農家になろうとしたきっかけ その④ ーなりけんー
農家になろうとしたきっかけその①〜③はこちら↓
その①
その②
その③
進むべき道
高校2年生の春休み、いつもと同じく部活動に向かっていたある日。
突然、地震が襲った。
そう、東日本大震災だ。
テレビで見た津波が住宅を巻き込んでいく姿を今でも忘れない。
地震や津波による被害、そして原発による放射能問題。
幸い会津地方は津波の影響はなかったが、地震で壁にヒビが入ったり食器棚が倒れたり家の中はめちゃくちゃだった。
こんな中、高校3年生になり周りは今後の進路の話題で持ちきりになった。
周りを見ると、大学へ進学、専門学校、就職と様々だった。
悩むこと2日間、経営者になる情熱が再燃した。
しかし、経営者になる道はいくつもあった。
1,就職し、その業界で独立をする
2,大学へ行き、学生起業をする
3,専門学校へ行き、学生起業する
4,フリーターでお金を貯めながら起業する
当時の自分の頭には4つのことが浮かんだ。
悩んだ結果、4番の専門学校を選んだ。
理由は、特にない。
強いて言うのであれば、そこの専門学校には「独立経営」というコースがあった。そこで経営を学べばいい、そう思った。
あと、勉強せずに入れるというのも1つの理由だ。
こうして、進路は9月頃ようやく決定した。
祖父
進路が決まった後、ビジネスへの情熱が再燃した自分は
「学生起業して成功したらドヤ顔できるなぁ」と授業中妄想していた。
季節は冬。衝撃的なことが起こった。
祖父に膵臓ガンが発覚したのだ。
しかもかなり進行が早かったらしく、2ヶ月で亡くなった。
衝撃だった。
いつも朝早くから夜遅くまで畑仕事をしている祖父を尊敬していた。
突然すぎる死に実感がなかったためか、お葬式では泣くことができなかった。
次回、農家になろうとしたきっかけ その⑤ ー期待への反抗ー
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