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【ポケモン SV ダブル】PJCS2024 オンライン本戦4位 ゲチトリパ

割引あり

お久しぶりです。イクシンです。
ポケモンの公式ルールをメインにプレイしているプレイヤーです。
昔は「2好き」というHNで活動していました。

今回は先日行われたポケモンジャパンチャンピオンシップス2024本選にて
4位という好成績を残すことが出来たので、ここに書き残しておきます。
次の大会のフォーマットである「レギュレーションG」でも活かせるギミックであると思い、情報公開を渋っていたのですが、あまり役立ちそうにもないので公開することにしました。


■公式大会の実績

2010年 WCS2010鹿児島大会優勝
全国大会ベスト16
2013年 WCS2013全国大会出場
超会議予選1位 本選ベスト4
2016年 WCS2016全国大会出場
2020年 全国大会予選出場
2023年 全国大会予選出場
2024年 オンライン全国大会本選4位(世界大会出場権利獲得←New

■戦績

IKUSIN 
9勝1敗(〇〇〇〇〇〇〇〇×〇)
1606.847

PJCS2024本選結果 - 4位 

■構築経緯

本選の構築を考える上で、ダブルバトルのレギュレーションFの煮詰まり具合を踏まえ、どの構築もBO1クローズド形式での安定した勝率を得ることが難しいという判断に至りました。
そのため、本選で多いであろうと思われる構築に対してしっかりメタを張り、切り捨てるべき構築は切り捨てる方針をとろうと考えました。

また、2回目の予選を通じて、ドーブルの強さと強力な全体技+悪ウーラオスの並びの強さに確信を持ちました。これらの要素を最大限に活かせるのはトリックルーム構築しかないと考え、日夜試行錯誤を繰り返しました。

しかし、なかなか勝てない日々が続きます。
2回目予選で結果を残した方が「だっしゅつパック」ドーブルを使っていたので、真似してしばらく使っていましたが、まあ勝てない。
相手の構築に「いかく」持ちがいるだけで、選出が歪み、いなかった場合でも「こごえるかぜ」や「ちょうはつ」がどこからでも飛んでくる環境で安定して勝てるわけがなく…

そんな中、Europe International ChampionshipsでBrian Collins選手12勝3敗を記録した構築に注目しました。
この系統の構築は通常のオープンチームシート形式ではあまり勝つことがないのですが、驚くほどの成績を収めていました。

Europe International Championships - Day 2 Swiss rounds

この構築をベースに、よりBO1形式に特化させることで、安定した勝率を目指すことができると考え、改良を行い構築を完成させました。

なお、JCS本選1週間前に行われたOrlando RegionalではBen Grissmer選手が4位という好成績を残しましたが、この時点で構築は完成していたので、メタがはられないかとか同系統の構築が増えないか不安な1週間でした。

Orlando Regional Top Cut

■構築紹介

ゲチトリパ

■個別解説


・ドーブル

ドーブル

特性:テクニシャン
持ち物:メンタルハーブ
テラスタイプ:くさ
性格:なまいき
実数値:161-40-57-X-106-72(S個体値:0)
努力値:H244 B12 D252
技:キノコのほうし / このゆびとまれ / ねこだまし / デコレーション

構築の要。
しっかり特殊耐久に振ることでタスキを持たせなくともなんだかんだ1回行動できる(ことが多い)のが強み。
また、ドーブル入りのトリックルーム構築に対して「ちょうはつ」で対策している相手に対してはその1ターンの行動で大幅なリターンを得ることが出来るので、勝ちにつなげやすかったです。
現環境で混乱する状況が想像できなかったのと、安定した勝率を出すために特性は「テクニシャン」を採用。
トリックルームを通しやすくするために「ねこだまし」「このゆびとまれ」
最強技の「キノコのほうし」
トリルアタッカーの補助として「デコレーション」を採用した。

・リキキリン

リキキリン

特性:そうしょく
持ち物:オボンのみ
テラスタイプ:ほのお
性格:ひかえめ
実数値:225-×-101-144-113-73(S個体値:16)
努力値:H236 B84 C4 D180
技:ハイパーボイス / サイコショック / トリックルーム / てだすけ

