「自分の性格には関係ない」から、考えていきたいんだ。
今月も月経前周期がやってきて、思うようにいかない体と心に苦しんでいました。今回の症状は結構ひどくて、生活ができないレベルの苦しみだったな。
しかし、刻一刻と近づいてくるマンションの引き払い日。そして一刻も早く整えなければならない新生活。保育園の申請書類諸々。どんどん溜まっていく仕事。死ぬかと思った。
以前もエッセイに書いたのだが、月経前の体調不良は本当にキツい。個人差があるが、私の場合、ひどいときには日常生活を送ることすらできないレベル。
今回は、体から汗が止まらず、呼吸が荒く、めっちゃしんどかった。更年期の症状のひとつである「ホットフラッシュ」ってこんな感じなのかな?と想像したりした。
そして、生理が始まる前日。ついに希死念慮が出てきてしまった。「死にたい……」と思うアレだ。夫に息子を託し、ひとりトイレに駆け込む。息子に私の泣き声が聞こえないように、声を殺して泣いた。
泣きながら「女性ホルモンに殺される……」と思った。これは息子を出産した直後とまったく同じ現象だった。
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私は出産直後、母乳をあげると死にたくなるという精神状態に陥ったことがある。これは「D-MER」という現象らしい。おっぱいをあげるまではなんともないのに、授乳し始めた途端、「もうだめだ生きていられない、ここから飛び降りよう」と死ぬことを考え始める。これも女性ホルモンの仕業らしい。
幸い、希死念慮に苛まれているときにも、息子のことを「かわいくない」と思ったことは一度もなかった。かわいくて愛おしくて仕方がないのに、おっぱいをあげられない。辛かった。最終的に薬を飲んで母乳を止めた。
その「D-MER」の症状と、今回の生理前の精神状態がまったく一緒だったのだ。これはいよいよやばい。本当にしんどかった(また周期がリセットされたので、普通に生活を送れている)。
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今回、月経前に苦しんでいるとき、夫にこんな話をした。
「精神的にジェットコースターで、ほんとしんどい。でもこれ、すべて女性ホルモンのせいだから。私の性格とか考え方とか、1ミリも関係ないから」
そうなのだ。私の性格が悪いからイライラするのでも、考え方が間違っているから死にたくなるのでもない。すべては女性ホルモン。生涯にティースプーン1杯くらいの量しか排出されない、強力すぎる女性ホルモンのせいなのだ。
しかし。
考えてみる。
なぜ私の女性ホルモンは、こんなに怒っているのだろう?
もしかしたら、自分を省みない私に、脳や肉体から抗議の声があがっているのではなかろうか?
そこで、今までは薬で封じ込めていた月経前の不調を、根本から改善していこうと思った。もっと些細なことから。たとえば朝からご飯を食べるとか、仕事に対してストレスを抱えすぎないとか、なんでも自分だけでやろうとしないとか。
ほったらかしだったガチガチの体をほぐすため、毎日ヨガをしてみるとか。眠気がとれるからついカフェインを摂ってしまうけど、大好きなコーヒーをなるべくディカフェに変えてみる、とか。
少しずつ、試しているところである。次の生理周期がどうなるかわからないけど、自分からのSOSをむげにはしたくない。女性ホルモンに殺される前に、怒れるカラダの声に耳をすませてみることにする。
(Day.2)
▼昨日の記事。どうしようもない辛さだってある。▼
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