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TRPGセッションログ39 我らが王の身罷りて①(前日譚)

Harrow Hill『我らが王の身罷りて』のための前日譚ログ。ストリテラで行った。それぞれPCから誰か一人に対し、「友情」「恋」「依存」「殺意」「慕情」をダイスでチョイスし、取得。他人への特徴付与はリスト外からも許可した。

エトヴィン(アンタイアー):指が長い、でかい犬を飼っている、手が早い、酒好き、屈託がない→アリスティドに「友情」
アリスティド(サンドリエイル):足が速い、ウサギが好物、金遣いが荒い、新しもの好き、寛大→プロスペルに「慕情」
ローレンス(ディルストーン):料理が好き、オッドアイ、伊達メガネ、清潔好き、忍耐強い→エトヴィンに「依存」
ヘンリック(オーキ):チェスが上手い、でかい猫を飼ってる、胡散臭い、噂好き、考え過ぎる→アリスティドに「恋」
プロスペル(リュネスト):甘いもの好き、八重歯が目立つ、得意な楽器がある、人間好き、用心深い→ローレンスに「殺意」

左からエトヴィン(アンタイアー)、アリスティド(サンドリエイル)、ローレンス(ディルストーン)、ヘンリック(オーキ)、プロスペル(リュネスト)

アリスティド : ていうかそもそもなんなの?学校?
ローレンス : 学園だよ!
プロスペル : 我らが王の身罷りて女学院
エトヴィン : ギャルゲー?
ローレンス : ギャルゲかも
アリスティド : バンデイヴ内の貴族の子息専門の学校??
アリスティド : 全寮制ってことでいいですよね?貴族たちだから寮っていうか滞在する屋敷か学校備え付けのでけえ部屋そうだけど
エトヴィン : いいよ 狭い部屋につめておこう
プロスペル : なんか使用人がいる寮生活というイメージ
エトヴィン : 王まだ身罷ってないころ
ローレンス : まだ生きてる
ローレンス : 我らが王まだ生きてる
ヘンリック : 我らが王がいるから仲良く学校通ってるんですね
ローレンス : 吸血鬼すぐ死ぬみたいになったな……
エトヴィン : あと10年したら死ぬ
ヘンリック : うん
プロスペル : みまかれ!
プロスペル : 殺意だし呪詛送ってるのかも

アリスティド : 自己紹介していかない?まず
エトヴィン : 軽く?
アリスティド : 誰が何か 特徴が何か
ヘンリック : なるほどね。
ローレンス : OK

[メイン] エトヴィン : エトヴィン・アンタイアー。穏やかな見た目してるものの根は暴力を振り翳します。見た目で隠してるタイプ
[メイン] エトヴィン : もらった要素はこれ
アンタイアー:指が長い、でかい犬を飼っている、手が早い、酒好き、屈託がない
アリスティド : 治安悪い
ローレンス : 手が早いんだ
アリスティド : さすがアンタイアーだぜ
[メイン] エトヴィン : ウラは今回は仲良し友情なので、オーキの人に生涯の友だと囁きます。
[メイン] エトヴィン : 以上!
アリスティド : じゃあ俺ね
[メイン] アリスティド : アリスティド・サンドリエイル 自分を一番平凡だと思っています
エトヴィン : 裏切ってるじゃん
プロスペル : 草
[メイン] アリスティド : 足が速い、ウサギが好物、金遣いが荒い、新しもの好き、寛大をもらいました。新しいもの好きだからお外からきてるリュネストのプロスペルさんに慕情したんですね
ヘンリック : ウサギ、好んでいるのは食べる方なんだよね。
[メイン] アリスティド : どうなるかなんもわから~んがんばりまぁす
プロスペル : 趣味があぶねえサンドリエイルだな……
エトヴィン : 狩るより食べる派?
アリスティド : 食べる
[メイン] ローレンス : ローレンス・ディルストーン
アリスティド : 男にモテてそう
エトヴィン : wwwww わかる
[メイン] ローレンス : 料理が好き、オッドアイ、伊達メガネ、清潔好き、忍耐強い。アンタイアーのエドヴィンさんに依存だそうです
ヘンリック : でも抱かれてるのは殺意ですよ
プロスペル : 男まみれのギャルゲーだから
アリスティド : 伊達メガネなんだ
プロスペル : ラッコ鍋してくれる枠じゃん
エトヴィン : ガチより伊達の方がいいかなって
[メイン] ローレンス : どうだろうな……体育委員長みたいなイメージでいます お兄ちゃんに任せろ
ローレンス : ラッコ鍋担当のつもりできた
[メイン] ヘンリック : はあい。ヘンリック・オーキ。別に代表の家でもなさそう。
[メイン] ヘンリック : チェスが上手い、でかい猫を飼ってる、胡散臭い、噂好き、考え過ぎる
プロスペル : メカクレカワイイ~
ローレンス : 胡散臭い要素……
プロスペル : でかい猫 腕が埋もれちゃいそう
エトヴィン : 前髪切りな!
[メイン] ヘンリック : ウラは恋です。サンドリエイルのアリスティドさんに恋。叶えようね。
[メイン] ヘンリック : 以上です。身罷れ!
[メイン] プロスペル : プロスペラ・リュネスト。レシーからの留学生です。妹と姉がたくさんいる。
[メイン] プロスペル : 甘いもの好き、八重歯が目立つ、得意な楽器がある、人間好き、用心深い
[メイン] プロスペル : 得意な楽器はリュートです。徐に引きます。
[メイン] プロスペル : ウラは殺意。ディルストーンに生涯消えない傷を負わせます。
アリスティド : よかったね
ヘンリック : いい殺意だ
[メイン] プロスペル : 以上です。王身罷らせ部、ファイッオー!