選出する場合はほとんどドーブルとともに選出します。
過酷な大会を勝ち抜いてきた強者が集う大会なので、特性「テイルアーマー」は裏から投げることがない限り、あまり意味のない特性になると考え、「そうしょく」を採用。
特性を「そうしょく」にすることによりモロバレルで「トリックルーム」を対策している構築に対して、ドーブルで草テラスをきると完全にモロバレルを無視して試合を進めることが出来ます。
技は「トリックルーム」は確定とし、攻撃技で「ハイパーボイス」と瞑想型のポケモンやチョッキ持ちに対して強くなるよう「サイコショック」
主に裏のコータスの打点をあげるために「てだすけ」を採用した。
S個体値はトリックルーム下で最遅ドーブルより遅く動くために16にした。

・イエッサン

イエッサン

特性:サイコメイカー
持ち物:ゴツゴツメット
テラスタイプ:ドラゴン
性格:のんき
実数値:177-60-126-115-128-81(S個体値:0)
努力値:H252 B236 D20
技:このゆびとまれ / サイコショック / トリックルーム / いやしのねがい

主に「トリックルーム」始動 兼 サポートを行う。
技は「このゆびとまれ」「トリックルーム」は確定とし、
瞑想型のポケモンやチョッキ持ちに対して強くなるよう「サイコショック」
安全に裏のトリックルームアタッカーが着地できるよう「いやしのねがい」とした。

「いやしのねがい」を採用することにより、初手でモロバレルの「キノコのほうし」やヘイラッシャの「あくび」、タケルライコやウガツホムラ、イーユイ等の「バークアウト」に対してイエッサンを腐らせることなく退場できるのがとても強かったです。

・ブリムオン

ブリムオン

特性:マジックミラー
持ち物:おんみつマント
テラスタイプ:ほのお
性格:れいせい
実数値:162-×-118-206-123-30(S個体値:0)
努力値:H236 B20 C252
技:ワイドフォース / マジカルシャイン / マジカルフレイム / トリックルーム

「トリックルーム」始動兼トリックルームアタッカー
「おんみつマント」を採用することによりイエッサンのフィールドを書き換えることができるゴリランダーの「ねこだまし」やタケルライコやウガツホムラ、イーユイ等の「バークアウト」対策になるのが強かったです。

・コータス

コータス

特性:ひでり
持ち物:こだわりメガネ
テラスタイプ:ほのお
性格:れいせい
実数値:177-×-160-150-91-22(S個体値:0)
努力値:H236 B20 C252
技:ふんか / ねっぷう / ウェザーボール / だいちのちから

メインアタッカー①
特に書くことありません
レギュレーションFでの最強のトリルアタッカーだと思います。

・ウーラオス(悪)

悪ウーラオス

特性:ふかしのこぶし
持ち物:いのちのたま
テラスタイプ:くさ

性格:ゆうかん
実数値:199-199-124-X-86-91(S個体値:1)
努力値:H172 A236 B4 D4 S92
技:あんこくきょうだ / インファイト / ふいうち / アイアンヘッド

メインアタッカー②
「まもる」によるトリックルームの遅延を許しません。
原案は「こだわりハチマキ」でしたが、トリックルームターンが切れた際にふいうちで勝てる場面が何度かあったため「いのちのたま」を採用しました。
草テラスはモロバレル対策です。

ここまで読んでくれた方は薄々気付いているかもしれませんが、この構築にS半減アイテム以外のモロバレルを出してしまうと、かなり不利を背負うようにできています。

■不利な構築


・トリックルームを「ふういん」する構築
当たらないことで対策とした
結果、1試合当たってしまったが、プレイングが噛み合い勝利。

・最遅コータス
先に動いた方が勝つ。勝率50%
結果、1試合当たりおそらく同速勝ち。運が良かった。

■終わりに

今まで世界大会の権利を獲得したことはありましたが、金銭面の都合により(10年間学生だったので)(結果大学中退)行くことは出来ませんでしたが、今回は絶対に行きます。
とは言っても、余裕があるわけではないので投げ銭してくれると非常に助かります…投げてくれた方には実際に使っていた選出と立ち回りメモ&レンタルチームを公開するので良ければ見ていってください。

最後に…
構築を共に考えてくれたShirone
一緒にポケモンしてくれたdmはやとすたーえう
模擬戦に付き合ってくれたじぇらーるぷりんケースィ

本当に感謝しかありません。みんな本当にありがとう。

全国でも、世界でも良い結果が残せるよう頑張ります!


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