変わらないとも思えた』総選挙3位に泉突っ込んでから言ってください。
派生ユニットに含まれるアイドルが好位置に付けたからどうだと言うのかも謎。ユニットメンバーアイドルにおんぶに抱っこで声付いてそれで満足ですか。
後半部分で『2020年から2021年に掛けて七海とマキノに投票またはサプボで声がつき、そこからファタ・モルガーナ繋がりで泉に声を付け、それを突破口にして亜子・さくらに声を付け――というルート』を夢想しながら、りあむに声がついてあきら、あかりに声は付かないだろうという自分の見たい現実しか見ない点にこのnoteの偏狭さが凝縮されている。

そうやって光明を見いだしていたNWPを嘲笑うかのように、運営が突きつけたのが2020年の「第二回ボイスアイドルオーディション」開催決定だった。
これこそがユニ募に声をつけるために運営が用意したある種の「禁じ手」だった。通常の総選挙と違って、「声のついているアイドル」と「声のついていないアイドル」の戦う場所は明確に弁別される。そして、推しのアイドルが既に声付きであるPにとって、ボイオデ票は特に持っていても意味の無いものである。ここで宙に浮く大量の浮動票、つまり不要な票の「捨てどころ」として、運営が目下贔屓してプッシュ中のユニ募の二人が消極的に選ばれるのは自明だった。さらにまた、総選挙とボイオデの分割によって夢見Pが完全に二人の支援に回れる体勢ともなり、辻野砂塚の票数が担当P数の実態から遥かに乖離した巨大なものになるのは目に見えていた。

そもそもその第2回前にあった何回もの総選挙なにやってたんですか。声のついているアイドルとついていないアイドルの主戦場が明文化されたことはライバルの減少であり、禁じ手でも何でもなくむしろチャンスである。
不動票の獲得はボイスありアイドル担当Pとの折衝によって解決できる話でもあり、それができない、やる気がない故の嘆きにしか見えない。

それでも、NWPのみならず、ボイス未実装アイドルの担当Pたちは、逆境をはねのけるべく選挙活動に邁進していた。まさかそこに運営からの更なる追い打ちが来るなどとは思ってもいなかった。総選挙&ボイスアイドルオーディションの真っ最中、りあむのストーリーコミュに辻野と砂塚を「ボイス未実装であるにもかかわらず」登場させる暴挙に出て、ユニ募をユニットとして支援するように煽ったのだ。選挙戦そのものの公平性を揺るがす特別扱いであり、暴挙と呼べる所業だった。次のアニメはユニ募を主人公に――そういう声が新参Pから聞こえるようになってきたのもこの頃からだ。当初の懸念は的中し、本来NWが得るべきだった露出が取られていってしまうという最悪の展開は現実のものとなった。結果として、例年通りの真っ当な総選挙が実施されていれば声がついていたはずのアイドルたちは軒並み落選し、声がつかなかったであろう面子が声を獲得した。「ボイス 出来レース」でTwitter検索をかければ、この新アイドル声つけありきの恣意的な選挙への憤りの声が多数見つかるだろう。

NWPが活動してたの見たことないんですけどどこですかね。泉Pぐらいしか見てないです。
先も述べたが、大石泉は2020年4月1日に3Dコミュが実装されており、4月28日のりあむストーリーコミュより先である。まるで特例であるかのような言い方は当たらない。
「2期 ニューウェーブ」「アニメ ニューウェーブ」のように自分が望む結果が出るであろう検索ワードを用意して視野狭窄に陥る癖は改めたほうがよい。

そうやってユニ募に対する忖度に忖度を重ね、NW、引いては他の全アイドルへの「裏切り」を重ねてきたあげく、最後にトドメを刺したのが、今回の歌詞騒動という訳なのである。運営側に、今後もNWを忘れず推していきたいという意志があるのならば、NWの立場を強奪しようとしているユニ募メンバーを二人も含む歌詞内に、NWの三人の苦節と努力の象徴である「ニューウェーブ」の語を用いることはしないだろう。それはいつかNWの三人が初めて歌う時に歌詞に使われるかもしれない、替えのきかない大切な言葉だから。もしも新アイドルを含まない二人組ユニットとか五人組とかソロとかの曲の一部で、「Brand new wave」という歌詞が出ても、NWPは運営の無神経さに呆れただろうし、非難もしただろうが、ここまでの激昂を招きはしなかったかもしれない。よりにもよって、このボイオデのこのメンツ、この注目されるタイミングに使うのは、NWというプロジェクトが終わってユニ募というプロジェクトに注力するための露払いにしか思えなかったのだ。