ヘンリック : リュネスト>オーキ>ディルストーン>アンタイアー>サンドリエイル 
プロスペル : choice[エト,アリ,ロー,ヘン] (choice[エト,アリ,ロー,ヘン]) > ロー
プロスペル : ……
エトヴィン : おわったな
ヘンリック : 殺意
アリスティド : 1プロスペル・リュネスト
2ヘンリック・オーキ
3ローレンス・ディルストーン
4エドヴィン・アンタイアー
5アリスティド・サンドリエイル
プロスペル : 命を狙います 放課後に
ローレンス : ?こわ

[メイン] 進行 : ▼④放課後
今日一日を終えて、各々の心休まる場所で語り合う。
★キーワード
夕陽で染まった部屋、明日は雨、外から響く声、揺れるカーテン、「言い忘れていたけれど」

[メイン] プロスペル : 「やあ、ディルストーンの若旦那じゃあないか!」と、ベンチの背後から背もたれに肘をついて話しかける。
[メイン] ローレンス : 「うん?……誰の声だ」木陰を振り返る*
[メイン] プロスペル : 「可憐な足音だっただろう?リュネストの若き公子、プロスペルだよ」**
[メイン] ローレンス : 「ああ、キミか……」少し眉を顰める
[メイン] プロスペル : そのままベンチの背もたれに乗る
[メイン] ローレンス : しぶしぶ本をしまう
[メイン] プロスペル : 「こんなところで何をよんでたんだい?」
[メイン] ローレンス : 「いや、キミには興味がないと思うがね」
[メイン] ローレンス : 「ナイフやら血の跡やら、物騒なのは好きじゃないだろう」**
[メイン] プロスペル : 「まさかあ、ああ、古紙のいいにおいがするね。教本かな?」*
[メイン] ローレンス : 「古い創作小説だよ。教室のはしっこに落ちていたからと僕に届けられたんだ」*
[メイン] プロスペル : 「それには興味がなくてもね、キミには興味があるんだ」手を取る*
[メイン] ローレンス : 冷たい手に首を傾げる*
[メイン] プロスペル : 「は!そんなものを見られたら死んでも死にきれないな」
[メイン] プロスペル : 「それでそれで、どんな話なんだい?ロマンス?騎士物語?」
[メイン] ローレンス : 「そんな愛を語るような話ではないさ」苦笑しながら手を引く*
[メイン] ローレンス : 「どういうわけか、ある男が恋人に殺される話みたいだ」
[メイン] プロスペル : 「意外に物騒な話が好きだねえ、バンテイヴの人間はみんなそうなのかい?」
[メイン] プロスペル : 「ま、教会で誓いを立てて、ヴェールの向こうに口づけても愛ってのはそんなもんだと思うけれど……」***
[メイン] プロスペル : 「面白かった?」
[メイン] ローレンス : 「うーん。キミには軽蔑されるかもしれないが」*
[メイン] ローレンス : 「正直なところよく分からなかったよ」
[メイン] ローレンス : 「冒頭を読んだ折には、もっときらきらしたものかと思っていたんだけれども」*
[メイン] プロスペル : 「くまのぬいぐるみの中が、ただの綿だった時みたいにがっかりした?」*
[メイン] ローレンス : 「それはそういうものなんじゃないか?」不思議そうな顔を返す
[メイン] プロスペル : 「冗談通じないねえ」指でつつく*
[メイン] ローレンス : 「それともキミはどんぐりでも詰まっていたと思っていたのかな」苦笑する*
[メイン] プロスペル : 「どんぐりよかは食べられるナッツがいいけどね」*
[メイン] ローレンス : 「食べられるものか……」ため息をついて本をぱらぱらめくる
[メイン] ローレンス : 「ほら、ここを読んだんだ……『恋に落ちた音がした』と」冒頭の一節を指でなぞる*
[メイン] プロスペル : 「それは鐘の音のごとく、心の臓と脳裏をうつ?」本を奪って読み上げる**
[メイン] ローレンス : 「”向かう相手の濡れた視線が血のように滲んでいく”……」うんざりした声で続ける**
[メイン] プロスペル : 「夕陽で染まった部屋は、血が上って赤く染まる視界によく似ていた……」*
[メイン] プロスペル : 「まじか~」本を閉じる
[メイン] ローレンス : 「そうして、”これもまた愛”だ。と」*
[メイン] ローレンス : 「……全く分からないということが分かってくれただろうか」
[メイン] プロスペル : 「めでたしめでたしってね、いやあ……興味深くはあったね」*
[メイン] プロスペル : 「なに、僕も愛についてはノープランだが恋なら良く知っている」*
[メイン] ローレンス : 「……その言葉が冗談なら良かったんだけれども」*
[メイン] プロスペル : 「もう少し、これよかまともな舞台劇にはなるよ」*
[メイン] ローレンス : 「”花の蕾のような恋”よりも、美しい恋を?」一節を引用しつつ*
[メイン] ローレンス : 「キミには脱帽だな」
[メイン] プロスペル : 「妹たちがかしましいからねえ」
[メイン] プロスペル : 「相手の目をよく見てみれば分かるそうだ」*
[メイン] ローレンス : 「なるほど……キミが良ければだが」
[メイン] ローレンス : 「もう少し教えてもらえないか?情報料が必要とあれば……今度昼飯でも作ろう」*
[メイン] プロスペル : 「おお、本気だ」*
[メイン] プロスペル : 「肉がいいかな、じっとりした焼き色のレアで」**
[メイン] ローレンス : 「ああ、よく味わってくれよ」
[メイン] ローレンス : 「明日は雨だ。ごちそうするにはちょうどいいだろう」*
[メイン] プロスペル : 「ああ、言い忘れたけど明日は雨らしいよ」**
[メイン] ローレンス : ……言葉が被って声を上げて笑う

アリスティド : 主演21 助演17
[メイン] system : [ プロスペル ] コレクト : 0 → 21
アリスティド : これはプロが1フラグポイント?
プロスペル : そうなるはず!
ローレンス : そう!
アリスティド : OK めもしとこね
system : [ プロスペル ] フラグP : 0 → 1

アリスティド : 次はヘンリック・オーキさん
ヘンリック : じゃあ次だけど……助演誰にしようかな。こっちもchoiceでいっちゃおうかな。
ヘンリック : choice[エド,アリス,プロ] (choice[エド,アリス,プロ]) > アリス
アリスティド : おれえ?!
プロスペル : 恋だ!
ヘンリック : うん
ヘンリック : 呼び出しちゃったね。恋だね。
アリスティド : がんばります
プロスペル : いっぱい愛を注ごう

[メイン] 進行 : ▼⑤舞踏会
学院主催の舞踏会。軽食を取りながら学生同士友好を深める。探りを入れるのも貴族のたしなみだ。
★キーワード
 酔い、手が触れあう、後で、靴、夜空