妄想による落胆も結構だが、その主観的な情報のみによって構築された妄想に立って激昂される運営もかわいそうなものである。

2012年から8年に渡ってシンデレラ世界の一翼を担い支えてきた、新時代を担うはずだったNWの、その未来が奪われようとしている。この曲はその象徴だ。「Brand new!」は運営からの不義と裏切りと侮辱と嘲笑の集大成だったのだ。だから、「ニューウェーブのPが新アイドルへの嫉妬から些細な文言の被りに因縁をつけている」という理解は全くの誤りである。激怒しているのはニューウェーブPだけではなく、ニューウェーブの歩みを知る他の古参Pも皆同じだし、新アイドル7人に出番を削られた既存のすべてのアイドルのPたちも同じ。これは運営と、プロデューサーの戦争なのだ。そういった義憤が、この歌詞炎上騒動の本質なのである。
ただ、もしユニ募が運営から不自然に推される度に「ニューウェーブはどうなったのか」と声をあげ続けてPの存在をアピールし続けていれば、運営に侮られることもなく、今回のような仕打ちを受けなかっただろうと、私も後悔している。NWPに共有したいのは、今回のような不当については声をあげ続け、運営に対して熱心なPの存在をアピールすることを怠らないで欲しいというものだ。無論、不当に扱われた時に意見しているだけではモンスター的な集団と見なされるばかりなので、ポジティブな発信も忘れてはならない。8月のシャイニーバカンス特訓後のさくらの絵アドが高いとか、amiamiのアクリルキャラプレートぷちはNWの三人のプレートを繋げると大型ステージを作れる特別仕様になっている好企画だとか、そういう前向きな感想もどしどし発信すべきだ。今回の歌詞問題に対して正攻法で批判し戦ったNWPが少なくなかった一方、敢えて批判の言葉を述べず、NWに「Brand new!」を踊らせてみた動画やスクショを上げてポジティブに注目を集めた堅実なPもいた。こういった両輪の戦い方を続けていくことはきっと無駄にはならない。NWPの中にさえボイス獲得に諦念を抱きつつある人もちらほら見受けられるが、私は2020年から2021年に掛けて七海とマキノに投票またはサプボで声がつき、そこからファタ・モルガーナ繋がりで泉に声を付け、それを突破口にして亜子・さくらに声を付け――というルートが、迂遠ではあるが不可能ではないと思っている。もちろん、アニメや漫画でサプボを獲得するという近道を目指すのであれば、そのためにも宣伝活動には意味がある。

妄想に立脚した不当さを訴える前に総選挙という公平な場でのアピールをまず行うべきである。両輪での戦い方というが、片輪が異常に発達しただけの車両はその場でぐるぐる回るだけである。

最後に、まだゲームを始めて日の浅い新アイドルのPたちへ、老婆心ながらアドバイスを送りたい。今回の炎上に反発してNWのメンバーやPに心無い言葉や煽りを投げつける者が少なからずいた。それははっきり言って、あなたたち自身のためにならない。というのも、勝てば官軍状態でいられるのは今年限りだからだ。長年総選挙を見てくれば分かるが、来年、辻野と砂塚の両名が揃って総選挙圏内に残る可能性は極めて低い。声がついたアイドルはそれで用済みとばかりに翌年以降、順位をガタッと下げるのが常な上に、今回は夢見の支援票も得られただけでなく前述のような票の最終処分場になった幸運が働いた。更に辻野は(他担当Pの仕掛けた)一過性のブームでネット民の玩具となったことによるドーピングさえうけているのだから、下駄を履かせまくった、蜃気楼のような票なのである。あのブームがあってなお砂塚と大してボイオデ票が変わらなかった辻野は、単体の実力としては圏内どころかアイドル全体の半分より上に入れるかさえ怪しい。

総選挙で勝ったことない人間が何をアドバイスできるというのか。担当外アイドルの票読みができるのなら自担の票読みを先に行ってはどうか。
ファタ・モルガーナファタ・モルガーナと口うるさく「蜃気楼」の名を冠するユニットを推しながら蜃気楼を蔑視発言に引用するのはとても担当の発言とは思えない。

今回の「自分の足で歩く」ことが無かったお仕着せのボイオデ結果を、実際の人気と勘違いして嵩に着ることは、取り返しのつかない破滅を招く。長いP生活を経て培った鑑識眼をかけて断言できるが、来年、辻野は圏内にいない。ユニ募メンバーが圏外に落ちた後には、運営からの供給も枯渇するだろう。逆に圏外落ちしてもなお運営からのプッシュが続けば身分不相応な扱いだという目を向けられるのは間違いない。そういう難局に陥った時、あなたがたが他担当のPから同情的な言葉をかけられるか、当然の結果として嘲笑の的になりまとめブログと愚痴垢のオモチャになるかどうかは、今のあなたがたの振る舞いにかかっている。これまでたゆまぬ努力で歩みゲームを支えてきたアイドルとそのPに対する敬意を欠いた者たちには、相応の末路が待っている。

さて、これだけ妄想の中身を暴いてきたが『長いP生活を経て培った鑑識眼』は果たしてどれほどのものであろうか。