[メイン] ヘンリック : 靴音を立てないように近付いて、目的の人物に声をかける。*
[メイン] ヘンリック : 「アリスティド、食事は進んでいるかな」
[メイン] アリスティド : 「ヘンリック!探していたよ」にこりと手を挙げて
[メイン] アリスティド : 「さっきあちらのテーブルで出ていたんだ。珍しい氷菓子だよ」小さな皿を差し出して*
[メイン] ヘンリック : 「ああ、新し物好きの君らしいね」
[メイン] ヘンリック : ひとつ、取ろうとして手が触れる*
[メイン] ヘンリック : 「……おっと、すまない」
[メイン] ヘンリック : 「楽しめているようなら良かった。どうにも海が近いからエビにカニに……きみの好物は少ないみたいだったから」**
[メイン] アリスティド : 「ウサギのパイがないのは残念だけど、季節のことはしかたない。でもああいう皿も嫌いじゃないよ、鮮やかで宝石みたいだ」*
[メイン] ヘンリック : 例えの綺麗さに小さく笑って。
[メイン] ヘンリック : ほら、そういうところが好きになりそうなんだと心の中でだけ思う。*
[メイン] ヘンリック : 「折角なんだ、誰かと踊ったりはしないのかい?」
[メイン] アリスティド : 「今はそれより気になっていることがあって」瞳が肉食獣のように爛ときらめく*
[メイン] ヘンリック : 「それより……というと?」
[メイン] アリスティド : 「ヘンリック、君に聞いてみたいことがあって……」不意に顔を近付けて耳元でささやく*
[メイン] ヘンリック : バルコニーから見える、星空よりもきらきらした瞳がぐっと近づく。**
[メイン] ヘンリック : ふ、と音楽が止まり。目の前の人の声がはっきりと聞こえる。*
[メイン] アリスティド : 「……卒業前のパーティ料理に、キツツキが出るって本当だと思う?」ごく真剣な顔*
[メイン] ヘンリック : どきり、としたものの。聞こえた言葉に笑って……
エトヴィン : なんでも油に投げ込めばいいと思ってるでしょ
[メイン] アリスティド : 「夕べメイドから聞いて、噂好きな君なら何か知ってるかと思って。やっぱり刻んでパイにするのかな」*
[メイン] ヘンリック : 「さて、どうだろう。珍しいものが食べられるとは聞いたけれど」
[メイン] ヘンリック : 「噂では、メスライオンの肉が出た年もあったとか」*
[メイン] アリスティド : 「本当?それじゃあ当然リスも出るな……」興奮を抑えきれない様子で**
[メイン] ヘンリック : 「でも、オーキならともかく、サンドリエイルの家ならここより珍しいものも見放題だったんじゃないかい?」*
[メイン] ヘンリック : 先程、あんなに近づけたのは事故のようなものだ……と自身に言い聞かせながらははは、と笑う。*
[メイン] アリスティド : 恥ずかしそうに笑って「いや、サンドリエイルの領地は確かに自然豊かなんだけど……周りはあまり興味がないみたいで。だからもっぱらウサギばかりだよ。ここでもたまに出る、香草と煮込んだものさ。」****
[メイン] ヘンリック : 「成程ね。うちも質素にトウモロコシ料理ばっかりだったから、ここの料理はとても豪華に思えるよ」*
[メイン] ヘンリック : 傍にある、珍しい……三色団子の皿を取って渡す。*
[メイン] ヘンリック : 「これなんかどうだい?面白い見た目をしているけれど」
[メイン] アリスティド : 「あ、ありがとう。これも珍しいよね、レシーのものかな……」皿を受け取ろうとして、手が滑る。あたりにグラスの割れる音が響き*
[メイン] ヘンリック : 「ご、ごめんよ」
[メイン] ヘンリック : ころころとどんぐりみたいに転がったガラスを拾おうとする。*
[メイン] アリスティド : 「ちょっと、駄目だよ。怪我をしたら大変だ」その手を取る*
[メイン] アリスティド : 手を挙げて使用人を呼んで、片付けてもらおう
[メイン] ヘンリック : 喉が詰まったように、大丈夫だよ、の言葉が出なくなる。*
[メイン] アリスティド : 「……ああ、でも今ので先生たちに目をつけられたかも。まずいかな」その様子には気付かず、大人たちの視線を伺いながら
[メイン] アリスティド : 「何とか誤魔化さないと……そうだ、俺と踊らない?」*
[メイン] ヘンリック : 声は詰まったまま、こくこくと首を縦に振る。
アリスティド : かわいい
[メイン] アリスティド : 嬉しそうに、授業で習った所作を行いながらダンスホールへ並び歩く……

エトヴィン : 二人ともフラグポイントだ!
アリスティド : なかよしだもんね
プロスペル : カワイイ~
アリスティド : 同点だとフラグPふたりとももらえるんだ
ヘンリック : そう!おとく
system : [ アリスティド ] フラグP : 0 → 1
アリスティド : やったぜ

ローレンス : choice エドヴィン ヘンリック アリスティド (choice エドヴィン ヘンリック アリスティド) > ヘンリック
ローレンス : じゃあチョイスに従ってヘンリック
エトヴィン : いいぞ〜
ヘンリック : 連勤だ。いきます。

[メイン] 進行 : ▼③密室
暗くカーテンの閉じられた使われていない教室塔の一室。足跡すら響くような静寂で君たちは何を語るだろうか?
★キーワード
 吐息、「待って」、誰かの話し声、物音、指先

[メイン] ローレンス : 「待ってくれ」廊下を通り過ぎる足音に思わず顔を出し、背中に声をかける*
[メイン] ヘンリック : 聞き慣れた声にふ、と振り返る。
[メイン] ローレンス : 扉の隙間から手だけを出して手招きする
[メイン] ヘンリック : オーキの家の自身が首を横に振る選択肢もなく……*
[メイン] ヘンリック : 指先を扉に添え、そっと隙間に滑り込んでいく。*
[メイン] ローレンス : 抱え込むように部屋に招き入れて……他に誰の気配もないことに息を吐く*
[メイン] ヘンリック : 「御用ですか、ローレンス様」
[メイン] ローレンス : 「いや、そういう訳ではないよ。今は家名だとかのことは忘れてくれ」
[メイン] ローレンス : 「暑苦しいところで済まないが」*
[メイン] ヘンリック : 「はあ……」と、言われても。家が忠誠を誓っているからには。曖昧に頷いて*
[メイン] ヘンリック : 「それで、こんなところで一体何を?」
[メイン] ローレンス : 怪しい素振りを見せながら部屋の片隅をさぐる*
アリスティド : 裏切りもうある(なんで?
[メイン] ヘンリック : 外で誰かの話し声が聞こえる。声を潜めて……*
[メイン] ローレンス : 途方にくれながら白い子犬を見せる**
[メイン] ヘンリック : 「これは……」
[メイン] ヘンリック : 出てきたものに目を丸くして
[メイン] ローレンス : 「……今はまだキミだけが知っている」*
[メイン] ローレンス : 「従順なものだ」子犬ながらお行儀よく座っている*
[メイン] ヘンリック : 爪も整っている。よく手入れがされているようだ*
[メイン] ヘンリック : 「飼われるのですか?」
[メイン] ローレンス : 「いや、」息が詰まったように言いよどむ*
[メイン] ローレンス : 「僕にはどうにもならない。キミが引き取らないか?」
[メイン] ヘンリック : 「はあ、まあ……家には猫がいますけれども」
[メイン] ヘンリック : ちら、と一人と一匹を見て。
[メイン] ローレンス : 「何かを飼うのには慣れていると思っていたのだが……」顔を曇らせる*
[メイン] ヘンリック : 「飼い主に似て、賢そうですけれど。手放してしまわれるんですか?」*
[メイン] ヘンリック : 「こんなに懐いているのに、裏切られたと思ってしまうかも……」*
[メイン] ローレンス : 「いや、僕ほど体力はないだろう」苦笑する。「むしろキミのようだ」*
[メイン] ローレンス : 「本来ならばこのまま引き取るのが筋だろうが、その……」
[メイン] ローレンス : 「どうにも僕には世話ができない」*
[メイン] ローレンス : 話しながらも口元を抑えている*
[メイン] ヘンリック : ふさふさの毛を撫でて……*
[メイン] ヘンリック : 「これだけ世話をされていながら?」
[メイン] ローレンス : 「得意ではなくてね」ころころ一人相撲をしているのを見遣る**
[メイン] ヘンリック : どんぐりのような瞳があちらを向いている*
[メイン] ヘンリック : 「どうしてもというのなら……勿論預かりますけれども」
[メイン] ローレンス : 「可哀想と思う気持ちも分かるが」手の小さい傷を見せる**
[メイン] ヘンリック : 厚い手の肉につけられた傷をなぞって……*
[メイン] ヘンリック : 「……ああ、じゃれつかれてしまったんですね」笑って
[メイン] ローレンス : 「そうなのだろうか。彼にとって僕は眼中にないものかと思っていたんだが……」*
[メイン] ヘンリック : 「そんな。ローレンス様を親のように思っているのではないでしょうか」*
[メイン] ヘンリック : 「……こちらで引き取るなら、条件があります」ぴ、と指を立てて
[メイン] ローレンス : 物音を立てないように息を呑む……*
[メイン] ヘンリック : 「ここはひとつ、一緒に育てているということにしてもらって」*
[メイン] ヘンリック : 「この子に顔を見せにきてあげてください」
[メイン] ローレンス : ほっとしたように息を吐く
[メイン] ローレンス : 「ああ。そのくらいなら問題はない」
[メイン] ヘンリック : まだ羽のように軽い子犬を抱き上げる。*
[メイン] ローレンス : 「僕のものではないが、拾った以上は今後を見る義務がある」*
[メイン] ローレンス : 「そういえば……」恥ずかしげに……
[メイン] ローレンス : 「……これにはキミの名前を付けているんだ」*
[メイン] ヘンリック : 「……えっ」
[メイン] ローレンス : 「キミが引き取るならば改名しなければならないな」
[メイン] ヘンリック : 試しに自身の名を呼んで、わんと鳴く子犬を今更改名できはしないだろう。

プロスペル : ロー20、ヘンリ14
ローレンス : もろた!
[メイン] system : [ ローレンス ] コレクト : 17 → 37
ヘンリック : くっ、結構頑張った気がしたのに!
[メイン] system : [ ローレンス ] フラグポイント : 0 → 1
[メイン] system : [ ヘンリック ] コレクト : 15 → 29

エトヴィン : これはプロスペルさんかな?助演してないの
プロスペル : そう!
プロスペル : 実はエトヴィンはここで己しか選べない

[メイン] 進行 : ▼②私室
修学中に滞在することになっている部屋。身分に見合った広さがあり、使用人も呼べば来る。
★キーワード
 天蓋付きベッド 棚 サイドテーブル 花瓶 家族からの手紙

[メイン] エトヴィン : 友人と静かに語らおうかと部屋に招き入れる。色褪せたサイドテーブルに触れながら。**
[メイン] エトヴィン : 「どうぞ?遠慮しないで」
[メイン] プロスペル : 「この花瓶、高そうですねえ」しげしげと眺めながら雨音が窓をうつのを聞いている**
[メイン] エトヴィン : 「君はそっちの方が気になるんだ」
[メイン] プロスペル : 「あ、どんぐり柄」*
[メイン] エトヴィン : 笑いつつ、差し込む光を背に近づく。*
[メイン] エトヴィン : 「外国ではめずらしくないだろう」*
[メイン] プロスペル : 廊下を歩く足音が扉の外を過ぎ去っていく*
[メイン] エトヴィン : 「君は私が知らないことも知っていそうだから。話を聞いてみたくて」*
[メイン] エトヴィン : 慣れた手つきで腰に手をそえる。*
[メイン] プロスペル : 「交易で入ってくる分には。とはいえこの柄はめずらし……」
[メイン] プロスペル : 花瓶を取り落としそうになる*
[メイン] エトヴィン : 「どうかした?」
[メイン] プロスペル : 「家族からの手紙にあったんですがねえ」*
[メイン] エトヴィン : 無意識に首を傾げる。*
[メイン] エトヴィン : 落ちそうになった花瓶に傷がないことを確認しつつ。*
[メイン] プロスペル : 「私、バンテイヴでは斯様な役割を期待されているようで……知っていましたか?」*
[メイン] エトヴィン : 「…さあ?よく知らないけれど」
[メイン] エトヴィン : 「聞かないでおいた方がいいのかな」*
[メイン] プロスペル : 「あからさますぎましたかね?」*
[メイン] エトヴィン : 添えていた手を離して、笑う。
[メイン] プロスペル : 天蓋付きのベッドに腰掛ける*
[メイン] エトヴィン : 近くの棚に背を預けて*
[メイン] エトヴィン : 「少しどきどきしましたよ、君の仕草は」*
[メイン] プロスペル : 「嘘つき」*
[メイン] エトヴィン : 静かな部屋に時計の針の音が響く。*
[メイン] プロスペル : 「本音を言うと、リュネスト本家は古の統治者アンタイアーとの同盟を望んでいます」**
[メイン] エトヴィン : 「勝ち負けを競うのではなく、同盟とは」*
[メイン] エトヴィン : 「諸外国も頭を回したものだね」
[メイン] プロスペル : 「そのためなら、見られたくないものでも見せますし、なんなりと差し出しますとも」*
[メイン] エトヴィン : 「へえ…」
[メイン] エトヴィン : 「愛を語るくらいじゃ、君は折れそうにないね」*
[メイン] エトヴィン : 残念、と言ったように
[メイン] プロスペル : 「愛などなくとも、うちの妹を貰ってもらうのが一番ですけどね」*
[メイン] エトヴィン : 壁にかけられた鏡を眺めて、繕った表情を変える。*
[メイン] エトヴィン : 「残念ながらそのつもりは今のところはないかな」
[メイン] エトヴィン : 隣に腰掛けて手に優しく触れる。*
[メイン] エトヴィン : 一瞬の沈黙と、鳥の囀りが聞こえて**
[メイン] プロスペル : 「ああ、恋に落ちたかも」甘く囁くような声で**
[メイン] エトヴィン : 「君も嘘つきだね」
[メイン] エトヴィン : 「染まった頬の一つでもみたかったものだけれど」*
[メイン] エトヴィン : 「籠絡するにはまだ私も未熟かな」*
[メイン] エトヴィン : 手を払われないうちに、そっと自分の方へしまう*
[メイン] プロスペル : 「まさか。先に損得があるだけですよ」
[メイン] プロスペル : 「天然ものですねえ、あなたも」*
[メイン] エトヴィン : ふわふわのベッドへ深く腰掛けなおして*
[メイン] エトヴィン : 「そうかな?自分ではそうは思わないけれど」
[メイン] プロスペル : 窓の外を猫が走っていくのを眺めて**
[メイン] エトヴィン : その様子を同じようにみて、鳴き声に耳を傾ける。*
[メイン] エトヴィン : 「うさぎを狩ろうと連れ込んだのに、飛んだ勘違いだったな」*
[メイン] エトヴィン : 「まるでサメのように獰猛だ」*
[メイン] プロスペル : 「レシーの美徳は、亀のようにです」*
[メイン] エトヴィン : 目の前のさらさらの髪に指を通す。*
[メイン] プロスペル : 「とはいえ……今だけは」*
[メイン] エトヴィン : 柔らかい布団に体重をかけて距離をつめた。*
[メイン] エトヴィン : 「今だけは…?」
[メイン] プロスペル : 「互いに信じていなくとも、構わないのではないですか?」*
[メイン] エトヴィン : 「絆などいらないと?寂しいな」*
[メイン] プロスペル : 「投げ捨てるものでしょう」*
[メイン] エトヴィン : 「学友なのだから…仲良くしたっていいだろう」
[メイン] エトヴィン : 「互いに、そういう足跡は残しておくべきだと思うけれどね」*
[メイン] エトヴィン : 「縁を結ぶのも悪くないだろう」*
[メイン] プロスペル : 「いずれはですよ、脅迫の材料にされても困る」胸元をなぞる指が弧を描く**
[メイン] エトヴィン : 「これでは私が諦め悪くごねているようだ」*
[メイン] プロスペル : 「もう帰るの、って聞かれないんですもん」*
[メイン] エトヴィン : 「案外せっかちなんだね。まあいいさ」
[メイン] プロスペル : 「夜は長いですし、また時間があれば呼んでくださいよ。お互い退屈しのぎにはなる」
[メイン] エトヴィン : 「なら…今度こそ、その瞳を近くで見れる距離で語らおうじゃないか」
[メイン] エトヴィン : そのまま見送ろう

プロスペル : あほのコレクト数
ローレンス : エドヴィン31,プロスペル25
ローレンス : あほのコレクト

[メイン] 進行 : ▼①食堂
だだ広い学校の食堂。大きな長机がいくつも置いてある。好きなものを食べることが出来るが、何にしようか。
★キーワード
好き嫌い・残さず・意外・「ごちそうさま」・特産品

[メイン] アリスティド : 昼時……学生たちがぽつぽつと席についている中、真っ直ぐ足早に歩く
[メイン] アリスティド : 「エトヴィン、隣いいかな?」
[メイン] エトヴィン : 顔を上げて顔を見る。
[メイン] エトヴィン : 「アリスじゃないか、どうぞ」
[メイン] エトヴィン : テーブルの上には食べかけのサンドイッチが並んでいる。*
[メイン] アリスティド : にこりと笑って隣に座る「おいしそうだね。トマトは入っている?」*
[メイン] エトヴィン : 「いや…トマトは入ってないよ。特産品を使ったものらしくてね」*
[メイン] エトヴィン : 「好き嫌いはないけれど、少し安心したよ」*
[メイン] アリスティド : 「ここの料理はどれもおいしいよね。この調子ならリス料理も楽しみだ」貝のスープに口をつけて*
[メイン] エトヴィン : 「リス料理?」思わず驚いたように聞き返す*
[メイン] エトヴィン : 「そんなものまであるのかい、ここは」
[メイン] エトヴィン : 意外そうに食堂の奥を見る。*
[メイン] アリスティド : 「ふふ、卒業パーティーまでのお楽しみだって。」
[メイン] エトヴィン : 「誰がそんな嘘を…冗談だろう?」*
[メイン] エトヴィン : 明らかに疑うように、目を細める。*
[メイン] アリスティド : 「誰から聞いたのかは秘密にしとくよ、その方が面白いしね」*
[メイン] エトヴィン : 「なら聞かずにおこうか、真実を言わないのもまた美徳だ」*
[メイン] エトヴィン : 「ごちそうさま」と一言声に出して、食べ終わる。*
[メイン] アリスティド : 食べ終わるのを見計らったように食器を置いて「君に聞きたいことがあるんだ」
[メイン] エトヴィン : 「聞きたいこと?なんでもどうぞ」
[メイン] エトヴィン : 「他の学生が見ているから、二人だけでしか言えないことなら部屋でもいいけれど」*
[メイン] アリスティド : 「プロスペルとはどういう関係?」早々に置かれた匙がテーブルクロスにしみをつくる**
[メイン] エトヴィン : 「?」首を傾げて、ああ…と。
[メイン] エトヴィン : 「クロスが汚れてしまっているよ。しみひとつなくて綺麗だったのに」*
[メイン] エトヴィン : 軽く誤魔化すように返す。
[メイン] エトヴィン : 自分の手元の付近を手に取りつつ、口元を拭いながら。*
[メイン] アリスティド : 「エトヴィン、答えてくれよ。二人きりでないと言えないようなことなのか?」*
[メイン] エトヴィン : 「どうしてそんなに聞きたいんだい?」*
[メイン] エトヴィン : 「まるで今の君はそう、恋でもしているかのようで」*
[メイン] エトヴィン : 「甘すぎる視線に、溶けるような声。誰かを心配しているのかな」**
[メイン] エトヴィン : 「もしかして恋人だった?」*
[メイン] アリスティド : 「勿論、彼の事が愛しいからだ。残念ながらそんな関係ではないけど」**
[メイン] エトヴィン : 「なら嫉妬だ」*
[メイン] エトヴィン : 「彼の毒のようなそれに体を痺れさせているんだろう」**
[メイン] アリスティド : 「……彼が誰のことを好きになっても構いはしないと思っていたけど、君については気になることがある」*
[メイン] エトヴィン : 「何かな?」にこにこと
[メイン] エトヴィン : 自身の指を絡めて、解いて言葉を待つ。*
[メイン] アリスティド : 「サンドリエイルの親戚筋では君が軽薄な男だと評する者がいて」ため息を吐きながら*
[メイン] アリスティド : 「彼が君を愛するのではなく、もしや君が彼を口説いていたのか?」*
[メイン] エトヴィン : 「おや、そんなところにまで注目を集めてしまっていたか」*
[メイン] エトヴィン : 驚いた、と言わんばかりに笑みを浮かべて。
[メイン] エトヴィン : 「……さて、どうだろうか」
[メイン] エトヴィン : 「大きくなった噂に踊らされて、君が信じるのは彼か私か」*
[メイン] アリスティド : そっぽを向く「どっちも信用はしてないよ」**
[メイン] エトヴィン : 「君の愛する人は残念ながら誠実ではなかったようだ」*
[メイン] エトヴィン : 「それとも自分だけにはそうあって欲しかった?」*
[メイン] アリスティド : 「そんなことで軽蔑はしない」*
[メイン] エトヴィン : 「カッとしないでくれよ」*
[メイン] エトヴィン : 「冷たい視線に晒されるのはなれているけれどね。学友からだとこれでも堪えるんだ」*
[メイン] エトヴィン : 話しつつ、腰を抱く。*
[メイン] アリスティド : 腰を抱かれたまま、はあ~と大きなため息を吐いて
[メイン] アリスティド : 「これなら彼のほうに聞けばよかった、この腕が彼のものだったら……」残念そうに言って再びスープに口をつける
[メイン] エトヴィン : 「真っ直ぐに彼に聞かずに私のところに足を運んだのが運のツキだったね」
[メイン] エトヴィン : 笑ってその顔を隣で眺めておこう。
[メイン] アリスティド : 「……勘違いだったら恋の相談に乗ってもらおうと思ったんだもん……」

ヘンリック : エトヴィンさん1ポイントで2点か!?勝ち!?
プロスペル : エトヴィン以外はみんな同率!
ローレンス : 同率!

[メイン] 進行 : 穏やかな学び舎の日々の風景は、彼らの記憶に色濃く残る
[メイン] 進行 : まだ当時は健在であった、偉大なるバンテイヴの王が逝去されたのは、この10年後。
[メイン] 進行 : 継承戦争はそれより始まる。



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本編はこちら。(10年後)

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